【過去問】平成30年 1級建築施工管理 実地試験問題(問題と解答例)問題4〜6

前回に続いて、今回は2.平成30年(2018年)1級建築施工管理技術検定試験 実地試験問題と解答例(問題4〜問題6) です。

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2018年過去問の後半です。

問題4 仕上げ工事

問題4 次の 1. から 4. の問いに答えなさい。
ただし,解答はそれぞれ異なる内容の記述とし,材料の保管,作業環境 (気象条件等) 及び作業員の安全に関する記述は除くものとする。

1. 屋上アスファルト防水工事において,平場部にアスファルトルーフィング類を張り付ける場合の,施工上の留意事項を 2つ,具体的に記述しなさい。
ただし,下地及び増張りに関する記述は除くものとする。

解答例
(1)アスファルトルーフィング類の継ぎ目は水下側が下になるように張付け、重ね幅は長手・幅方向ともに100mm以上とする。
(2)アスファルトルーフィングは水勾配に逆らわないように張り、かつ上下層のかさ継ぎ目は、同一箇所にならないようにする。

2. 外壁コンクリート面を外装合成樹脂エマルション系薄付け仕上塗材 (外装薄塗材 E) 仕上げとする場合の,施工上の留意事項を 2つ,具体的に記述しなさい。ただし,材料の調合に関する記述は除くものとする。

解答例
(1)セメントモルタルの下地表面の仕上げは金ゴテ仕上げか木ゴテ仕上げとする。
(2)吹付工法にて塗装を行う場合は、製造所に指定により異なるが、2回吹きとし1回目を下吹き、2回目を仕上げ吹きとする。

3. パラペット天端にアルミニウム笠木を設ける場合の,施工上の留意事項を 2つ,具体的に記述しなさい。
ただし,下地清掃及び防水層に関する記述は除くものとする。なお,パラペットは現場打ちコンクリートとする。

解答例
(1)笠木は天端の水勾配が正しく保持されるように、レベルを調整しながら取り付け、固定金具は1.3m程度の間隔で取り付ける。
(2)笠木の取り付けはコーナー部分を先行して取付け、直線部材についてはパラペット全体の形状を勘案しながら定尺で取り付ける。

4. 外壁下地モルタル面に小口タイルを改良圧着張りとする場合の,施工上の留意事項を 2つ,具体的に記述しなさい。
ただし,下地清掃,張付けモルタルの調合,タイルの割付け及びタイル面洗いに関する記述は除くものとする。

解答例
(1)張付けモルタルは1回の塗り付け面積を2平米以内とし、モルタル練りからタイル張り施工完了までを60分以内とする。
(2)タイル裏面の張付けモルタルは、1〜3mm程度の厚さにならし、直ちに下地面に押さえつけタイル用ハンマーなどで、タイルの周辺からモルタルがはみ出るまで入念にたたき押えを行う

問題5 施工管理(ネットワーク工程)

問題5 市街地での事務所ビルの建設工事において,事務室の内装仕上げ工事について各階を施工量のほぼ等しい A工区と B工区に分けて工事を行うとき,右の内装仕上げ工事工程表 (3階部分) に関し,次の 1. から 3. の問いに答えなさい。
工程表は作成中のもので,検査や設備関係の作業については省略している。
各作業の内容は作業内容表のとおりであり,A で始まる作業名は A工区の作業を,B で始まる作業名は B工区の作業を示すが,作業 A8 及び作業 B8 については作業内容を記載していない。
なお,各作業は一般的な手順に従って施工されるものとする。
また,各作業を担当する作業班は複数の作業を同時に行わず,各作業は先行する作業が完了してから開始するものとする。〔工事概要〕
用途   :事務所
構造・規模:鉄筋コンクリート造地下1階,地上6階,延べ面積 3,200 ㎡
仕上げ  :床は,フリーアクセスフロア下地タイルカーペット仕上げ
間仕切り壁は,計量鉄骨下地せっこうボード張りクロス仕上げ,ソフト幅木取付け
天井は,システム天井下地吸音板取付け

