2級建築施工管理技士 技術検定-旧学科試験50問の出題分野(令和2年・令和元年)

さて今回は2級建築施工管理技士第一次検定対策として、従来の学科試験に出題されている50問の出題分野(3年分)を一覧にしてまとめてみました。

※令和2年(後期)、令和元年(前期・後期)

今年はこれに加えて施工管理法の応用力を問う問題もありますが、まずは建築各分野の基本知識を押さえるうえで、過去問重視の取り組みが必要となってきます。

令和4年及び3年に実施された第一次検定(前期・後期)の出題分野はこちらからどうぞ。

 

2級建築施工管理技士 旧学科試験の50問

令和2年までの学科試験は50問出題されて40問を解答する。そして23問正答すればまずは学科試験は合格でした。

令和3年以降の第一次検定も出題数は同じ50問で、60%の正答率が合格基準と発表されています。(基本的には24問の正答が必要)

令和2年までの出題分野は大きく分けて下記の通りです。

検定科目 出題数 解答数
建築学等 環境工学 14問 9問
一般構造
構造力学
建築材料
設備 3問 3問
施工管理法 施工 15問 12問
施工管理法 施工計画 10問 10問
品質管理
工程管理
安全計画
法規 各種法規 8問 6問
合計 50問 40問

 

問題1~14 建築学

まずは14問出題されて9問を解答する建築学関連の問題です。

問題 令和2年(後期) 令和元年(後期) 令和元年(前期)
1 換気 日照及び日射 通風及び換気
2 照明 昼光 結露
3 吸音及び遮音
4 鉄筋コンクリート構造 鉄筋コンクリート構造 木造在来軸組工法
5 鉄骨構造 鉄骨構造 鉄筋コンクリート構造
6 鉄骨構造 鉄骨構造 鉄骨構造
7 杭基礎 基礎構造 基礎杭
8 構造設計 構造設計 構造材料
9 構造力学 構造力学 構造力学
10 曲げモーメント図 曲げモーメント図 曲げモーメント図
11 構造用鋼材(JIS規格) コンクリート
12 木材 建具のJIS試験及び測定項目 木質材料
13 建具のJIS性能試験 シーリング材 セラミックタイル(JIS規格)
14 防水材料 カーペット 防水材料

換気・音などの建築概論、構造、構造力学、材料に関する出題です。

ここは構造と材料以外は第二次検定に出題されていない、かつ9問解答すればよいので、多少の勉強の重点は調整出来ますね。

 

ただ毎年曲げモーメント図などは間違いなく出題されているので、考え方を理解しておくと確実かもしれません。

問題15~17 設備

次が主に設備関連の出題。すべて解答する必要があります。

問題 令和2年(後期) 令和元年(後期) 令和元年(前期)
15 鋼製巻尺 屋外排水設備 舗装工事
16 防災設備 照明設備 電気工事と記号(JIS)
17 空気調和設備 空気調和設備 設備工事

ここはあまり専門的に学習せずとも過去問の取り組みで良いと思います。

問題18~32 施工管理法(躯体・仕上げ)

次の問題18~32の15問躯体工事、仕上げ工事関連の問題です。12問解答する必要があるのと、第二次検定の記述対策としては重要な内容なので、ここは何度も過去問を反復しておきたいですね。

問題 令和2年(後期) 令和元年(後期) 令和元年(前期)
18 墨出し やり方及び墨出し 標準貫入工事
19 地業工事 地業工事 鉄筋のかぶり厚さ
20 鉄筋の継手及び定着 異形鉄筋 型枠の締付け金物
21 型枠支保工 型枠支保工 コンクリートの調合
22 コンクリートの調合 コンクリートの養生 高力ボルト摩擦接合
23 鉄骨構造 鉄骨の建方 在来軸組工法
24 在来軸組工法 在来軸組工法 解体工事
25 シーリング工事 シーリング工事 ルーフィングシート防水接着工法
26 床タイル圧着張り タイル後張り工法 石工事(乾式工法)
27 硬質塩化ビニル雨どい 金属製折板葺 ステンレス板
28 セルフレベリング材 床コンクリートの直均し仕上げ 仕上塗材仕上げ
29 ガラス工事 建具工事 建具金物
30 塗装工事 塗装工事 塗装工事
31 ビニル床シート張り カーペット敷き 床フローリング張り
32 内装改修工事 エポキシ樹脂注入工法 外壁の押出成形セメント板張り

各工事がバランスよく出題されていますが、コンクリート、型枠、鉄筋、鉄骨あたりは特にきっちり押さえたいですね。

また第二次検定の問題3の施工の用語と留意事項の出題をリンクさせながら、過去に出題された用語の勉強とセットで取り組むと良いでしょう。

第二次検定の出題内容は下記の記事を参照してみてください。

 

問題33~42 施工管理法(仮設・安全・工程・品質管理)

次の10問は施工管理法で、下記の通り施工に際し行う各種管理の問題です。

施工計画・仮設・材料保管・工程・品質、そして安全に関する問題です。すべて解答する必要があります。

問題 令和2年(後期) 令和元年(後期) 令和元年(前期)
33 事前調査 施工計画と事前調査 事前調査と準備作業
34 仮設計画 仮設計画 仮設計画
35 材料の保管 材料の保管 建設工事の提出書類
36 総合工程表 総合工程表 工程計画及び工程管理
37 バーチャート工程 バーチャート工程 バーチャート工程
38 品質管理 品質管理 品質管理
39 工事現場での試験 高力ボルトのマーキング 品質管理のための試験
40 鉄筋のガス圧接継手の試験 品質管理のための試験及び検査 レディミクスコンクリートの試験
41 安全管理 安全管理 労働安全衛生法(作業主任者)
42 事業者の講ずべき措置 事業者の講ずべき措置 足場

ここでの知識はうまく施工経験記述に生かせると良いですね。記述のヒントにもなる問題も多いです。

 

問題43~50 法規

最後の8問は法規です。建築基準法、建設業法、労働基準法、労働安全衛生法は毎年出題されています。

8問中6問の解答です。ここは過去問を中心とした取り組みで問題ないと思います。

問題 令和2年 令和元年(後期) 令和元年(前期)
43 建築基準法(用語) 建築基準法(用語) 建築基準法(建築確認申請)
44 建築基準法(居室の採光・換気) 建築基準法(居室の採光・換気) 建築基準法
45 建設業法(許可) 建設業法(許可) 建設業法(許可)
46 建設業法(請負契約) 建設業法(請負契約) 建設業法(技術者)
47 労働基準法(労働契約) 労働基準法(労働契約) 労働基準法
48 労働安全衛生法(衛生教育) 労働安全衛生法(衛生教育) 労働安全衛生法(安全衛生管理者)
49 廃棄物の処理及び清掃に関する法律 廃棄物の処理及び清掃に関する法律 建設リサイクル法
50 道路法(占用の許可) 消防法 騒音規制法

建設業法労働安全衛生法は第二次検定にも毎年出題されています。

まとめ

以上、合計50問のうち40問を選択して解答、試験時間は2時間30分を予定しているので時間はかなりありますね。

令和3年以降は、上記の分野にプラスして、

2 建築一式工事の施工の管理を適確に行うために必要な基礎的な能力を有すること。 →四肢二択の問題

これが4問出題されています。

令和4年の対策としては、この3回分の出題分野+下記の昨年の試験の出題分野から

ある程度重点的に取り組むべき分野は読み取れます。

参考にして頂ければ幸いです。

 

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