【過去問】1級建築施工管理技士 第一次検定対策 過去問13年分まとめ(旧学科試験)

 

令和6年(2024年)の1級建築施工管理技士 第一次検定対策として、こちらに過去問をまとめております。

上の写真の通り、1次検定~2次検定まで続く資格への取組みにおいて、現段階はマラソンのスタート地点です。

無理のないようマイペースで取り組めると良いですね。

 

 

令和3年度より試験名称も学科試験→第一次検定という名称に変わり、この1次検定に合格すると『1級建築施工管理技士補』の称号が得られます。

それに伴って、施工管理法の応用能力問題という新分野が出題されるようになりました。

 

本資格試験に限らず、試験の一番の有効的な対策は過去問の取組みです。

この第一次検定は選択式のマークシートの試験です。過去問で多くの問題(選択肢)に触れることにより、感覚的に正答が導き出せるようになります。

ある程度飽きるまで過去問の反復を行いましょう。(特に施工関連の問題は2次検定にも役立つ問題も多いので知識の定着は大切です)

 

本記事は2023年(令和5年)までの、

10年分の学科試験と3年分の第一次検定の過去問題
本年度までの出題範囲・時間割

をまとめています。

第一次検定及び学科試験 過去13年の試験問題

今回こちらにまとめているのは13年分の午前・午後の試験です。

令和5年(2023年)〜平成23年(2011年)を年度の新しいものから並べておきます。

令和5年(2023年) 午前の部 午後の部 正答肢
令和4年(2022年) 午前の部 午後の部 正答肢
令和3年(2021年) 午前の部 午後の部 正答肢
令和2年(2020年) 午前の部 午後の部 正答肢
令和元年(2019年) 午前の部 午後の部 正答肢
平成30年(2018年) 午前の部 午後の部 正答肢
平成29年(2017年) 午前の部 午後の部 正答肢
平成28年(2016年) 午前の部 午後の部 正答肢
平成27年(2015年) 午前の部 午後の部 正答肢
平成26年(2014年) 午前の部 午後の部 正答肢
平成25年(2013年) 午前の部 午後の部 正答肢
平成24年(2012年) 午前の部 午後の部 正答肢
平成23年(2011年) 午前の部 午後の部 正答

 

各年度それぞれ、午前の部・午後の部・正答肢の3つのファイル構成に分けています。
試験時間は非常に多く取られていますが、その半分の時間で十分こなせる量なので、古い年次のものをまず取り組んでみましょう。

 

 

第一次検定の問題構成を知る(令和4年度の出題構成)

令和3年より出題構成や内容に変化があります。

※令和2年までと構成が変わっております。

区分 細分 細目 出題数 解答数 試験問題
建築学等 建築学 15 12 問題A
(午前)
設備やその他 5 5
施工 躯体工事 10 7
仕上げ工事 9 7
施工管理法 施工計画 5 5
問題A(午前の部) 44 36
施工管理法 施工計画 10 10 問題B
(午後)
工程管理
品質管理
安全管理
施工管理法(応用問題) 6 6
法規 建築基準法 12 8
建設業法
労働基準法
労働安全衛生法
その他関連法規
問題B(午後の部) 28 24

例年の出題構成は上記の通り。午前の部で44問のうち36問回答、午後の部で28問のうち24問回答合計60/72問の構成になっています。
※令和2年度より以前より変わっています。(令和2年までは60問/82問)

午前の部

1. 建築学(15問のうち12問解答)

ここは主に建築全体の知識を問われる問題。建築計画に際しての換気・日照や採光や音・色彩から構造力学や一般構造、そして建築材料などの知識が問われる問題。

私は構造力学は過去問は繰り返しやったものの完璧な理解は諦めました。令和元年の試験を見ても構造力学に関する出題は3問、ここを理解出来ない場合は他をきっちり抑えれば問題ないと思います。(理解するに越したことはありませんが)

 

2.共通【設備・契約関係・その他】(5問のうち5問解答)

昨年は舗装・避雷設備・空気調和設備工事・消火設備・積算に関する問題計5問が出題されています。ここは特別難しい問題が出題がなされない印象があります。

まずは過去問を抑えつつ、一般的な設備の知識を抑えておけば良いと思います。

 

3.施工【躯体工事】(10問のうち7問解答)

