平成29年(2017年)2級建築施工管理技士 実地試験 問題4~5(問題&解答例)

 

前回の、

平成29年(2017年)2級建築施工管理技士 実地試験 問題1~3(問題&解答例)

に引き続き、後半戦の問題4と問題5に取り組んでいきましょう。

 

平成29年より以前は、受検種別毎の問題はありません。

過去問対策としては、受検種別毎に必要な問題に取り組んで良いと思います。

問題4 施工管理(正誤)

問題4 次の文章中,下線部の語句が適当なものには〇印を,不適当なものには適当な語句を記入しなさい。
1. 山留め壁の支保工として用いる地盤アンカーは,一般的に斜め下向きに打設されるので,水平力のみでなく鉛直力が発生し,山留め壁には軸力が生じ,腹起しには水平方向応力と同時に鉛直方向応力が作用する。
解答・解説
(解答)〇
(解説)地盤アンカーは斜め下向きに設置され、山留壁には鉛直力が作用する。また全数について設計耐力の確認が必要です。
※建築工事監理指針より
2. 鉄筋 (SD 345) のガス圧接継手において,同径の鉄筋を圧接する場合,圧接部のふくらみの直径は鉄筋径の 1.2倍以上とし,かつ,その長さを鉄筋径の 1.1倍以上とする。
解答・解説
(解答)1.4倍
(解説)圧接部のふくらみの直径は、鉄筋径(径の異なる場合は細い方の鉄筋径)の1.4倍以上であること。
圧接部のふくらみの長さは、鉄筋径の1.1 倍以上とし、その形状がなだらかであること。
    圧接部のふくらみにおける圧接面のずれは、鉄筋径の1/4 以下であること。
※公共建築工事標準仕様書より これは1級でも必須の知識なので覚えておくべき内容ですね。
3. 合板型枠の締付け金物を締めすぎると,内端太,外端太が内側に押され,せき板が外側に変形する。 締めすぎへの対策として,内端太 (縦端太) を締付けボルトにできるだけ近接させて締め付ける。
解答・解説
(解答)内側
(解説)型枠の中にコンクリートを打設する際、側圧が外側に膨らむ力がかかります。その間隔を保つためにせき板を締め付けるのですが、締めすぎると当然、外側ではなく内側にかかります。
4. 鉄骨工事の溶接において,予熱を行う主たる目的は,溶接後の冷却速度を速くして,冷却過程で鋼の中の水素の外部放出を容易にし,熱影響部の硬さも減少させることで,低温割れを防止することである。
解答・解説
(解答)遅く
(解説)予熱を行うことで溶接後の冷却速度は遅くなり、溶接金属中の水素が拡散性水素として外部に放出しやすく、熱影響部の硬さも低減されることで、低温割れが防止可能になります。
5. 屋根の金属製折板葺きにおける重ね形折板は,2山ごとにタイトフレームに固定ボルト締めとし,折板の流れ方向の重ね部を緊結するボルトの間隔は,600mm 程度とする。
解答・解説
(解答)各山
(解説)重ね形の折板は、各山ごとにタイトフレームに固定し、流れ方向の重ね部の緊結のボルト間隔は 600mm程度とする。
※公共建築工事標準仕様書より
6. 外壁の有機系接着剤によるタイル後張り工法においては,こて圧をかけて接着剤を平坦に塗り付ける。 裏あしのあるタイルを,接着剤にくし目を立てて張る場合は,くし目ごてを使用して壁面に対して 60°の角度を保ってくし目を立て,くし目の方向は,タイルの裏あしに対して平行となるようにする。
解答・解説
(解答)直交又は斜め
(解説)接着剤は金ごて等を用いて平たんに塗布した後、所定のくし目ごてを用いて壁面に 60° の角度を保ってくし目を立てる。
裏あしのあるタイルを用い、くし目を立てて接着剤を塗り付けて張り付ける場合は、裏あしに対して直交又は斜め方向にくし目を立てる。
接着剤を平たんに塗り付ける場合は、一度くし目を立てた後に金ごてを用いて平たんに均す。
ただし、目地幅が3㎜以下の空目地の場合は、くし目状態のままとする。
※公共建築工事標準仕様書より
7. せっこうボードのせっこう系直張り用接着材による直張り工法において,下地に塗り付ける接着材の間隔は,ボード周辺部では 150~200mm, ボード中間部は床上 1.2m 以下では 200~250mm,1.2m を超える部分では250~300mm とする。 接着材の盛上げ高さは,ボードの仕上がり高さの 2倍程度とする。
解答・解説
(解答)〇
(解説)直張り用接着材の盛上げ高さは、仕上げ厚さの2倍以上とする。
※公共建築工事標準仕様書より これも1級の第一次検定、第二次検定でも必要となる知識です。
8. 木造住宅における防湿層付きフェルト状断熱材は,防湿層を室外に向けて取り付け,防湿層にきず,破れなどがある場合は,防湿テープで補修する。
解答・解説
(解答)室内
(解説)防湿材及びフィルムは室内側に取り付ける。(取り扱いメーカーHPにて確認)

