令和3年(2021年)2級建築施工管理技士 第一次検定(6月)の問題の出題分野

さて、たまには第一次検定について取り上げたいと思います。

すでに今年の6月に第一次検定は実施されています。新たに試験制度が変わり、施工管理法の応用問題が出題されるということで、問題数が増えるのかなと思いましたが従来と変わらずでした。

今回は具体的にどんな問題が出題されたか、分野別に整理しておこうと思います。

出題検定科目について

まずは50問の出題は下記の科目別に分類されています。


検定科目
令和3年~第一次検定より
~令和2年(学科試験)
出題数 解答数 出題数 解答数
建築学等 環境構造
一般構造
構造力学
建築材料
14問 9問 14問 9問
設備 3問 3問 3問 3問
施工管理法 施工 11問 8問 15問 12問
施工管理法 施工計画
品質管理
安全管理
工程管理
10問 10問 10問 10問
施工管理法
(応用問題)
施工 4問 4問
法規 各種法規 8問 6問 8問 6問
合計 50問 40問 50問 40問

従来の学科試験と第一次検定で比較してみました。

昨年までの施工管理法(躯体・仕上げ)が4問削減されて、同じ分野の施工管理法(躯体・仕上げ)の応用問題が4問出題されたので、内容的にはほぼ変わっていませんね。(少し問題は難しくなったけど)

出題された分野や工種

ではこの50問についての出題分野について問題1から行きましょう。

問題1~14 建築学

ずは建築学から。環境、構造、構造力学、建築材料に関する出題です。

14問から9問解答すれば良いので苦手分野はある程度諦めても良いでしょう。

私は1級建築施工管理技士学科試験時は構造力学や曲げモーメントはやりませんでした。

実地試験につながる内容というのが大きな理由です。

1 湿度及び結露
2 照明
3
4 木造在来軸組工法
5 鉄筋コンクリート構造
6 鉄骨構造(の接合)
7 地盤及び基礎構造
8 部材の応力度の算定と係数
9 構造力学
10 曲げモーメント図
11 コンクリート
12 セラミックタイル(JIS規格)
13 シーリング材
14 内装材量

ではどんな問題なの?といういことで1問、コンクリートの問題です。

[No.11]   コンクリートに関する一般的な記 述 として, 最も不適当なものはどれか。

1.スランプが大きいほど,フレッシュコンクリートの 流 動性は大きくなる
2.水セメント比が大きいほど,コンクリートの圧 縮 強 度は大きくなる。
3.単位セメント 量 や細骨材率が大きくなると,フレッシュコンクリートの粘性は大きくなる
4.コンクリートの圧縮 強 度が大きくなると,ヤング係数は大きくなる

解答・解説
(解答)②
(解説)圧縮強度は、水セメント比が大きいと圧縮強度は小さくなります。
②以外は正しい記述なので、知識として覚えていくのが効果的な勉強方法です。

問題15~17 設備

次は設備の問題です。建築工事以外の電気や防災、給排水、空気調和設備の工事に関する問題が出題されます。

ここも割り切って過去問のみで良いでしょう。

15 アスファルト舗装
16 電気設備
17 給排水設備

 

問題18~28 施工管理法(施工)

次の11問は施工管理法の躯体工事仕上げ工事についての問題です。8問解答です。

自分の受検種別に取り組みながらも、ある程度幅広く取り組んでおきたい分野ですね。

ここの問題の知識は第二次検定や1級建築施工の技術検定にもつながるので、基本知識として学んでおきたいところです。

18 埋戻し
19 鉄筋のかぶり厚さ
20 鉄骨製作工場
21 在来軸組工法
22 木造住宅の解体工事
23 アスファルト防水工事
24 外壁張り石工事(乾式工法)
25 アルミニウム合金の表面処理
26 鋼製建具
27 塗装工事
28 カーテン工事

ここも問題を1つ、鉄筋のかぶり厚さに関する問題です。

[No.19]   鉄筋のかぶり厚さに関する記 述 として, 最も不適当なものはどれか。

1 . 設計かぶり厚さは,最小かぶり厚さに施工精度に応じた割増しを加えたものである。
2 . かぶり厚さの確保には,火災時に鉄筋の強度低下を防止するなどの目的がある。
3 . 外壁の目地部分のかぶり厚さは,目地底から確保する。
4 . 屋内の耐力壁は,耐久性上有効な仕上げがある場合とない場合では,最小かぶり厚さが異なる。

解答・解説
(解答)④
(解説)仕上げの有るなしでかぶり厚さは変わらない。

問題29~38 施工管理法(品質・工程・安全管理及び施工計画)

