【2024年2月更新】2級建築施工管理技士 技術検定の受検者数と合格者数(合格率)の推移

資格試験を受けるにあたって、その試験の難易度や合格率って気になるところですよね。以前は1級建築施工管理技士の受検者と合格者数の推移をまとめましたが、今回は2級建築施工管理技士 技術検定の受検者と合格者数の推移をまとめてみました。(令和5年最新版です)

 

調べてみると、年度によっての合格者の率の上下が意外と大きかったように思います。

2020年(令和2年)〜2005年(平成17年)学科試験の受検者数と合格者数

まずは令和2年(2020年)までの学科試験の受検者数・合格者数・合格率です。

年度 受検者数 合格者数 合格率
2005年(平成17年) 13,180 8,133 61.7%
2006年(平成18年) 20,114 8,329 41.4%
2007年(平成19年) 21,766 10,171 46.7%
2008年(平成20年) 22,920 13,078 57.1%
2009年(平成21年) 23,081 8,044 34.9%
2010年(平成22年) 22,980 9,820 42.7%
2011年(平成23年) 20,402 9,739 47.7%
2012年(平成24年) 20,461 11,474 56.1%
2013年(平成25年) 21,097 8,482 40.2%
2014年(平成26年) 24,306 11,651 47.9%
2015年(平成27年) 27,592 13,385 48.5%
2016年(平成28年) 31,466 16,331 51.9%
2017年(平成29年) 30,262 11,725 38.7%
2018年(平成30年) 28,888 7,495 25.9%
2019年(令和元年) 28,718 9,083 31.6%
2020年(令和2年) 32,468 11,366 35%

見ての通り年度によって合格者に大きなムラがあるのが分かりますね。最高の合格率は平成17年(2005年)の61.7%最低の合格率は、平成30年(2018年)の25.9%となっています。

学科試験の受検者は2005年時と比べると、2倍以上と増えています。これには理由があって、

平成18年度(2006年)に学科のみ試験(早期受験化)を導入→種別『建築』のみで指定学科卒が対象。
平成28年度(2016年)に学科のみ試験が17歳から受検可能で、全ての受検者・種別で可能になった。
ということで、学科のみ試験は現在、『試験実施年度に満17歳以上となる者』に受検資格があります。ちなみに実地試験は実務経験が必要となっています。
※2018年と2019年は受検者などの数値が少し間違っているかもしれません。

2021年(令和3年)~2023年(令和5年)第一次検定

令和3年(2021年)からは試験制度も変わり、第一次検定という名称に変わっています。

そして令和5年12月22日(金曜日)に第一次検定の合格発表がリリースされました。

年度 受検者数 合格者数 合格率
2021年
(令和3年)
1次検定のみ(前期) 13,074 4,952 37.9%
1次検定(後期)+
1次・2次受検者
32,138 15,736 49.0%
2022年
(令和4年)


1次検定のみ(前期) 13,474 6,834 50.7%
1次検定(後期)+
1次・2次受検者
27,004 11,421 42.3%
2023年
(令和5年)


1次検定のみ(前期) 13,647 5,150 37.7%
1次検定(後期)+
1次・2次受検者
27,116 13,387 49.4%

 

まず、6月の前期試験についてですが、昨年の令和4年は前年比で受検者は400名増、そして合格率は37.9%⇒50.7%と大幅に高くなっています。よって合格者数も1,882名増となっています。

そして本年度の令和5年については、受検者は173名増ですが、合格率は37.7%と大幅に低くなりました。ちなみに今年の合格基準は例年の40問中24問正解ではなく、22問の正解数が合格基準となりました。

つまりは救済措置があってのこの数字ですね。例年比で難しかったのでしょうかね。

次に11月に実施された後期試験についてですが、こちらは49.4%と高い合格率を出しています。そして合格基準は例年通り40問中24問でした。受検生が3万人を超えている年もあるので、もう少し受検者が増えてほしいですね。

