1級建築施工管理技士 第一次検定(旧学科試験) 過去問の取り組み〜第2回 施工(躯体工事)

さて前回の過去問の取り組みの第1回の建築学に続いて、第2回 施工(躯体工事)に取り組んでみましょう。

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過去問に早く慣れて出題傾向を知る、これは効率的な勉強を進めていく上でとても重要です。現在、在宅勤務で仕事している方も多いかと思いますのでこの時期からじっくり勉強に取り組んでいくことが合格へつながります。

1.施工(躯体工事)〜乗入れ構台に関する出題

まずは乗入れ構台に関する問題。過去問を調べてみると乗入れ構台はほぼ毎年出題されているようです。つまりはここは完璧にしておきたい項目です。

まずは平成29年度の出題より。

(1)乗入れ構台及び荷受け構台の計画に関する記述として、最も不適当なものはどれか。

  1. 乗入れ構台の支柱の位置は、基礎、 柱、 梁及び耐力壁を避け、5m間隔とした。
  2. 乗入れ構台の高さは、 大引下端が床スラブ上端より30cm上になるようにした。
  3. 荷受け構台の作業荷重は、自重と積載荷重の合計の5%とした。
  4. 荷受け構台への積載荷重の偏りは、構台全スパンの60%にわたって荷重が分布するものとした。

 

その次が成26年度の出題

(2)乗入れ構台及び荷受け構台の計画に関する記述として、最も不適当なものはどれか

  1. 車両動線を一方通行とする乗入れ構台の幅は、4mとした。
  2. 乗入れ構台の支柱の位置は、基礎、柱、梁及び耐力壁を避けて、 5m間隔とした。
  3. 荷受け構台の作業荷重は、自重と積載荷重の合計の5%とした。 
  4. 荷受け構台への積載荷重の偏りは、構台全スパンの60%にわたって分布するものと仮定した。

この2問も選択肢が似た類似問題ですね。回答は下記の通り。

解答・解説
解答 (1) (2)
解説
(1)(2)③荷受け構台の作業荷重は、自重と積載荷重の合計10%となる。が正解ですね。また他の選択肢の各数値も理解しておきましょう。
(1)①の支柱の位置は3m〜6m間隔であればokなので5mは正しい。
(2)①は一方通行ならば4mで問題なし。2車線ならば6-8m程度が望ましいだろう。

乗入れ構台については、第二次検定における仮設計画における留意事項でも出題される事があります。こういった正しい選択肢の内容を十分に理解しておきたいところです。

2.施工(躯体工事)〜既製コンクリート杭に関する出題

次に杭工事に関する問題。杭については既製コンクリート、場所打ちコンクリート杭などどちらかで出題される感じです。

まずは平成29年度の出題

(1)既製コンクリート杭の施工に関する記述として、最も不適当なものはどれか。

  1. 荷降ろしのため杭を吊り上げるときは、安定するよう杭の両端の2点を支持して吊り上げるようにする。
  2. セメントミルク工法において、アースオーガーを引き上げる際には、負圧によって地盤を緩めないよう行う。
  3. 杭に現場溶接継手を設ける際には、原則としてアーク溶接とする。 
  4. セメントミルク工法において、アースオーガーは掘削時及び引上げ時とも正回転とする。

次に平成25年度の出題

(2)既製コンクリート杭の施工に関する記述として、最も不適当なものはどれか。

  1. 荷降ろしで杭を吊り上げる際には、 安定するよう杭の両端の2点で支持して吊り上げるようにする。
  2. セメントミルク工法における杭の設置は、根固め液注入の後に、圧入又は軽打によって杭を根固め液中に貫入させる。
  3. セメントミルク工法において、 オーガーは、掘削時及び引上げ時とも正回転とする。
  4. 打込み工法における一群の杭の打込みは、なるべく群の中心から外側へ向かって打ち進める。

こちらも選択肢が重複していますね。回答は下記の通り。

 

解答・解説
解答 (1)① (2)
解説
(1)(2)①荷下ろしで杭を吊り上げる際には、安定するように杭の両端から1/5の2点で支持して吊り上げる、が正解である。
あと、セメントミルク工法において、オーガーは堀削時及び引上げ時とも正回転とする、ということは必ず覚えましょう。

 

3.施工(躯体工事)〜鉄筋のガス圧接に関する出題。

次は鉄筋に関する出題。鉄筋工事については、鉄筋の加工・組立、異形鉄筋の継手及定着、そしてガス圧接など比較的幅広く出題されているようです。今回はガス圧接に取り組んでみましょう。

平成29年度の出題

(1)鉄筋のガス圧接に関する記述として、最も不適当なものはどれか。

  1. SD345の鉄筋D29を手動ガス圧接で接合するため、日本産業規格(JIS)に基づく技術検定2種の資格を有する者によって行った。
  2. 同一径の鉄筋の圧接部における鉄筋中心軸の偏心量は、鉄筋径の1/4以下とした。
  3. 鉄筋の圧接部の加熱は、圧接端面が密着するまでは還元炎で行い、その後は中性炎で加熱した。
  4. 同一径の鉄筋の圧接部のふくらみの長さは、鉄筋径の1.1倍以上とした。

