さて、6月に第一次検定も予定通り実施されて、これから第二次検定の準備に入る頃でしょう。(まだ早いか)
1級向けには下記のような、2次検定の配点予想をしています。
1級ほどの指導歴のない2級ですが、1級を基準に2級建築施工の2次検定の配点も自分なりに分析してみました。
全体の配点を知っておく効能は、自分の得意分野、苦手分野がある中で、どの問題をどれくらい取れれば合格出来るのではないかという、自分なりの勉強の組立が可能になることが大きいと思っています。
1級ほど自信はありませんが、あまり大きな狂いはないのでは、とも思っています。
参考程度に読んでもらえると幸いです。
問題構成(5問構成)
もう問題構成については他の記事でも繰り返し書いていますので、簡単に。
※令和3年の第二次検定に基づく問題構成に修正しました。
- 施工経験記述(工事概要と大問1.2)
- 施工管理(用語)
- 施工管理(工程)
- 建築法規
- 施工管理(穴埋め) ※受検種別毎の問題
以上の5問の構成になっているのは例年通り。
但し昨年の第二次検定より、問題4と問題5は四肢一択の選択問題に変わりました。(問題内容に変わりはない)
実際の例年の出題内容や傾向については下記の記事を参照願います。
配点予想
では上記5問の配点はどうなっているか、私なりに予想を。
問題 | 出題 | 問題数 | 予想配点 |
問題1 | 施工経験記述 | 工事概要+大問2 | 40 |
問題2 | 施工管理(用語) | 5つの用語の説明&留意事項 | 20 |
問題3 | 施工管理(工程) | 6問 | 12 |
問題4 | 建築法規 | 6問 | 12 |
問題5 | 施工管理(穴埋め) | 8問 | 16 |
合計 | 100点 |
はい、あくまでも予想です(笑)
ただ施工経験記述は大体こんな感じの配点だと思うんですよね。
問題別配点
問題1 施工経験記述【予想配点40点】
ざっと40点と予想した施工経験記述。
この第二次検定の試験の合否を左右するのがこの施工経験記述です。施工管理技士の資格の最も重要なところは、受検者の施工経験です。
建物を造るうえで、建築的な知識や品質に関する意識、工程や安全管理など様々な部分を押さえていかなければなりません。そういった部分のを実際の現場で正しく行っているか、その経験を正しく表現する能力が問われます。
ですので、1級2級に関わらず、この施工経験記述はとても重要です。
- 工事概要・・・ 8点
- 問題1-1 ・・・24点
- 問題1-2 ・・・ 8点
実際の内訳はわかりませんが、上記の配点を参考にしてもらって良いと思います。
但し工事概要については、まったくデタラメなものを記述すると、ここで不合格になるリスクはあります。(明らかに虚偽の内容)
問題2 施工管理(用語)【予想配点20点】
次に問題2です。
例年、施工関連の用語が14題出題されてその中から5つの用語を選ぶ。
選んだ5つの用語の説明と、施工上の留意事項の2点の記述をします。
用語 | ボンドブレーカー |
説明 ×2点 | 目地が深くない場合に三面接着を回避する目的で目地底に張り付けるテープ状の材料 |
留意事項 ×2点 | ボンドブレーカーは浮きなどが生じないように目地底に確実に張り付ける。 |
用語1つにつき、4点でその内訳は用語の説明×2点、留意事項×2点となり、5つの用語を解答するので4点×5つの用語=20点となります。
こういう問題は、うまく表現出来なくとも、空欄のまま終えるのは勿体ないですね。2点取れなくても、1点を目指すべきだと思います。
問題3 施工管理(工程)【予想配点12点】
次に問題3のバーチャート工程の問題です。
ここ2年は解答すべき問題は計6つでした。
令和3年の問題はこんな感じ。
- 工程表の仮設工事の( A )、鉄筋コンクリート工事の( B )、内装工事の( C )に該当する作業名を記入しなさい。
- 鉄骨工事のうち、耐火被覆工事完了日を月次と旬日で定めて記入しなさい。ただし,解答の旬日は,上旬,中旬,下旬とする。
- 出来高表から,2月末までの実績出来高の累計金額を求め、総工事金額に対する比率をパーセントで記入しなさい。
