令和3年(策年)、試験制度改正後初の試験となった1級建築施工管理技士の技術検定ですが、国土交通省より合格発表後に受検者数・合格者数・合格率が発表されます。
その際に、合格者の属性も併せて発表されていたので、今回こちらの記事でまとめておきたいと思います。
この属性とは、1次・2次検定合格者の
- 年齢層
- 学歴
- 勤務先
- 男女別
が明らかになっています。受検者の属性は明らかになっていないので、各属性の合格率はわかりませんが、どんな層が多いのかは参考になるかと思います。
参考までに1級の属性はこちらです。
令和3年 第一次検定(後期)の合格者の属性
まずは11月に実施された後期・第一次検定の合格者の属性です。
国土交通省より公表されているデータは、
ま合格者15,736名の年齢層(年代)・学歴・勤務先・性別です。
受検者・合格者・合格率の推移は下記記事を参照願います。
年齢層
まずは年代別の合格者のグラフを見てみましょう。
2級の第一次検定の合格者の年齢層は圧倒的に21才未満です。
これは知りませんでした。そう考えると、2級の第一次検定は実務経験不要で17才以上に受検資格あり、というのは大きな効果を上げていますね。
そして21才~49才まではほぼ似たような合格者数になっています。
また合格者の100人に1名は60才以上です。
今後はこの21歳未満が長く建設業に従事することが、とても大切な取り組みかもしれません。
学歴
次は合格者の学歴です。
基本的には大学卒・高校卒が多いです。
この比率を見る限り、学歴を気にする必要はないように思います。
※1級は大学卒が多いです。
勤務先別
次に勤務先別の属性です。
全体の約4分の1が在学中というのが2級第一次検定合格者の属性の特徴の一つです。(2級2次以降は実務経験が必要だから、これがゼロになる)
8人に1人が高校生、というのも素晴らしいですね。
男女別
7人に1人が女性です。(1級は15人に1人)
今後はもっと女性が増えると良いですね。
令和3年 第二次検定の合格者の属性
次に第二次検定の属性です。
第一次検定と異なり、実務経験が必要なのが第二次検定なので、データが異なってきます。
※第二次検定合格者は8,205名
年齢別
高卒で指定学科卒の場合3年以上の実務経験が必要となり(中卒だと8年)、必然的に21才未満の合格者はゼロになります。
また第一次検定と比べて、難易度がかなり高くなるせいもあってか、25才~29才の合格者比率が高くなっています。
学歴
第一次検定と大学卒と高校卒の数値が入れ変わりましたね。
その上の年齢層のデータを見てもわかりますが、
大学を卒業して、25才~29才くらいの年代が合格率が高そうだとという事が、何となく読み取れます。
勤務別
第一位検定は在学中の合格者が多かったのですが、それがゼロになるので、基本的には建設業が多くなりますね。
これは1級建築施工の合格者のデータと似通っています。
年齢別
9名に1名が女性です。
これらのデータは、令和4年1月28日の合格発表時にリリースされています。データはこちらから引用しています。
まとめ
1級の記事にも書きましたが、
この年齢が受検に有利だ、というのが言いたいわけではなく、
色んな年齢層・学歴の人がチャレンジして合格しているよ、という話です。
40才以上、50才以上でも普通に多くの人が合格しているので、年齢的に、学歴的に受検を悩む必要はないですよ、が私の主張です。
年齢が高くなると、記憶の定着に時間を要する部分はありますが、長年の施工経験があるという強みもあります。
本年度も2級向けに多くの記事を更新していきますので、参考にして頂ければと思います。