1級建築施工管理技士 第一次検定対策(第二次検定を意識した取組み)

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さて先日あげた記事で、第一次検定の勉強方法についてまとめました。

正直なところ、第一次検定は勉強時間を確保して過去問を反復すれば合格率60%以上の得点を取ることはそんなに難易度の高いものではないと思います。

ただし、総合的な建築や法規の知識が少し不足し、専門分野への知識に偏りのある受検者の場合、第一次検定の基本知識をある程度きっちり勉強しておかないと、第二次検定での勉強の労力、そして記憶の定着に要する時間がかなり増えます。

 

そして第一次検定で出題される内容の中で、第二次検定で出題される分野出題される可能性の低い分野は大体決まっています。

そこで今回は、第二次検定を意識した第一次検定対策の取組について考えたいと思います。

旧学科試験の出題分野を整理

2020年度まで実施されていた学科試験で出題されている内容・分野について整理しておきます。

午前の部

問題1~15  建築学(概論・構造力学・構造・建築材料など)
問題16~20 共通(設備全般)
問題21~33 躯体工事
問題34~45 仕上工事
問題46~50 施工計画

午後の部

問題51~70 施工、工程、品質、安全管理
問題71~82 法規

昨年までは上記の構成で出題されていました。

問題1-15 建築学

ここは例年だと15問中12問選択して解答の必要があります。

私が個人的に苦手だったのはこの建築学の中の構造力学でした。

私はこの分野は早々に諦めて、ここは捨てることにしました。その後の実地試験にも出題されないことを理解しての判断でした。

この建築学の分野は、比較的に第二次検定には縁が薄い事が想定されるのでそこそこの注力で良いかと思います。

ただし一般構造では第二次検定に必要な知識もあります。

例えば鉄筋コンクリート構造の出題としては、

1, 梁のあばら筋にD10の異形鉄筋を用いる場合、その間隔は梁せいの1/2以下、かつ、250mm以下とする。
などの鉄筋コンクリート構造鉄骨構造の過去問は、少し力をいれて押さえておきたい分野だと言えます。

問題16~20 共通(設備全般)

次に設備関連の5問、ここは全て解答する必要があります。

基本的にこの設備分野に関しては過去問の取組だけで問題ないと思います。

給排水方式空調方式消防設備の違いと特徴なども含めて、過去問を反復すれば難しい問題ではないと思います。

この分野については、その後の第二次検定に出題される内容ではありません。

 

問題21~33 躯体工事・問題34~45 仕上工事関係

次は躯体と仕上関連の出題分野です。

躯体工事 13問中5問に解答する。
仕上工事 12問中5問に回答する。

と出題数の割に解答する問題数(5問)が少ないのが、この躯体と仕上げ関係の分野。

だったら苦手な分野は勉強しなくて良いんじゃないか考えたくなります。

私も土工事のディープウェル工法や、杭工事のセメントミルク工法など、理解するのに苦労しました(笑)

しかしながら、この2つの分野である躯体工事仕上工事も、ここで出題される内容は第二次検定にかなり直結します。

 

ですので、第一次検定だけを考えるならば、躯体工事や仕上工事において苦手な工種のいくつかは捨てるという選択肢は良いと思いますが、第二次検定を考えるならば、今のうちに幅広い基礎知識を頭に入れておくのがベストです。

・各工種における施工上の留意事項を文章で記述できるようになる。
正しい数値や用語を記憶している。(正誤問題に対応できる)

と次の試験対策に生きてきます。

時間が確保できる限り、きっちり取り組みたい重要分野となっています。

 

問題46~50 施工計画、問題51~70 施工,工程,品質,安全管理

次に施工管理法の、施工計画・工程管理・品質管理・安全管理に関する問題ですが、ここは25問全問解答が必要です。

昨年までの出題数で考えると60問のうち25問が上記分野となるので、第一次検定対策としては手を抜けません。

ただこの分野は出題内容によって、第二次検定につながるものとそうでないものがあります。

例えば、第二次検定に直結しにくい出題内容として、

・施工速度や工期、突貫工事とコストの関係
・建築工事における事前調査・準備
・建設工事に関する記録について
・ネットワーク工程・工期短縮以外の工程計画
・具体的工種以外の品質管理の用語など(全てではない)
いわゆる上記の概論的なものは、第二次検定にはあまり直結していません。
ただし先ほど書いた通り25問全問解答する必要があるので、ここは一通り押さえておく必要があります。
ポイントは2つ、
一つはここできっちりネットワーク工程を理解する事ができれば、第二次検定の問題5がかなり楽になります。
二つ目は、施工計画の問題仮設計画の留意事項や、施工上の留意事項に出題されるような内容があるので、ここも重点分野とも言えます。

問題71~82 法規

最後は法規です。12問中8問の解答が必要となっています。

法規は、建築基準法、建設業法、労働基準法、労働安全衛生法、その他騒音規制法、建設リサイクル法や各建築工事に関連する法規が出題されています。

第二次検定(実地試験)で出題されているのは、建設業法労働安全衛生法、建築基準法施行令です。

第一次検定の対策はほぼ過去問の反復となるかと思いますが、建設業法、労働安全衛生法は意識的に条文の中で重要な語句を意識しておくと良いでしょう。

 

まとめ

基本的には一通り勉強する事が大事なのは変わりませんが、

・第二次検定で出題される分野は意識して取り組む。
・過去問を取り組む中で、確実に60%確保できる自信が身に着いたら、第二次検定に出題される可能性の低い分野はそこで見切る。
基本的に大きく手を抜ける分野はないのですが、昨年までの実地試験の問題を一通り把握しておくと、この時期に特に意識して取り組むべき分野は見えてくるかと思います。
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・第一次検定試験までの第二次検定で出題される分野の知識を蓄える。
・第一次検定試験後は、第二次検定対策として当初は施工経験記述に注力する。
・施工経験記述に目処が立てば、最初の知識を生かして第二次検定の記述対策に取り組む。
こういう進め方ができるととても理想的だと思います。
この記事をもう少し深堀してみました。昨年までの学科試験の全問題の出題内容をまとめています。(2年分)
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