【令和3年】2級建築施工管理技士 技術検定の日程の詳細

 

先日に1級建築施工の令和3年度の技術検定のスケジュールをまとめましたが、今回は2級のスケジュールです。

1級と2級の技術検定の大きな違いは、2級の場合、第一次検定が年に2回実施されることですね。資格取得を目指す際は、少し計画的に攻略したいのが2級です。その辺りを解説したいと思います。

令和5年(2023年)のスケジュールも発表されています。こちらの記事を参照ください。

 

制度改正内容

既にこのサイトでは来年度の試験及び資格制度が見直される旨の事は何度も書いています。

【2021年】建設業技術検定の試験と資格制度について(1級建築施工管理技士補)

令和3年度以降の技術検定試験においては、第一次検定の合格者には「技士補」の称号が新たに付与されます。このうち、1級技士補については、一定の条件の下で監理技術者の職務を補佐する者(今回の改正により新設)として早期に責任ある立場で活躍してい ただくことができるようになりました。さらに、第二次検定に合格した者には、これまでと同様に 「技士」の称号が付与され、建設工事現場の監理技術者や主任技術者等として職務を行うこと ができるようになります。
というのが大きな改正ポイントになっています。2級建築施工についても、現行制度は、
学科試験(合格)→ 実地試験(合格) →施工管理技士の資格取得

※学科試験合格しても実地試験に2度落ちると、学科試験より再スタートしなければならない。

でしたが、令和3年以降は、
第一次検定(合格) → 2級施工管理技士補資格取得 →第二次検定(合格) → 2級施工管理技士資格取得
学科試験に変わる第一次検定に合格すると、まずは技士補という資格が成立するのが、大きなポイントです。
では具体的にスケジュールを見ていきましょう。

令和3年度の技術検定スケジュール

2級建築施工管理の技術検定については、第一次検定は年に2回の実施になっています。

1, 第一次検定(前期)のみ受検の場合。

日程 書面申込
1月15日(金) 1次のみ検定(前期)申込書販売開始
1月29日(金) 1次のみ検定(前期)申込受付開始
2月12日(金) 1次のみ検定(前期)申込受付締切
5月24日(月) 受検票送付
6月13日(日)  1次のみ検定(前期)実施 
7月 6日(火)  1次のみ検定(前期)合格発表

2.第一次検定(後期)のみ受検の場合

日程 書面申込
6月22日(火) 1次のみ検定(後期)申込書販売開始
7月6日(火) 1次のみ検定(後期)申込受付開始
7月20日(火) 1次のみ検定(後期)申込受付締切
10月25日(月) 受検票送付
11月14日(日) 1次のみ検定(後期)実施 
翌1月21日(金) 1次のみ検定(後期)合格発表

3,第一次・二次検定の場合と二次検定のみ受検の場合

日程 書面申込 インターネット申込
1月29日(金) 前年度学科のみ合格者申込受付開始 前年度学科のみ合格者申込受付開始
2月12日(金) 前年度学科のみ合格者申込受付締切 前年度学科のみ合格者申込受付締切
6月22日(火) 1次&2次申込書販売開始 1次&2次申込受付開始
7月 6日(火) 1次&2次申込受付開始
7月20日(火) 1次&2次受験申込受付締切 1次&2次申込受付締切
10月25日(月) 受検票送付
11月14日(日) 1次&2次検定実施
翌1月28日(金) 1次・2次検定、2次のみ検定合格発表
※申込用紙は3種(①1次・2次、②1次のみ、③2次のみ)
※前年度「学科・実地受験者」で学科のみ合格者の2次検定の申込期間は、令和3年1月29日~2月12日 です。
※インターネット申込は、再受験者(「1次・2次、2次のみ」試験申込者に限る)及び前年度学科試験のみ合格者の方が申込みできます。(インターネット上で申込手続は全て完了のため 受験願書の購入は一切不要)

2級建築施工管理技士の検定の場合、本年度の試験は11月8日(日曜日)に既に実施済みです。

合格発表は、

学科試験のみ:       令和3年1月22日(金)
学科・実地試験、実地試験の:令和3年1月29日(金)
ですので合格発表後に、
・実地に合格したので、1級の第一次検定で技士補の資格を受ける。
・実地に不合格だったので、来年は2級第二次検定から受検。
・学科が不合格だったので、来年は2級第一次検定から受検。
という意思決定が問題なく出来そうです。
ちなみに
1級受検資格の見直しにより、2級第二次検定合格者は、1級受検に必要な実務経験を積む前に1級第一次検定を受検可能です。
この場合、1級第一次検定合格後、1級受検に必要な実務経験を積んで受検資格を満たしたのちに、1級第二次検定に臨むことになります。
国土交通省HPより引用

001378853

ちなみに2級も電気工事の施工管理技士技術検定と全く同日程になっています。

 

試験内容について

今回の制度改正に伴い、試験内容の再編を行うことは明らかになっています。

検定基準(試験の内容)の再編
旧制度では、学科試験は知識問題、実地試験は能力問題で構成されていましたが、令和3年度から、第一次検定では、知識問題を中心に能力問題を追加、第二次検定では、能力問題を中心に知識問題を追加という構成に再編されます。
※(一財)建設業振興基金ホームページより引用。
これについては、また別の記事で情報をアップデートしていきたいと思っていますが、1級施工と同様に試験の内容の変更のポイントは下記の通りです。
従来の技術検定
【学科試験】建築学等・法規・施工管理法の知識問題(マークシート)
【実地試験】施工管理法の応用能力問題(記述式)新しい制度での技術検定
【1次検定】上記に加えて、施工管理法の能力問題(マークシート)
【2次検定】上記に加えて、施工管理法の知識問題(マークシート)
1次検定を合格すると『技士補』の称号が得られる事から、知識問題のみではなく、能力問題が必要になってくるんだと思います。
2次検定については、以前の制度である『実地試験を2度落ちると学科から再受検』という仕組みがなくなるため、従来の記述式問題のみではなく、確認を兼ねた基礎知識問題が出題されるのだと推測します。

具体的な出題内容は今後情報収集に努めたいですね。

ちなみに2級の第一次検定は、実務・学歴に関係なく満17才から受検可能です。早めにこの資格取得をして実務経験を積んでから第二次検定に進むことも可能になっています。

2級建築施工管理技士第一次検定の対策を検討してみました。(あまり具体的ではない)

第二次検定の対策はこちら

まとめ

2級建築の技士補は資格として大きな効用はありませんが、

  • 実務経験が不足している段階での第1ステップとして。
  • 分けて少しずつ勉強して段階的にステップアップする手段として。

資格取得を進めるのも良いのではと思います。

2級の第一次検定のみの受検であれば、独学での勉強も進めやすいと思います。

私はある程度のキャリアを積んでから、2級建築施工を経由せずに1級建築施工を受検しましたが、4階層の資格になって、段階的に無理をしないステップアップは若い時からの勉強習慣にもつながります。

この業界は資格取得とは別に、実務経験を積みながらのある程度の学びは必要だと個人的には思います。

 

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