 

令和4年の各種データ。

令和5年の1次検定(前期)のデータ

令和5年の1次検定(後期)のデータ
2級建築施工管理技術検定第一次検定(後期)試験実施結果

実地試験の受検者数と合格者数(令和2年〜平成17年)

次に実地試験の受検者と合格者数の推移をみてみたいと思います

年度 受検者数 合格者数 合格率
2005年(平成17年) 15,632 5,296 33.9%
2006年(平成18年) 16,437 5,901 35.9%
2007年(平成19年) 17,168 6,100 35.5%
2008年(平成20年) 19,778 7,137 36.1%
2009年(平成21年) 22,101 6,876 31.1%
2010年(平成22年) 19,929 6,707 33.7%
2011年(平成23年) 18,127 6,272 34.6%
2012年(平成24年) 18,026 6,154 34.1%
2013年(平成25年) 19,496 5,863 30.1%
2014年(平成26年) 20,388 6,832 33.5%
2015年(平成27年) 23,913 7,822 32.7%
2016年(平成28年) 26,816 10,437 38.9%
2017年(平成29年) 26,506 7,665 28.9%
2018年(平成30年) 24,131 6,084 25.2%
2019年(令和元年) 22,663 6,134 27.1%
2020年(令和2年) 23,116 6,514 28.2%

実地試験の合格率は比較的安定しているのですが、平成29年~令和2年までの合格率が30%を切っているのが気になりますね。

2級と言えど試験問題自体はそんな簡単ではなく、しっかり対策を取って勉強時間を確保しないと合格は難しいということが結果にも現れていますね。

合格率は高いところで平成28年(2016年)の38.9%、一番低い合格率だったのは平成30年(2018年)の25.2%となっています。

全体に平均すると、大体3人受検すれば1人合格する感じですが、ここ最近は4人に1人が合格するという狭き門となっています。

第二次検定の合格率(令和3年~)

年次 種別 受検者数 合格者数 合格率
令和3年
(2021年)
建築 7,223 3,893 53.9%
躯体 1,427 725 50.8%
仕上げ 6,857 3,587 52.3%
合計 15,507 8,205 52.9%
令和4年
(2022年)

建築 6,998 4,124 58.9%
躯体 1,418 745 52.5%
仕上げ 6,493 3,055 47.1%
合計 14,909 7,924 53.1%
国土交通省令和5年1月27日リリースより
※上記の
第二次検定の受検者数は、第一次検定及び第二次検定同日受検者のうち第一次検定合格者と第二次検定のみ試験受検者の実際の受検者の合計で記載。合格率も同様の数値を元に算出

上記の実地試験と比べると、合格率が異様に高くなっていますが、これには理由があります。

令和2年迄のの場合だと、学科試験受験者で不合格している方も数に含まれているので、このような合格率の差異となります。

例年通りの指標の数値は下記の通りです。

※令和5年の結果については、上記のデータが現段階で国土交通省より発表されておらず、下記の指標のみとなります。

年度 受検者数 合格者数 合格率
2021年(令和3年) 23,380 8,205 35.1%
2022年(令和4年) 21,625 7,924 36.6%
2023年(令和5年) 21,859 6,999 32.0%

その前の4年間は合格率は30%切っていたので改善傾向ですが、令和5年は少し合格率が低かったです。

 

まとめ

さて、来年は受検資格において、実務経験等緩和措置が取られています。受検者が増えると良いと思っています。

 

2級建築施工管理技士の受検資格と資格取得によるメリットなどについてまとめています。
まずは試験の難易度を理解しましょう。(第一次検定)
過去9年分の過去問が入っています。自分の知識を見ながら難易度を確認してみると良いと思います。
個人的には実務経験が1級で満たしているならば1級建築施工にチャレンジしても良いと思います。
資格におけるステップアップを図りながら、仕事や人生のステップアップも果たしたいところですね。

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