【2021年11月後期】2級建築施工管理技士 第一次・二次検定向けのテキスト選び

この記事は令和3年度の試験のテキスト選びの記事になっています。

令和4年度の1次検定向けのテキスト選びについては下記を参照してください。

今回は11月に実施予定の第一次検定・第二次検定向けのテキスト選びについてです。
2級は試験の成り立ちの関係もあるのか、1次と2次がセットになったテキスト・問題集が多いです。なので上記記事と多少内容が被りますが、前回は第一次検定のみの対策なので、評価は異なります。
参考にして頂けると幸いです。

2級建築施工向けのテキストは種類が少なめ

この7月末段階である程度リサーチしていますが、いわゆる独学向けの2級建築施工管理技士のテキストは1級と比べて少々ラインナップが少ないように思います。(2020年の実地試験の実施が遅れたのも大きな影響を受けていると言って良いでしょう)

⇒その後、いくつか追加で発売されているので、順次アップデートしています。

また6月は第一次検定のみ受検ですが、11月の試験は第一次検定・第二次検定が同日に実施され、セットで受検する人も多いので、第一次検定と第二次検定がセットになったテキストが多いように思います。

今回は主に、第一次検定と第二次検定を一緒に受検しようかなと考えている方に向けた記事となっています。

第一次検定と第二次検定がセットになったテキスト

まず最初に紹介するのは見出しの通り、1次・2次がセットになったテキスト・問題集です。

地域開発研究所

2級でも定番の地域開発研究所のテキストです。

【第一次検定対策】
・平成28年〜令和2年までの5年で計8回分の過去問をまとめている。
・過去問は年次順(新しい)かつ問題順に編集されており、1問毎の解答・解説付きとなっている。
(レビュー)
上記の編集方法から、何の知識もない場合、いきなり過去問を解きながら理解していくのは少し取っつきにくいと思う。
全てモノクロ編集で、問題毎の解説もそこまでは詳しくはないので、何らかの参考書的なものが欲しい。
【第二次検定対策】
・平成28年〜令和2年までの5年間の過去問をまとめている。(こちらは5回分
・過去問は最初に令和2年の問題全てが参考として出されているが、基本的には過去5年分の出題内容を問題分野別に編集されており、問題毎に解答・解説がなされている。
(レビュー)
・施工経験記述は書き方のポイントが最初にまとめているので、理解できるが、問題2以降は基本的に問題のあと解答&解説の編集となっており、解説も詳しいというわけではない。
・ある程度ベースがある人は、この5年分をしっかり取り組めば問題ないだろう。
『よし、一から勉強頑張るぞ』的なテキストではないですが、下記に続くテキスト・問題集を見る限りこの本を選択せざるを得ない場合もあるかと思います。(第二次検定対策として)
ただしある程度の基本知識があれば良書です。

総合資格

お次は総合資格の1次・2次検定向けのテキストです。コンパクトな大きさにまとまった本ですが、少々分厚いのと後半の解答・解説集が取り外せる分冊方式になっています。

つまりは問題と解説が別になっているので、テスト方式としては使いやすいかと思います。

【第一次・第二次検定対策】
平成27年度〜令和元年度までの5年分の過去問がまとまっている。
第一次検定は計8回分第二次検定は5回分が新しい年次順に編集されている。
・年次毎に問題がまとまっており、分冊で解答・解説がついている。
・解説は詳しいとは言えない。
(レビュー)
全く白紙の状態からこの過去問集をメインに勉強をスタートするのは少し難しいですね。解説はあくまでも間違えた問題のチェック用という感じで、ここから学んでいくのは困難だと思います。

第一次検定対策

次は第一次検定対策のみを編集しているテキストです。

日建学院

日建学院は第一次検定と第二次検定対策本は別々です。

先程の総合資格の書籍もそうなんですが、この2つはともに専門学校経営が中心です。なのでこの2つの本はあくまでも専門学校生の仕上げ向きのテキストと言って良いかもしれませんね。

・平成26年〜令和2年までの7年で計10回分の過去問をまとめている。
・過去問は出題分野別に編集されており、1問毎の解答・解説付きとなっている。
(レビュー)
この編集方法はある程度基礎知識が入った段階で、通勤時間などの隙間時間を活用して反復をするのが良いと思います。解説は比較的分かりやすいと個人的には思います。