ここは土工事・コンクリート・鉄筋・鉄骨など躯体施工に関する出題となっています。

一昨年まで13問中5問解答すれば良かったのですが、令和3年度の第一次検定より変わりました。

13問中5問に回答すれば良いからと言ってここは勉強の範囲を絞らないように

⇒昨年までこう書いていましたが、令和3年より10問中7問の解答となっています。

極力苦手分野をつくらないように留意しつつ、この分野の知識全般は第二次検定にも必要になってくるので、ここは一通りの知識を習得しておきましょう。

 

4.施工【仕上げ工事】(9問のうち7問回答)

仕上げ工事は防水、ガラス〜軽量鉄骨、床貼り、壁仕上げなど仕上げ工事全般です。

ここも一昨年までは12問中5問の構成でしたが、令和3年より9問中7問の解答が必要です。

そして躯体工事同様に第二次検定にも必要な知識が多くあるので、ここも重点勉強分野ですね。

 

 

5.施工管理法【施工計画】(5問中5問回答)

ここは各種工事における施工計画に関する出題で5問中全て回答の必要があります。躯体工事及び仕上げ工事に際しての施工計画に関する出題が多いので、上記3、4とリンクしながら知識を抑えれば良いでしょう。

 

以上が午前の部で44問のうち36問回答します。

午後の部

1.施工管理法【施工計画・工程、品質、安全管理】(10問中10問解答)

午後の部の施工管理法は工事申請に関わる施工計画〜工程・品質・安全管理に関わる出題となっており、ここは全ての問題に解答する必要があります。建築施工管理技士として、安全に工程を守りつつ、品質を維持しながら工事を完成させるのがまさに求められる能力となるので、ここはきっちり勉強して、必要な知識を身に付けましょう。

令和2年までは20問中20問の解答でしたが、10問中10問と問題数及び解答数が変わりました。

基本的には知識の吸収と記憶ですが、ポイントできっちり理解したいのがネットワーク工程ですね。ここ数年、第二次検定でも必ずネットワーク工程が出題されるようになりました(5年連続出題されている)

2.施工管理法の応用問題(6問中6問解答)

令和3年より追加された施工管理法の応用問題です。

この6問に関しては、五肢二択でこの2択が両方とも合致しないと正解にはなりません。かつこの6問で60%以上の正答が合格基準になっているので、要注意問題ですね。(※令和3年は3問で合格になりましたが、令和4年は4問が合格基準でした。)

この課題は別に取り上げようと思いますが、昨年の出題を見る限り『躯体』及び『仕上げ』に関する問題が出題されているので、やはりそこを重点的に取り組む必要があると思います。

3.法規【建築基準法・建設業法他】(12問中8問回答)

ここは建築基準法、建設業法、労働基準法、労働安全衛生法及びその他関連法規(消防法や建設リサイクル法など)からの出題です。12問中8問回答しなければなりません。

建築基準法施行令・建設業法労働安全衛生法が第二次検定でも出題されますので、そこは少し意識しましょう。

午後の部は28問中24問の回答が必要になります。

 

とりあえず1年分の過去の試験問題をやってみよう

まずは過去のどの年代でも良いので、過去の試験問題に取り組んでみましょう。やり方として、

1, 必要な60問に取り組んでみる。
2, 現在の正答率を把握する。(合格は60%)
3, 残りの22問(令和3年より12問)も解いてみる。
4, 82問(令和3年より72問)での正答率も把握する。
5, 各検定科目毎の正答率を出してみて、苦手分野を把握する

3、4でこの段階で9割以上正答出来た人はおそらく第一次検定は楽に合格できるでしょう(笑)
⇒応用問題の出来にもよりますが。

まあそれはさておき、ここで自分の勉強重点項目がおおよそ把握できると思います。

自分の理解出来ていない分野に関してはテキストを読みながら理解を深めて行きましょう。

ある程度得点が取れた人は、基本的には過去問を中心に取り組みながら不足している部分についてはテキストなどを読み込むというやり方が効率的ですね。

また早い段階で合格出来そうな知識がある場合は、第二次検定を意識した取り組み準備をしておくと良いでしょう。

残り1ヶ月を切ったら、過去問の反復ですね。電車などの移動時間などの隙間時間をうまく活用しましょう。

本年度(令和4年)の第一次検定独学で取り組みたい方向けの間違いのないテキスト選びをしたい方はこちら。

テキストのみでの取り組みは不安、ビジュアルや耳を活用して取り組みたい方はこちら
昨年度の合格者の属性をまとめた記事はこちら。

 

企業内に資格者が増えると労務の改善、人材育成にもつながります。

 

実地及び第二次検定の過去問題まとめ

実地試験の及び第二次検定の過去11年間の試験問題はこちら↓過去10年分は解答例もまとめています。

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