次に平成25年度の出題

(2)鉄筋のガス圧接に関する記述として、最も不適当なものはどれか。

  1. SD345、 D29の鉄筋を手動ガス圧接で接合するので、日本産業規格(JIS) に基づく1種の技量を有する者によって行った。
  2. 同一種類のD29とD25の鉄筋は、手動ガス圧接により接合した。
  3. 圧接端面は平滑に仕上げ、ぱり等を除去するため、 その周辺を軽く面取りした
  4. 圧接部の加熱は、圧接端面が密着するまでは還元炎で行い、その後は中性炎で加熱した。

 

これは各問いの①の選択肢が異なる記述となっているので、どちらかが不正解ですね。回答は下記の通り。

解答・解説
解答 (1) (2)
解説

(1)SD345,D29の鉄筋を手動ガス圧接で接合するには、JIS規格に基づく2種以上の技量を有する者によって行う必要がありますね。参考までに各資格種別を表にしておきます。

資格種別鉄筋の種類鉄筋径
1種SD235,SR295,SD295A,SD295B,SD345,SD390径25mm以下
呼び名D25以下
2種径32mm以下
呼び名D32以下
3種上記+SD490径38mm以下
呼び名D38以下
4種径50mm以下
呼び名D51以下

また鉄筋のガス圧接については、圧接部の形状について、下記の数値などは頭に入れておきましょう。(第二次検定対策としても必要な知識です)

  1. ふくらみの直径は、鉄筋径の1.4倍以上(SD490の場合は1.5倍以上)
  2. ふくらみの長さは、鉄筋径の1.1倍以上(SD490の場合は1.2倍以上)
  3. 鉄筋中心軸の偏心量は、鉄筋径の1/5以下
  4. ふくらみの頂部と圧接麺のずれは鉄筋径の1/4以下

4.施工(躯体工事)〜コンクリートの養生に関する出題

最後はコンクリート工事から。コンクリートに関しては調合、打ち込み、養生に関する出題が多いようです。今回はコンクリートの養生について。

まずは平成30年度の出題

(1)コンクリートの養生に関する記述として、最も不適当なものはどれか。ただし、計画供用期間を指定する場合の級は標準とする。

  1. 連続的に散水を行って水分を供給する方法による湿潤養生は、コンクリートの凝結が終了した後に行う。
  2. 普通ポルトランドセメントを用いたコンクリートの打込み後5日間は、乾燥、 振動等によって凝結及び硬化が妨げられないように養生する。
  3. 湿潤養生の期間は、 早強ポルトランドセメントを用いたコンクリートの場合は、普通ポルトランドセメントを用いた場合より短くすることができる。
  4. 普通ポルトランドセメントを用いた厚さ18cm以上のコンクリート部材においては、コンクリートの圧縮強度が5N/mm2以上に達したことを確認すれば、 以降の湿潤養生を打ち切ることができる。

次に平成26年度の出題から

(2)コンクリートの養生に関する記述として、最も不適当なものはどれか。

  1. 寒中コンクリートで加熱熟養生を行う場合は、コンクリートに散水をしてはならない。
  2. 湿潤養生を打ち切ることができる圧縮強度は、早強ポルトランドセメントと普通ポルトランドセメントでは同じである。
  3. 暑中コンクリートの湿潤養生の開始時期は、コンクリート上面においてはブリーディング水が消失した時点とする。
  4. 寒中コンクリートの初期養生の期間は、 圧縮強度が5N/mm2に達するまでとする。

この問題含めて、各専門用語の意味の理解、あと関連する数値の正しい記憶が正答率をあげるポイントですね。回答は下記の通り。

解答・解説
解答 (1) (2)
解説
(1)④湿潤養生を打ち切ることのできるコンクリートの圧縮強度は10N/mm2以上(計画供用期間の級が長期・超長期の場合は15N/mm2以上)です。
(2)①加熱養生に際しては、均一な加熱と保湿のための散水が重要になってきます。それ以外には、セメントの種類による湿潤養生期間の日数、コンクリートの温度を2℃以上保たなければならない日数など、やはり数値の正しい記憶が重要です。

まとめ

この躯体工事(施工)に関わる問題は、計13問出題され5問選択して解答する必要があります。ですので確実に正答を得れる問題を確実にセレクトして解答して全て正答したいところですね。

上記の観点から、ある程度苦手な工種の勉強を省いて効率的に第一次検定に合格するという選択肢もありますが、躯体工事としては第二次検定でも多く出題される内容が重複しています。

第一次検定合格した後に、第二次検定ではある程度勉強が必要になってくる工種もあるので、時間に余裕があるのならば極力多くの工種の基礎知識&過去問には触れておいた方が得策かと思います。

では次回は施工の仕上げ工事をやりたいと思います。

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