こちらは第一次検定対策の補助本。四択式ではなく、一つの問題毎に正誤を判断する方式。

個人的には第一次検定は最終的に仕上げとして過去問を反復するので問題ないように思います。

市ヶ谷出版社

お次は市ヶ谷出版社。

・過去5年分(8回分)の過去問題が出題分野別に編集されている。
・過去5年分の重点分野250問と演習問題250問(年代いろいろ)の計500問が出題され、それを学びながら理解していく方式。
(レビュー)
分野毎に編集されていること、また重点及び演習問題に取組みながら学べるので初学者でも比較的取り組みやすいが、解説は詳しいとは言えない。

施工管理法の応用能力問題の予測問題もあるが、これについては少々外しているので参考程度に。

GET研究所

分野別問題解説集2級建築施工管理技術検定試験第一次検定 令和3年度[本/雑誌] (スーパーテキストシリーズ) / GET研究所

この本は発売されたばかりです。(7/29段階では楽天では買えるが、amazonは出てこない)

第一次検定対策として、初学者が独学で学ぶならばこの書籍が良いと個人的には思います。

令和2年〜平成27年までの6年間(9回分)の過去問がまとまっている。
・上記の問題が出題分野毎に編集されており、図解含めた詳しい解説が入っている。
・完全合格ターゲットで重要分野の学ぶべき要点がまとめられ勉強しやすい。
・施工管理法の基礎知識問題の演習問題付き
・わかりにくい部分は無料動画(YOUTUBE)でも学べる。
(レビュー)
・最初にも書いた通り、初学者が分野毎に学びやすい構成になっています。最初にガイダンスを読みながらどんな試験なのかの理解も深められます。
という感じです。

第二次検定対策

さてお次は第二次検定対策本なのです。これは困ったことに種類が少ないです。

GET研究所

今年は販売されないのではと、少し心配していたのですがGET研究所の第二次検定対策については、9月20日に発売予定です。
(発売されたので購入しました)

令和2年~平成23年までの10年分の過去問を分野別に編集されており、ボリューム満点。
・各出題分野の章の最初に過去の出題分析や要点がまとまっているので、頭に入りやすいと思う。
・各問題ごとの解説はとても丁寧である。
・わかりにくい部分は無料動画(YOUTUBE)でも学べる。
・模試も用意されているので、直前対策には良いと思う。
(レビュー)
・完全独学者で少し知識不足を実感している人はGET研究所の第一次検定と第二次検定をセットで購入すると良いと思う。
・10年分あるが、勉強の進捗に合わせて取捨選択しながらの取り組みでも良いと思う。
しっかり丁寧に勉強したい人向けの良書ですね。

彰国社

お次は彰国社のこのテキスト、こちらは9月22日に発売予定です。

1級の同図書は施工経験記述例が豊富にまとめており、記述のポイントも丁寧に書かれているので一から勉強するには良いでしょう。

こちらも発売され次第、レビューを行います。

それ以外

これは全く見ていません。題名にある通り4週間で仕上げるとある通り、ページ数も190Pと少なめ。

仕上げ用の本という感じでしょうか?

 

今年は例年より販売が遅れがちなのはやむを得ないですね。

知識を補う参考書として

地域開発研究所の1級・2級の受検者向け。これは2級受検者が一から学ぶテキストではなく、調べたい工事がある際に利用する感じですね。中長期的に1級まで勉強するつもりという方には良いかもしれません。

ただし1級でもこれを一から学ぶ人は少ないでしょう。何度も言うように調べ物ようですね。

記述問題用には使えると思います。

総合資格の第一次検定用のテキスト。

フルカラーでとても見やすい本です。最初の座学から始めるには取っつきやすいのではと思います。

次に紹介するのは市ヶ谷出版社の第一次検定用テキスト。

こちらは総合資格とは逆でモノクロです(笑)

市ヶ谷出版社の1次検定対策過去問とセットで持っても良いでしょうね。

まとめ

私がこの11月に2級を独学で学ぶならば、どれを選ぶかを考えてみました。

  1. 最初にGET研究所の第一次検定対策で分野別に履修する。
  2. 2次検定対策は地域開発研究所の本で記述練習を行う。
  3. 1次検定対策の締めは日建学院の1次本を通勤や移動時に反復する。
  4. 高いが参考書として地域開発研究所の建築施工管理技術を持っておく

という感じですかね。

1級と比べて第二次検定の情報が少ないのが2級建築施工の大変さだと思います。

ということで、2級建築施工管理技士の2次検定対策の記事は増やしていこうと思いますのでご期待ください。積極的に活用して欲しいと思います。

まずは出題の傾向について理解してくださいね。

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