1. 作業 A8 及び作業 B8 の作業内容を記述しなさい。

解答・解説
(解答)ソフト幅木取付
(解説)オフィスの内装仕上げの最後は幅木取付ですね。この問題はわかりやすいですね。

2. (始) から (終) までの総所要日数を記入しなさい。
ただし,各作業班は工程に影響を及ぼさないだけの班数が確保できているものとする。
また,この日数で工事を行うときに,作業 A1 及び作業 B1 について最低限手配すべき班数を記入しなさい。

解答・解説
(解答)総所要日数 17日 班数 1班
(解説)班数が確保できている場合、スムーズにネットワーク工程通りの日数で終わる。
クリティカルパスはB工区経由での総日数の合算となる。
また、A1とB1は日程が被っていないので1班で問題ない。

3. 作業 A3 及び作業 B3 を担当する作業班が 1班しか手配できないことが判ったため,工程を見直すこととなった。
このときの,次の記述の ( あ )( い )( う ) に当てはまる語句又は数値をそれぞれ記入しなさい。

作業 B3 は,作業 B2 の完了後で作業名 ( あ ) の完了後でないと開始できない。
このため,総所要日数は ( い ) 日,作業 B2 のフリーフロートは ( う ) 日となる。
解答・解説
(解答)あ A3 い 18日 う 1日
(解説)B3は壁せっこうボード張りなので同様のA3の作業完了後でないと開始できない事になる。
また1班なのでA3作業完了後B3作業開始となる。A1→A2→A3→B3→・・・C1を合算すると18日となる。
B3がA3作業終了後に開始となると6日目の作業開始、となるとB2は1日の余裕日数がある。

問題6 法規

問題6 次の 1. から 3. の問いに答えなさい。

1. 「建設業法」 に基づく建設工事の見積り等に関する次の文章において,( ① )( ② ) に当てはまる語句を記入しなさい。

建設業者は,建設工事の ( ① ) を締結するに際して,工事内容に応じ,工事の種別ごとに材料費,労務費その他の ( ② ) の内訳を明らかにして,建設工事の見積りを行うよう努めなければならない。
解答・解説
(解答)① 請負契約 ② 経費
(解説)建設業法第20条(建設工事の見積り等)第1項からの出題。一応この第20条は理解しておきましょう。

2. 「建築基準法施行令」 に基づく仮囲いに関する次の文章において,( ③ )( ④ ) に当てはまる語句又は数値を記入しなさい。

木造の建築物で高さが 13m 若しくは軒の高さが 9m を超えるもの又は木造以外の建築物で ( ③ ) 以上の階数を有するものについて,建築,修繕,模様替又は除却のための工事を行う場合においては,
工事期間中工事現場の周囲にその地盤面 (その地盤面が工事現場の周辺の地盤面より ( ④ ) 場合においては,工事現場の周辺の地盤面) からの高さが 1.8m 以上の板塀その他これに類する仮囲いを設けなければならない。 ただし,これらと同等以上の効力を有する他の囲いがある場合又は工事現場の周辺若しくは工事の状況により危害防止上支障がない場合においては,この限りでない。
解答・解説
(解答)③  ④ 低い
(解説)建築基準法第136条の2の20の条文からの出題。第136条2の20、3、4、5、6、7、8工事現場の危害の防止に関する条文を理解しておくと良いでしょう。

3. 「労働安全衛生法」 に基づく事業者等の責務に関する次の文章において,( ⑤ )( ⑥ ) に当てはまる語句を記述しなさい。

建設工事の注文者等仕事を他人に請け負わせる者は,施工方法,( ⑤ ) 等について,安全で衛生的な作業の遂行をそこなうおそれのある ( ⑥ ) を附さないように配慮しなければならない。
解答・解説
(解答)⑤ 工期 ⑥ 条件
(解説)労働安全衛生法第3条第3項の条文からの出題。こちらも第3条は一通りチェックしておきましょう。
※過去問題で出題された条文については、同じ条文の同じ項も読んでいくのも効率的な勉強法です。

まとめ

平成30年(2018年)の実地試験の出題内容は以上です。特に問題4の仕上げ工事ですが、今年度はこの2018年同様に『施工上の留意事項を2つ』記述する問題が出る可能性が高いです。仕上げ工事の外壁タイル工事や塗装工事などは施工方法や材料に種類が多いので、最低限の種別を整理して勉強する必要がありそうですね。

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