1級建築施工管理技士 第一次検定(学科試験) 過去問の取り組み〜第3回 施工(仕上げ工事)

学科試験の過去問をピックアップして取り組みの第3回目は施工の仕上げ工事です。過去2回はこちら。

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仕上げ工事も勉強範囲がなかなか多岐に渡っていますが、頻出問題をメインに取り組んでみましょう。

1.施工(仕上げ工事)〜防水工事に関する出題

まずは防水に関する出題ですが、防水工事と言ってもアスファルト・合成高分子系ルーフィングシート防水・塗膜防水など出題パターンは色々。今回は合成高分子系ルーフィングシート防水の出題から。

平成30年度の出題

(1)合成高分子系ルーフィングシート防水に関する記述として、最も不適当なものはどれか。

  1. 加硫ゴム系シート防水接着工法において、 平場のシート相互の接合幅は100mmとし、水上側のシートが水下側のシートの上になるように張り重ねた。
  2. 塩化ビニル樹脂系シート防水接着工法において、下地とシートの接着には、エポキシ樹脂系の接着剤を用いた。
  3. 塩化ビニル樹脂系シート防水の出隅角の処理は、シートの張付け後に成形役物を張り付けた。
  4. 加硫ゴム系シート防水の出隅角の処理は、シートの張付け前に加硫ゴム系シートで増張りを行った。

 

次に平成27年度からの出題

(2)合成高分子系ルーフィングシート防水に関する記述として、最も不適当なものはどれか。

  1. 塩化ビニル樹脂系シート防水接着工法において、 下地がALCバネルの場合、パネル短辺の接合部の目地部に、幅50mmの絶縁用テープを張り付けた。
  2. 塩化ビニル樹脂系シート防水接着工法において、シート相互の接合は、クロロプレンゴム系の接着剤を用いた。
  3. 加硫ゴム系シート防水接着工法において、防水層立上り端部の処理は、テープはシール材を張り付けた後ルーフィングシートを張付け、末端部は押さえ金物で固定し、不定形シール材を充填した。
  4. 加硫ゴム系シート防水接着工法において、平場のシート相互の接合幅は100mmとし、原則として水上側のシートが水下側のシートの上になるように張り重ねた。

合成高分子ルーフィングシート防水、いわゆるシート防水で、加硫ゴム系、非加硫ゴム系、塩化ビニル樹脂系についての知識を問われる問題が多い感じです。

 

解答・解説
解答 (1) (2)
解説
(1)④出隅角はシートの張付け前に非加硫系ゴムシートで増張りする、が正解です。平成28年にも同様の誤った選択肢があったので、これは記憶しておきましょう。
(2)②塩化ビニル樹脂系シート防水接着工法におけるシート相互の接合部は、接着剤ではなく、溶剤溶着剤または熱融着にて接合します。
加硫ゴム系の平場における接合は接着剤とテープ状シール材を併用し接合幅は100mm以上とし、塩化ビニル樹脂系は溶着剤にてシート相互を接続し、接合幅は40mm以上とする。各シートの種類ごとの特徴を頭に入れておきましょう。

 

2.施工(仕上げ工事)〜塗装工事に関する出題

次に塗装工事に関する出題。今回は防水形複層塗材E仕上げに関するもので平成30年度の出題より

(1)防水形合成樹脂工マルション系複層仕上塗材 (防水形複層塗材E)に関する記述として、 最も不適当なものはどれか。

  1. 下塗材は、所要量を0.2kg/m°とし、専用うすめ液で均一に薄めた。
  2. 主材の基層塗りは、所要量を1.7kg/m°とし、2回塗りとした。
  3. 増塗りは、主材塗りの後に行い、出隅、入隅、目地部、開口部まわり等に、ローラーにより行った。
  4. 凸部処理は、見本と同様の模様で均一に仕上がるように、ローラーにより行った。

次に成28年度の出題

(2)防水形合成樹脂エマルション系複層仕上塗材(防水形複層塗材E) 仕上げに関する記述として、最も不適当なものはどれか。

  1. 下塗材の所要量は、試し塗りを行い、 0.2kg/m2とした。
  2. 出隅及び入隅の増塗りは、はけ又はローラーにより、 端部で段差のないように塗り付けた。
  3. 主材の基層塗りは2回塗りとし、 所要量を1.7kg/m2とした。
  4. 凸部処理は、主材の模様塗り後24時間経過してから行った。

2問とも防水系複層塗材Eに関する施工上の留意事項について不適当なものを選びます。回答は下記の通り。

解答・解説
解答 (1) (2)
解説
(1)③増塗りは、主材塗りのに行い、出隅、入隅、目地部、開口部まわり等に、はけやローラーにより行った。
(2)④凸部処理は、主材の模様の塗り後1時間以内に行う。が正解。
またそれ以外に下塗りの所要量は0.1〜0.3kg/m2主材の基層塗りは2回塗りとし、所要量は1.7kg/m2というあたりの数値は記憶しておきましょう。 

 

3.施工(仕上げ工事)〜軽量鉄骨壁下地に関する出題

3つ目は軽量鉄骨工事に関する出題です。軽量鉄骨に関してはここ最近は毎年出題されているので、基本的内容は抑えておきたいところ。まずは平成30年度の出題から。

(1)軽量鉄骨壁下地に関する記述として、最も不適当なものはどれか。

  1. ランナーは、両端部は端部から50mm内側で固定し、中間部は900mm間隔で固定した。
  2. 振れ止めは、床ランナーから1,200mm間隔で、スタッドに引き通し、 固定した。
  3. スタッドの建込み間隔の精度は、土5mmとした。
  4. スペーサーは、各スタッドの端部を押さえ、900mm間隔に留め付けた。