- 出来高表から、3月末までの実績出来高の累計金額を記入しなさい。
問題は4つですが、解答すべき問題は計6個。
ちなみに令和2年の実地試験は問題5つで必要解答数は6個で同じでした。
2点×6問=12点 と予想しています。
それ以前は解答数は異なりますが、ここ2年の出題内容より予想しています。
問題4 建築法規【予想配点12点】
次は問題4の建築法規です。
昨年より四肢一択になったこの問題は、( )に当てはめる語句・数値を四択から選ぶ問題になっています。
令和3年の場合、
- 建設業法 ×2問
- 建築基準法 ×2問
- 労働安全衛生法 ×2問
の構成。計6問解答する必要があります。
ちなみに令和2年までは3問でした。
※誤った語句を一つ上げて(番号より)、正しい語句に正す問題
ここも基本的には
2点×6問=12点 としています。
問題5 施工管理(受検種別により問題は異なる)【予想配点16点】
さて問題5は例年通り、建築・躯体・仕上げの受検種別毎に問題は異なります。
- 建築 8問
- 躯体 4問×2
- 仕上げ 4問×2
問題は、
試験が近づくと得点計画を立ててみよう。
この配点は絶対的なものではなく、あくまでも当サイトでの予想。
気になる方は他でも調べてみると出てくるかもしれません。自分なりに正しいと思ったものを見つけてみるのも良いかもしれませんね。
さて、この得点予想の意義は、自分が合格するために活用して欲しいと思っています。
例えば、
施工経験記述は自信あるけど、それ以外は自信がない。
問題2、3,5は自信あるけど、施工経験記述と法規は嫌い。
など受検者によって、得意不得意、好き嫌いがあると思います。
そして、得意分野があれば、全ての問題をめちゃくちゃ頑張る必要もないと思います。
なので、試験が近づいたら、これくらい取れたら合格出来るかも?という目途を知っておくと良いでしょう。
例えば、
問題 | 出題 | 問題数 | 予想配点 | 合格するには |
問題1 | 施工経験記述 | 工事概要+大問2 | 40 | 30点 |
問題2 | 施工管理(用語) | 5つの用語の説明&留意事項 | 20 | 10点 |
問題3 | 施工管理(工程) | 6問 | 12 | 6点 |
問題4 | 建築法規 | 6問 | 12 | 6点 |
問題5 | 施工管理(穴埋め) | 8問 | 16 | 8点 |
合計 | 100点 | 60点 |
例えば、ある程度施工経験記述が得意だから、他の問題はどれだけ点取れば合格出来る?と自分で考えてみます。
施工経験記述を30点取れたら、残りの問題は最悪の場合、半分でも何とかなりそうだw
あくまでも目標得点ではなく、安心材料として知っておくと良いと思います。
私は1級建築施工管理技士の実地試験の受検の際は、上記のような配点で合格出来ることを理解して、
- 合格するためには施工経験記述で高得点を取るために記述の演習を繰り返す。
- 1の経験記述が書けるようになれば、他(2-5)は50%の正解を確保するための取組みをしよう。
- なので問題2〜5は過去に出題された問題への取組みにフォーカスしよう。⇒あまり色んな勉強に手を出さない。
という感じです。
建設業に従事している多くの受検生は仕事が忙しいです。
自分戦術を明確にして、勉強に取り組む事が必要です。効率的に勉強を進める上で、配点をある程度理解しておいて損はないと思います。
私とは逆で、
問題2~5は結構目途が立っているから、施工経験記述は破綻しない程度で及第点を目指そう。
という方もいますので、ここは人それぞれの得意不得意で考えると良いと思います。
まとめ
この配点からわかるもう一つ重要なこと、それは記述ミスの減点に気を付ける事です。
問題2 施工管理の用語の問題で、用語の説明や施工上の留意事項がそれぞれ各2点としています。
間違いなく書ければ2点、少し不十分な内容の場合だと1点だとして、同様に専門用語の漢字の誤りなども減点の恐れがあります。
きっちり書けているのに2点のうち1点減点されるのは勿体ないですね。
また施工上の留意事項の記述で数値を間違えて書いても1点減点される可能性が高いです。
試験に取り組む際は、
・施工上の数値などの誤りに気を付ける。