【過去問】平成26年 1級建築施工管理実地試験(問題と解答例)問題4〜6

前回に続いて、今回は平成26年(2014年)1級建築施工管理技術検定試験 実地試験問題と解答例(問題4〜問題6) です。

では引き続き後半の問題4の仕上げ工事から取り組んでいきましょう。

問題4 仕上げ工事

問題4,  次の 1. から 4. の問いに答えなさい。 ただし,解答はそれぞれ異なる内容の記述とし,材料の保管,作業環境 (気象条件等) 及び作業員の安全に関する記述は除くものとする。

1. 鉄骨屋根下地に金属製重ね形折板葺きとするときの施工上の留意事項 2つ,具体的に記述しなさい。

解答例
(1)重ね形の折板は、各山ごとにタイトフレームに固定し、流れ方向の重ね部の緊結のボルト間隔は 600mm程度とする。
(2)折板の流れ方向には、継手を設けない。ただし、やむを得ず継手が必要となる場合は、監督職員と協議する。

2. 外壁コンクリート面に防水形合成樹脂エマルション系複層仕上塗材 (防水形複層塗材 E) を用いて外装仕上げとするときの施工上の留意事項2つ,具体的に記述しなさい。

解答例
(1)下塗りは、だれ、塗残しのないように均一に塗り付け、増塗りは、出隅、入隅、目地部、開口部回り等に、はけ又はローラーにより、端部に段差のな いように塗り付ける。
(2)基層塗りは、2回塗りとし、だれ、ピンホール、塗残しのないよう下地を覆うように塗り付ける。

3. 木製床下地にフローリングボード又は複合フローリングを釘留め工法で張るときの施工上の留意事項2つ,具体的に記述しなさい。 ただし,下地又は張付け後の養生に関する記述は,除くものとする。

解答例
(1)フローリングの下張り用床板は、下張りと上張りとの継手位置が合わないようにし、根太間隔は300mm程度とする。
(2)釘打ちの角度は、雄ざねの付け根から隠し釘留めとし45度前後とし、釘止めのピッチは300mmとする。また接着剤を併用し平滑に留め付ける。

4. せっこうボード下地に壁紙を直張り工法で張るときの施工上の留意事項2つ,具体的に記述しなさい。

解答例
(1)湿気の多い場所、外壁内面のせっこうボード直張り下地等の場合は、防かび剤入り接着剤を使用する。
(2)壁紙を貼る際の接着剤の希釈は、製造所指定割合を守り、壁紙に糊付け後は適切なオープンタイムを取った後に貼り付ける。

問題5 施工管理(バーチャート工程)

問題5,  市街地での共同住宅の建設工事における右に示す工程表に関し,次の 1. から 3. の問いに答えなさい。 なお,解答の旬日は,上旬,中旬,下旬で記述しなさい。

〔工事概要〕
用途:    開放片廊下型共同住宅 (バルコニー付き,トランクルームは地下1階とする。)
構造・規模: 鉄筋コンクリート造地下1階,地上5階,塔屋1階建,延べ面積 3,000 ㎡ とする。
基礎:    基礎はマット基礎とし,地下1階の床はマット基礎の上に湧水処理層形成材を敷き込みの上,床コンクリート直均し仕上げとする。
山留め:   親杭横矢板,山留め壁自立工法とし,親杭は引き抜かないものとする。 山留め壁は,地下外壁型枠兼用とする。
外壁仕上げ: モルタル下地の上,二丁掛タイル張りとし,建具はアルミニウム製とする。
屋上防水:  アスファルト防水の上,保護コンクリート仕上げとする。
バルコニー及び開放片廊下床仕上げ: 化粧防水シート張りとし,排水溝回り及びサッシ取合い立上り部は,塗膜防水とする。

1. 表中の鉄筋・型枠・コンクリート工事の A 及び防水工事 B に該当する作業名をあげなさい。

解答・解説
(解答)A マット基礎 B 伸縮目地取付け
(解説)Aは工事概要にマット基礎と記載されています。(鉄筋工事の前の基礎工事に当たります)
Bは屋上アスファルト防水→伸縮目地→防水保護コンクリート工事の手順になります。
工程の流れがわからない場合、過去7年のバーチャート工程を鉄筋・鉄骨工事毎をよく眺めて流れを理解しましょう。