 

次は平成28年度の出題より。

(2)軽量鉄骨壁下地に関する記述として、最も不適当なものはどれか。

  1. スペーサーは、スタッドの端部を押さえ、間隔600mm程度に留め付けた。
  2. スタッドは、スタッドの天端と上部ランナー天端とのすき間が15mmとなるように切断した。
  3. スタッドの建込み間隔の精度は、±5mmとした。
  4. 軽量鉄骨天井下地の野縁と平行となる上部ランナーは、 野縁受に溶接で固定した。

この軽量鉄骨壁下地工事の問題における押さえるべきポイントは施工上の数値ですね。これをある程度正しく記憶しておけば誤りをみつけやすくなります。

 

解答・解説
解答 (1) (2)
解説
(1)④スペーサーは、各スタッドの端部を押さえ、600mm間隔に留めつけた、が正解。900mmではない。
(2)スタッドは天端と丈夫ランナー天端とのすき間が10mm以下となる、が正解。15mmは誤り。


2問とも数値が頭に入っていれば簡単な問題です。それ以外には、

  1. スタッドの間隔はボード1枚の場合は300mm、2枚の場合は450mmで建て込む。
  2. ランナーは両端部を端部から50mm内側で固定、中間部は900mm間隔で固定する。
  3. スタッドの建て込み間隔の精度は±5mmとする。
  4. 振れ止めは1,200mm程度の間隔て取り付け、400mm以内に振れ止めが位置する場合は、その振れ止めは省略できる。

    これ以外にも軽量鉄骨下地工事については押さえておきたい施工上の数値が多くありますので、テキストや過去問を通じてチェックしていきましょう。

 

4.施工(仕上げ工事)〜壁のせっこうボード張りに関する出題

最後は軽量鉄骨下地に貼る石膏ボードの問題です。まずは平成30年度の出題から。

(1)壁のせっこうボード張りに関する記述として、最も不適当なものはどれか。

  1. 軽量鉄骨壁下地にボードを直接張り付ける場合、ドリリングタッピンねじの留付け間隔は、中間部300mm程度、周辺部200mm程度とする。
  2. せっこう系接着材による直張り工法において、ポリスチレンフォーム断熱材が下地の場合は、プライマー処理をして、ボードを張り付ける。 
  3. せっこう系接着材による直張り工法において、ボード中央部の接着材を塗り付ける間隔は、床上1,200mm以下の部分より床上1,200mmを超える部分を小さくする。
  4. テーパーボードの継目処理において、グラスメッシュのジョイントテープを用いる場合は、ジョイントコンパウンドの下塗りを省略できる。

次に平成27年の出題より。

(2)壁のせっこうボード張りに関する記述として、 最も不適当なものはどれか。

  1. せっこう系接着材による直張り工法で、 ボード中央部の接着材を塗り付ける間隔は、床上1,200mm以下の部分より床上1,200mmを超える部分を小さくする。
  2. ボードの下端部は、床面からの水分の吸上げを防ぐため、床面から10mm程度浮かして張り付ける。
  3. 軽量鉄骨壁下地にボードを直接張り付ける場合、ドリリングタッピンねじの留付け間隔は、中間部300mm程度、周辺部200mm程度とする。
  4. テーパーエッジボードの突付けジョイント部の目地処理における上塗りは、ジョイントコンパウンドを200~250mm幅程度に塗り広げて平滑にする。

以上の2問。これは内装について多少の理解があれば、本文をよく読めばわかる問題ですね。

 

解答・解説
解答 (1) (2)
解説
(1)③(2)①は共通の内容となりますが誤りですね。直張り工法における接着剤を塗りつけるのは、せっこうボードの周辺部や力のかかりやすいボード下部は間隔を小さくして貼り付ける必要があります。それ以外の選択肢は正しいので反復して覚えましょう。またそれ以外に下記の通りの選択肢が出題されているので押さえておきましょう。

  1. せっこう系接着材による直張り工法において、1回の接着材の塗付け面積は、張り付けるボード1枚分とする。
  2.          〃          、一度に練る接着材の量は、1時間以内に使い切れる量とする。
  3. 木製壁下地にせっこうボードを直接張り付ける場合、ボード厚の3倍程度の長さの釘を用いて、釘頭が平に沈むまで打ち込む。

まとめ

施工に関する仕上げ工事関連の出題は、例年12題出題されますが、そこから5問選んで回答します

ですのである程度絞って勉強すれば、全問正解もそんなに難しいことではありません。

ただし躯体工事の際にも書きましたが、第一次検定のあとは秋に第二次検定があります。今回出題された内容は、正誤問題で出題されたり、または施工上の留意事項を記述する際に知っておくと便利な知識です。

勉強する時間が確保できているタイミングならばしっかり取り組んでおくと良いでしょう。

防水・シーリング・屋根・塗装・石・タイル張り・各種建具・軽量鉄骨・断熱・各種床・せっこうボード・各種工事の項目について、基本項目を押さえていきましょう。

次回は4回目、設備や契約に関する過去問題の回になります。

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