【令和4年】2級建築施工管理技士 第一次・第二次検定(11月後期)の 試験時間割・試験地など

さて6月の前期の第一次検定も終わり、次回は11月(後期)に第一次検定及び第二次検定が実施されます。

下記の記事では、本年度の2級の技術検定全体のスケジュールをまとめています。

6月21日から願書の販売がスタートして、7月19日には申込受付が終了します。

※申込の忘れ等ないよう計画的に準備したいものですね。

多くの方もご存じの通り、令和2年までは学科試験と実施試験と呼ばれ、昨年度の試験制度改正により、第一次検定及び第二次検定という試験に変わっております。

全体的な内容やスケジュールの流れに大きな変更はありませんが、初受検の方はしっかり流れを理解しておきましょう。

11月実施の第一次・第二次検定の日時・時間割・試験場所

この下記の全体スケジュールについては、第一次検定・第二次検定両方の受検者向けのものを参照しています。

第一次検定及び第二次検定のみの受検者の時間割や試験場所詳細は下記リンクを参照願います。

発表されたスケジュール

試験日令和4年(2022年)11月13日(日曜日)

時間割:

入室時刻 〜9時45分迄
試験問題配付説明 10:00 ~ 10:15
第一次検定試験時間 10:15 ~ 12:45(2時間30分)
昼休み 12:45 ~ 14:00
試験問題配付説明 14:00 ~ 14:15
第二次検定試験時間 14:15 ~ 16:15(2時間)

試験地:札幌・青森・仙台・東京・新潟・金沢・名古屋・大阪・広島・高松・福岡・鹿児島・沖縄(計13都市)

○会場確保の都合上、やむを得ず近隣都市等に試験会場を設定する場合がありますのでご了承ください。
○試験会場は、受検票でお知らせします。

※建設業振興基金より引用

試験の内容: 第一次検定はマークシート式、第二次検定は記述で一部マークシート式となっています。

 

1次・2次検定試験内容

試験実施団体は、それぞれ第一次検定及び第二次検定の検定基準を下記の通りとしています。

第一次検定 建築学 1 建築一式工事の施工の管理を適確に行うために必要な建築学、土木工学、電気工学、電気通信工学及び機械工学に関する概略の知識を有すること。 知識
(四肢一択)
 建築一式工事の施工の管理を適確に行うために必要な設計図書を正確に読み取るための知識を有すること。 知識
(四肢一択)
施工管理法 1 建築一式工事の施工の管理を適確に行うために必要な施工計画の作成方法及び工程管理、品質管理、安全管理等工事の施工の管理方法に関する基礎的な知識を有すること。 知識
(四肢一択)
2 建築一式工事の施工の管理を適確に行うために必要な基礎的な能力を有すること。

能力
(四肢二択)

法規 建設工事の施工の管理を適確に行うために必要な法令に関する概略の知識を有すること。 知識
(四肢一択)
第二次検定

施工管理法 1 主任技術者として、建築一式工事の施工の管理を適確に行うために必要な知識を有すること 知識
(四肢一択)
2 主任技術者として、建築材料の強度等を正確に把握し、及び工事の目的物に所要の強度、外観等を得るために必要な措置を適切に行うことができる応用能力を有すること
3 主任技術者として、設計図書に基づいて、工事現場における施工計画を適切に作成し、及び施工図を適正に作成することができる応用能力を有すること
能力
(記述)

昨年より増えたのが、赤文字で記載した『施工管理法の応用能力問題』です。

これだけ四肢二択になるので要注意です。そして選択した2つが両方正しい場合のみ正解となります。

 

基本的には、第一次検定は主に「知識」の確認、第二次検定は応用能力が問われる試験と言って良いでしょう。

想定される出題内容(第一次検定)

では実際の問題構成を見ていきましょう。まずは第一次検定より。

検定科目 出題数 解答数
建築学等 環境工学 14問 9問
一般構造
構造力学
建築材料
設備 3問 3問
施工管理法 施工 11問 8問
施工管理法 施工計画 10問 10問
品質管理
工程管理
安全計画
施工管理法
(能力問題)
4問 4問
法規 各種法規 8問 6問
合計 50問 40問

