【令和5年(2023年)】2級建築施工管理技士 第一次検定(前期) 試験時間割・試験地など

令和5年1月27日(金曜日)より技術検定試験の申込み受付が開始される2級建築施工管理技士の技術検定・第一次検定(前期)の要項及び受検の手引きがリリースされていましたので、今回は試験時間や場所など公開されている範囲で説明したいと思います。

第一次検定に合格すると2級建築施工管理技士補という資格が得られる試験制度になって3年目に入ります。

昨年と内容やスケジュールの流れに大きな変更はありませんが、初受検の方はしっかり流れを理解しておきましょう。

第一次検定の日時・時間割・試験場所

発表された第一次検定のスケジュール

試験日令和5年(2023年)6月11日(日曜日)

時間割:

入室時刻 〜9時45分迄
試験問題配付説明 10:00 ~ 10:15
午前試験時間 10:15 ~ 12:45(2時間30分)

試験地:札幌・仙台・東京・新潟・名古屋・大阪・広島・高松・福岡・沖縄

試験の内容: 全てマークシート方式

建築学 1 建築一式工事の施工の管理を適確に行うために必要な建築学、土木工学、電気工学、電気通信工学及び機械工学に関する概略の知識を有すること。 知識
(四肢一択)
 建築一式工事の施工の管理を適確に行うために必要な設計図書を正確に読み取るための知識を有すること。 知識
(四肢一択)
施工管理法 1 建築一式工事の施工の管理を適確に行うために必要な施工計画の作成方法及び工程管理、品質管理、安全管理等工事の施工の管理方法に関する基礎的な知識を有すること。 知識
(四肢一択)
2 建築一式工事の施工の管理を適確に行うために必要な基礎的な能力を有すること。

能力
(四肢二択)

法規 建設工事の施工の管理を適確に行うために必要な法令に関する概略の知識を有すること。 知識
(四肢一択)

※法令などは令和5年1月1日に有効なものとなっています。

第一次検定は基本的には旧学科試験を踏襲しつつ、赤文字の能力を問う問題が増えます。これが四肢二択の問題として出題されます。

第二次検定における出題内容

検定科目 出題数 解答数
建築学等 環境工学 14問 9問
一般構造
構造力学
建築材料
設備 3問 3問
施工管理法 施工 11問 8問
施工管理法 施工計画 10問 10問
品質管理
工程管理
安全計画
施工管理法
(能力問題)
4問 4問
法規 各種法規 8問 6問
合計 50問 40問

令和3年及び令和4年の出題内容は上記の通りです。

・試験時間は2時間30分。⇒おそらく時間は余るでしょう。
・50問出題されて40問の解答の必要がある。(解答数を間違えないように)
能力を問う四肢二択の問題が4問出題される。
※スケジュール・時間割・試験地・出題の内容は(一財)建設業振興基金の受検の手引きより引用しています。

合格基準

第一次検定及び第二次検定とも60%と発表されています。

※但し、試験の実施状況等を踏まえ、変更する可能性があります。(40問なので基本24問の正答が必要ですね)

ちなみに1級建築施工管理技士の第一次検定では施工管理法の応用能力問題のみ(6問)で60%の正答が取れないと不合格になるという基準がありますが、2級の場合はあくまでも40問トータルでの正答率となります。

申込スケジュール

願書販売:令和5年1月13日(金曜日)9時~2月3日(金曜日)12時迄

インターネット販売や窓口販売での購入が可能です。
※第一次検定のみ受検は書面申込のみとなります。

申込期間:令和5年1月27日(金曜日)〜2月10日(金曜日) ※消印有効

必要書類は1級建築施工と比べるとシンプルです。

(1)受検申請書
(2)住民票(住民票コードを記入した場合は不要)
(3)パスポート用証明写真1枚
(4)受検手数料の振替払込受付証明書※受検手数料は5,400円

受検資格

第一次検定の受検資格

試験実施年度において満17歳以上となる方
(令和5年度の場合は生年月日が平成19年4月1日以前の方が対象です。)
2級建築施工管理技士の第一次検定のみを受験する場合は実務経験は不要ですね。
制度改正の大きなポイントは、第一次検定合格者には「2級建築施工管理技士補」の資格が付与されることとなり、第二次検定への受検にあたって、有効期限・受検回数の制約がなくなるということです。
17歳で第一次検定で合格後、2級建築施工管理技士補になり、その後実務経験を経て第二次検定を受検して合格すると2級建築施工管理技士の資格を得ます。そしてその合格者は翌年度の1級建築施工管理技士の第一次検定(のみ)の受検資格が得られます
1級建築施工管理技士補になるためのショートカット出来るルートが今回の制度改正で生まれたと言って良いでしょう。

第二次検定の受検資格(概略)

第一次検定は17歳以上であれば受検OKですが、第二次検定は一定の実務経験が必要です。

最終学歴 実務経験年数
指定学科 指定学科以外
・大学
・専門学校の高度専門士
卒業後1年以上 卒業後1年6 ヶ月以上
・短期大学
・5年制高等専門学校
・専門学校の専門士
卒業後2年以上 卒業後3年以上
・高等学校
・専門学校の専門課程
卒業後3年以上 卒業後4年6 ヶ月以上
・その他(最終学歴問わず) 8年以上

上記以外にも技能士の受検資格も定められていますが、今回は割愛します。

例えば5年制の高等専門学校の指定学科卒業の場合、2級建築施工管理技士の第二次検定は卒業後2年の実務経験を経て受験が可能ですが、1級建築施工管理技士は卒業後5年以上の実務経験と指導監督的実務経験(1年以上)が必要です。

しかしながら2級建築からスタートすると、

卒業後2年を経て、2級建築施工管理技士の資格に合格する。⇒ 翌年で最短3年で1級建築施工管理技士対一次検定の受検が可能
※第二次検定は所定の実務経験が必要です。
つまり勉強は継続する大変さはありますが、うまくいけば『技士補』までは5年制高等専門学校指定学科卒業の場合、2年のショートカットが可能になりますね。

まとめ

2級建築施工管理技士の資格を目指す意義の一つとして主任技術者としての資格です。(ある一定の実務経験でも得られるが)

私は実務経験と仕事の関係上、2級建築施工管理技士の資格を経ずに、1級を受検しました。1級合格して、改めて2級建築施工の試験問題を見ると簡単じゃないなと思います。

2級建築施工管理技士に合格する力があれば、もう少しの+αの勉強で1級建築施工管理技士の資格取得は問題なくクリア出来るかと思います。少なくとも技士補のハードルはそんなに高くないと思います。

試験の格差はそんなに大きくないものの、1級と2級の資格の効用の差は大きいと思います。

引き続き1級建築に臆する事なくチャレンジして欲しいですね。

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