2. 作業の終了日が工程上最も不適当な作業名を表の中より選び,適当な工程となるように,その終了日を月次と旬日で定めなさい。

解答・解説
(解答)【不適当な工程】タイル工事 【終了日】 9月下旬
(解説)全体の工程をよく眺めておかしなところをみていきましょう。
・外部足場の解体後もタイル工事が継続している。
・外壁シーリングが終わっているのにタイル工事が継続している。

3. 内装工事の外壁室内側発泡断熱材吹付けの作業工程は未記入となっている。 適当な工程となるように,断熱材吹付け作業の開始日及び終了日の期日を月次と旬日で定めなさい。

解答・解説
(解答)【開始日】7月上旬 【終了日】9月上旬
(解説)外壁室内側発泡断熱材吹付けは外部建具工事終了後で、天井軽量鉄骨下地より先行して実施する必要がある。よって開始日は7月上旬、終了日は上記もしくはその前後でも問題ないと思います。

問題6 法規

問題6,  次の 1. から 3. の問いに答えなさい。

1. 「建設業法」 に基づく建設工事の完成を確認するための検査及び引渡しに関する次の文章において,( ① )( ② ) に当てはまる語句又は数値を記入しなさい。

元請負人は,下請負人からその請け負った建設工事が完成した旨の通知を受けたときは,当該通知を受けた日から ( ① ) 日以内で,かつ,できる限り短い期間内に,その完成を確認するための検査を完了しなければならない。
元請負人は,検査によって建設工事の完成を確認した後,下請負人が申し出たときは,直ちに,当該建設工事の目的物の引渡しを受けなければならない。 ただし,( ② ) において定められた工事完成の時期から ( ① ) 日を経過した日以前の一定の日に引渡しを受ける旨の特約がされている場合には,この限りでない。
解答・解説
(解答)① 20 ② 下請契約
(解説)建設業法24条4(検査及び引き渡し)からの出題。第24条4,5,6,7は出題実績あり。元請人の義務にあたる第24条2〜8は一通り押さえておきたいですね。

2. 「建築基準法施行令」 に基づく落下物に対する防護に関する次の文章において,( ③ )( ④ ) に当てはまる語句又は数値を記入しなさい。

建築工事等において工事現場の境界線からの水平距離が 5m 以内で,かつ,地盤面からの高さが ( ③ ) m 以上の場所からくず,ごみその他飛散するおそれのある物を投下する場合においては,( ④ ) を用いる等当該くず,ごみ等が工事現場の周辺に飛散することを防止するための措置を講じなければならない。
解答・解説
(解答)③ 5 ④ ダストシュート
(解説)建築基準法施行令第136条5(落下物に対する防護)からの出題。第136条5の2項は令和元年、平成25年と2度出題されています。押さえておくべき条文ですね。

3. 「労働安全衛生法」 に基づく特定元方事業者の講ずべき措置等に関する次の文章において,( ⑤ )( ⑥ ) に当てはまる語句を記入しなさい。

特定元方事業者は,その労働者及び関係請負人の労働者の作業が ( ⑤ ) の場所において行われることによって生ずる労働災害を防止するため,( ⑥ ) の設置及び運営を行うこと,作業間の連絡及び調整を行うこと,作業場所を巡視すること,関係請負人が行う労働者の安全又は衛生のための教育に関する指導及び援助を行うこと等に関する必要な措置を講じなければならない。
解答・解説
(解答)⑤ 同一 ⑥ 協議組織
(解説)労働安全衛生法30条(特定元方事業者の構ずべき処置)からの出題。令和元年も同じ条文で異なる空欄で出題されています。29条、30条で建設業関係の条文はチェックしておきたいところです。

まとめ

平成26年(2014年)の実地試験の出題内容は以上です。第二次検定の合格への近道は過去問の反復です。毎日無理のない範囲で反復していきましょう。

・現在はネットワーク工程が主に出題されていますが、バーチャート工程の工程の流れは理解しておきましょう。
・法規は条文を正しい用語・数値の暗記が必要です。
2020年度実地試験対策の記事をまとめています。
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