少しベタなタイトルですが、改めて今年の1級建築施工管理技士への合格するためには、どう勉強に取り組むべきかについて書いておきたいと思います。
以前、2020年度の合格者へのアンケートを取ったのですが、勉強方法や勉強時間は人それぞれです。
ただ、独学での受検者は多くの場合、コツコツ毎日努力を積みあげているように思います。
そんな事例を取り上げながら紹介したいと思います。
1日の勉強時間は?
さて合格した人たちは、1日どれくらいの勉強時間を確保していたでしょうか?
実地試験の2ヶ月少し前から勉強開始。平日毎日1時間。休日は2~3時間程度。
試験の1ヶ月前は、平日2時間。休日6時間。
最後の2週間 朝1時間。夜3時間の計4時間。プラス隙間時間にYouTube動画閲覧。休日6時間。
ある方の回答です。(2020年度は2月に実施されたので、少し内容を今年に合わせてカスタマイズしています)
平日2時間、日曜に8時間を3か月
土曜は割り切って遊びました。
試験前は3日間有給使いました。
このお二方の勉強時間が確保出来れば、理想的ですね。また独学において、この継続力は素晴らしいと思います。
ちなみに平均勉強時間をある程度平準化すると、
平日は、1時間から1時間半
休日は、5時間
だいたいこんな感じの受検生が多かったですね。
また、平日休日関わらず平均1時間〜2時間という方もいましたが、
全体的な平均値としては、平日1時間前後、休日は4~5時間、という方が多いように思います。
よほど、知識に自信のある方を除いては、この勉強時間を確保できるかを、まず自分の計画に折り込んでみると良いでしょう。
また集中できないとき、遊びたいときは切り替えても良いと思いますが、テキストを開かない日が3日続くと黄色信号だということを自覚しておきたいですね。
第一次検定対策との違い
6月に実施した第一次検定とは求められる知識は同様ですが、それに加えて、
・知識や経験として覚えた内容を文章で記述する能力。(問題2〜問題4)
・工程表を読み込んで、学んだネットワーク工程を読み解き解答する力(問題5)
・元請の施工管理者として、正しい法規とその関連用語の知識(問題6)
自宅や勉強が可能な環境で、ノートを筆記具を用意して記述演習に取り組む時間をある程度確保する必要があります。
特に最後の2週間程度は、この勉強時間をどれくらい確保できるかがポイントになってきます。
若い人は別として、年齢が高くなればなるほど記憶の定着に時間を要します。(私もそこそこ時間を要しました)
記述練習なくして、記憶の定着は難しいと考えて良いでしょう。
全体計画を考えよう
ここは私の受検時代を振り返ってみましょう。
私は専門学校に通ったので、早めに施工経験記述を固めました。
・8月中旬〜9月下旬 専門学校の演習課題で問題2〜6をテキストを見ながら書いていって一通りの履修
・9月下旬〜試験 過去問ベースでひたすらノートで書いていった。(特に問題2、3を中心に)
勉強のリズム・習慣の構築
一般的に資格取得の成功するのは、この題名の通り勉強が習慣化されることです。
↓
・筋トレとランニングを始めて、食べ過ぎないようにしよう。
↓
・週3回のスクワットと腕立て伏せ、週3回は5kmずつ走る。
↓
・夜ご飯だけ糖質制限しよう。
↓
3ヶ月継続
合格するにはまず施工経験記述での得点が大切
私の推奨する勉強の手順は、まず施工経験記述からの取組みです。
・ある程度の記述例に触れながら、自分なりの記述パターン(構成)を固める。
・ある程度記述できればその次の3年の施工経験記述にも取り組んでみる。
この記事の最後で2021年の第二次検定の配点を予想しています。
施工経験記述では丁寧な記述で減点を避ける
私は多くの受検生の施工経験記述を見てきました。
実際の試験もマークシートと異なり、機械ではなく人間が採点します。
いつも指導の際には伝えるのですが、
- 専門用語を使ってもわかりやすいシンプルな日本語
- 読みやすい文字
この要素がとても大切です。
文字は綺麗である必要はなく、
・はっきりとわかりやすさを心がけて書くこと(続け字的に乱雑にならないこと)
・建設業従事者の知り合いなど
・全くの建設業に関係のない知り合い
・奥さんでもいいので誰かには見てもらおう
1ヶ月を切ったら最後の追い込み
9月中旬くらいまでは、
・隙間時間を使って問題2~問題6の知識のインプット
・躯体工事と仕上げ工事の施工上の留意事項の記述演習。
・それ以外の過去問(問題5と問題6)も実際にノートに書いて覚える。
- 問題2 仮設計画か安全管理に関する出題
- 問題3 躯体工事 と 問題4 仕上げ工事 は留意事項と正誤問題が隔年交互
私の場合、仕事の兼ね合いや、また何とか施工経験記述で得点を稼ごうと考えていたので、例年の出題傾向を信じて過去問は10年のうち問題2〜4に関しては受検年の奇数年のみしか取り組みませんでした。
この当たりは、もう受検者の判断となりますね。不安であれば幅広く取り組んだ方が良いし、それとも割り切ってしまうかは個人の考え方であり、自己責任での判断となります。
ネットワーク工程と法規の問題
今年の合格者の方の声の中で、
・法規
まとめ
さて、夏の暑い時期が続きますが、今回この記事を作成したのは、そろそろ勉強を本格化する準備に入ってもらいたいと思ったからです。
日が過ぎるのはあっという間ですが、合格するにはある程度の勉強量は必要だと思います。
当サイトでも合格者が増えるよう、引き続きわかりやすい解説を増やしていこうと思っていますので、どうぞよろしくお願いします。