こちらは10問出題されて全問解答必須です。こちらも建築施工管理技士のキモとなる重要な部分です。

確実に得点源にしたい分野であり、1級建築施工管理技士でも役に立つ知識問題ですね。

29 事前調査
30 仮設計画
31 建築工事に係る申請や届出
32 工程計画及び工程管理
33 バーチャート工程
34 品質管理の用語
35 品質管理の試験及び検査
36 コンクリートの試験
37 労働安全衛生法(作業主任者)
38 足場

ではここでは38の足場の問題をやってみましょう。これは1級でも重要です。

[No.38]   足場に関する記述 として, 最も不適当なものはどれか。

1 . 枠組足場に使用する作業床の幅は、30 cm とした。
2 . 枠組足場の墜落防止設備として,交さ筋かい及び高さ15 cm 以 上 の幅木を設置した。
3 . 移動式足場(ローリングタワー)の作業台 上 では,脚立の使用を禁止とした。
4 . 移動式足場(ローリングタワー)の 脚輪のブレーキは、移動 中 を除き,常に作動させた。

解答・解説
(解答)①
(解説)枠組足場に使用する作業床の幅は、40cm以上であると、労働安全衛生規則で定められています。消去法でも当てたい問題です。

問題39~42 施工管理法(応用問題-躯体及び仕上げ工事)

ここが今年からスタートした新分野、四肢二択の応用能力を問う問題です。

躯体から2問、仕上げから2問です。(4問全問解答必要です)

ちなみに私も取り組んでみましたが、4問中3問正解出来ました(笑)

消去法で何とかなるかもしれませんね。

39 型枠の締付け金物
40 レディミクスコンクリート
41 仕上塗材仕上げ
42 床のフローリングボード張り
ここではフローリングを取り上げましょう。
[No.42]    床のフローリングボード張りに関する記 述 として,不適当なものを2選べ。

1 . フローリングボードに生じた目違いは,パテかいにより平滑にした。
2 . フローリングボード張込み後,床塗装仕上げを行うまで,ポリエチレンシートを用いて養生した。
3 . フローリングボードの下張り用合板は,長手方向が根太と直 交するように割り付けた。
4 .  隣り合うフローリングボードの木口の継手位置は,すべて揃えて割り付けた。

解答・解説
(解答)①④
(解説)①パテかいはクロス貼りや塗装面の素地・下地の不陸や目合わせにパテを塗り表面を平らにするものでフローリングには使わない。
(サンダーなどを使う)
④フローリングボードの隣接する継手は150mm程度離す。

 

問題43~50 法規

最後は法規の問題です。8問出題されて6問解答は従来と変わりません。

この法規も第二次検定でも必要な知識もあり、1級建築施工管理技士の試験でも必要な知識ですね。

まあ第一次検定は建築学の一部を除いて満遍なく学んでおくと、今後に生きてきますよ、というのが結論ですね。

43 建築基準法(建築確認手続き)
44 建築基準法
45 建設業法(許可)
46 建設業法(技術者)
47 労働基準法
48 労働安全衛生法(報告書提出)
49 建設リサイクル法
50 騒音規制法

最後は建設リサイクル法の問題です。

[No.49]   建設工事に伴う次の副産物のうち,「建設工事に係る資材の再資源化等に関する法律、建設リサイクル法)」 上 ,特定建設資材廃棄物に該当するものはれか。

1 . 場所打ちコンクリート杭工事の杭頭処理に伴って生じたコンクリート塊
2 . 住 宅の屋根の葺替え工事に伴って生じた粘土瓦
3 . 基礎工事の掘削に伴て生じた土砂
4 . 鋼製建具の取替えに伴って生じた金属くず

解答・解説
(解答)①
(解説)特定建設資材廃棄物とは、建設発生木材、アスファルト・コンクリート塊、コンクリート塊を指します。

 

まとめ

ちなみに令和2年(2020年)から遡って3回分の学科試験の出題内容は下記の記事にまとめています。

(今年から構成が変わったのでまとめなおしました)

まあ、こんな分野の問題が出るよ、とわかってもらえれば幸いです。

試験の合格基準は50問出題されて、40問を選択して24問正答すれば合格出来ます。

マークシート式でもあるし、過去問をきっちり取り組むめば合格出来ます。

但し第二次検定にも関係する知識はしっかり理解して、高得点を取る取り組みが良いと思います。

また将来的に1級建築施工管理技士の資格を検討している人は、やはり必要な知識として取り組んでほしいものです。

1級建築施工管理技士の第一次検定は、

・72問(昨年まではあ82問)出題されて60問解答、36問が合格ラインです。
・施工管理法の応用能力問題は6問出題されて6問解答、6割取らないと不合格(4問正答)です。
(但し令和3年は3問解答で合格となった)
ということで、ハードルが上がります。
しっかり取り組みましょう。

 

 

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