問題5 法規

問題5建設業法」,「建築基準法施行令」 及び 「労働安全衛生法」 に定める次の各法文において,それぞれ誤っている語句の番号1つあげ,それに対する正しい語句を記入しなさい。

1. 建設業法 (第 2 条 第 2 項)

この法律において 「建設業」 とは,元請①下請②その他いかなる名義をもってするかを問わず,建設工事の施工③を請け負う営業をいう。
解答・解説
(解答)③完成
(解説)この法律において「建設業」とは、元請、下請その他いかなる名義をもつてするかを問わず、建設工事の完成を請け負う営業をいう。
第二条5項は
この法律において「発注者」とは、建設工事(他の者から請け負つたものを除く。)の注文者をいい、「元請負人」とは、下請契約における注文者で建設業者であるものをいい、「下請負人」とは、下請契約における請負人をいう。
※基本用語は理解しておきましょう。

2. 建築基準法施行令 (第 136 条の 3 第 1 項)

建築工事等において根切り工事,山留め①工事,ウェル工事,ケーソン工事その他基礎工事を行なう場合においては,あらかじめ,地下に埋設されたガス管,ケーブル,排水管②及び下水道管の損壊③による危害の発生を防止するための措置を講じなければならない。
解答・解説
(解答)②水道管
(解説)建築工事等において根切り工事、山留め工事、ウエル工事、ケーソン工事その他基礎工事を行なう場合においては、あらかじめ、地下に埋設されたガス管、ケーブル、水道管及び下水道管の損壊による危害の発生を防止するための措置を講じなければならない。
※下水道管の対という意味で、水道管だとわかると良いですね。

3. 労働安全衛生法 (第 10 条 第 1 項)

事業者は,政令で定める規模の事業場ごとに,厚生労働省令で定めるところにより,総括安全衛生管理者①を選任し,その者に安全責任者②,衛生管理者又は第 25 条の2 第 2 項の規定により技術的事項を管理する者の指揮③をさせるとともに,次の業務を統括管理させなければならない。
(以下,第一号から第五号は省略)
解答・解説
(解答)③管理
(解説)事業者は、政令で定める規模の事業場ごとに、厚生労働省令で定めるところにより、総括安全衛生管理者を選任し、その者に安全管理者、衛生管理者又は第二十五条の二第二項の規定により技術的事項を管理する者の指揮をさせるとともに、次の業務を統括管理させなければならない。
※労働安全衛生法では安全責任者という立場はなかったと思います。

 

まとめ

以上、今回は平成29年(2017年)を取り上げました。

多くの知識に関する問題は、1級建築施工管理技士の第一次検定や第二次検定でも必要な知識です。中長期的に1級建築施工管理技士の資格取得を目指すならば、それを見据えた勉強が必要ですね。(単純に6割を目指すのではなく)

次は平成28年(2016年)に取り組みたいと思います。この過去問のアクセス状況を見ながら更新したいと思います。
(読者が増えればモチベーションがあがります(笑))

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