以上をまとめると、

・試験時間は従来通り2時間30分
・出題数は50問でそのうち分野により選択して40問の解答の必要がある。
能力を問う四肢二択の問題が昨年は4問出題された。(前期後期とも)
令和4年6月に実施された前期の第一次検定も上記を踏襲しているので、後期も同じだと思って良いでしょう。
※スケジュール・時間割・試験地・出題の内容は(一財)建設業振興基金の受検の手引きより引用しています。

想定される出題内容(第二次検定)

次は2次検定です。令和3年の出題構成は下記の通り。

  1. 施工経験記述
  2. 施工管理の用語とその留意事項
  3. 施工管理(工程)
  4. 法規(四肢一択方式に変更)
  5. 施工の正誤問題(四肢一択に変更)

昨年より、問題4と5は記述式から四肢一択に変更になったのがポイント。

出題内容は従来の実地試験と変わりません。

第二次検定の出題内容とその傾向及び対策は下記の記事を参照ください。

合格基準

第一次検定及び第二次検定とも60%と発表されています。

申込スケジュール

申込期間: 7月5日(火曜日)~7月19日(火曜日)
※願書販売は6月21日より。

必要書類は1級建築施工の技術検定と比べるとシンプルです。

  1. 受検申請書(実務経験証明書含む)
  2. 住民票(住民票コードを正確に記入すれば不要)
  3. 卒業証明書(受検資格に応じて)
  4. パスポート用証明写真1枚
  5. 受検手数料の振替払込受付証明書※受検手数料は10,800円

細かい部分は受検の手引きをよく読みましょう。

受検資格

第一次検定の受検資格

試験実施年度において満17歳以上となる方
(令和4年度の場合は生年月日が平成18年4月1日以前の方が対象です。)
2級建築施工管理技士の第一次検定のみを受験する場合は実務経験は不要ですね。
制度改正の大きなポイントは、第一次検定合格者には「2級建築施工管理技士補」の資格が付与されることとなり、第二次検定への受検にあたって、有効期限・受検回数の制約がなくなるということです。
17歳で第一次検定で合格後、2級建築施工管理技士補になり、その後実務経験を経て第二次検定を受検して合格すると2級建築施工管理技士の資格を得ます。
そしてその合格者は翌年度の1級建築施工管理技士の第一次検定(のみ)の受検資格が得られます
1級建築施工管理技士補になるためのショートカット出来るルートが今回の制度改正で生まれたと言って良いでしょう。

第二次検定の受検資格(概略)

第一次検定は17歳以上であれば受検OKですが、第二次検定は一定の実務経験が必要です。

最終学歴 実務経験年数
指定学科 指定学科以外
・大学
・専門学校の高度専門士
卒業後1年以上 卒業後1年6 ヶ月以上
・短期大学
・5年制高等専門学校
・専門学校の専門士
卒業後2年以上 卒業後3年以上
・高等学校
・専門学校の専門課程
卒業後3年以上 卒業後4年6 ヶ月以上
・その他(最終学歴問わず) 8年以上

上記以外にも技能士の受検資格も定められていますが、財団のホームページを参照してください。

例えば5年制の高等専門学校の指定学科卒業の場合、

・2級建築施工管理技士の第二次検定は卒業後2年の実務経験を経て受験が可能
・1級建築施工管理技士は卒業後5年以上の実務経験と指導監督的実務経験(1年以上)が必要です。

しかしながら2級建築施工管理技士の資格取得からスタートすると、

卒業後2年を経て、2級建築施工管理技士の資格に合格する⇒翌年で最短3年1級建築施工管理技士対一次検定の受検が可能
※1級建築施工の第二次検定は所定の実務経験が必要です。
つまり勉強を継続する大変さはありますが、うまくいけば『技士補』までは5年制高等専門学校指定学科卒業の場合、2年のショートカットが可能になりますね。
1級建築施工管理技士補は監理技術者補佐の業務に就くことが可能なので、必然的に指導監督的実務経験も得られます。

まとめ

1級建築施工管理技士資格所有者からすると、

「2級って簡単かな?」と先入観もありましたが、決してそうではないと思います。

第一次検定の基礎知識と第二次検定の記述問題は一定の勉強量を必要とします。

但しここできっちり勉強を行うと、1級取得の際かなり勉強が楽になりますね。

また試験の格差はそんなに大きくないものの、1級と2級の資格の効用の差は大きいと思います。

この2級建築施工管理技士の資格を取得することが出来れば、その後所定の実務経験を取得できれば自信を持って1級建築施工管理技士の資格に挑戦して欲しいですね。

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