【第二次検定】問題2 施工管理(用語)の過去9年の出題内容と分析

今回取り上げるのが、私個人的にもあまり好きではない問題2施工管理の用語についてです。

毎年の出題内容は、施工に関する用語が14個提示され、そこから5つを選んで用語の意味と施工上の留意事項を解答する問題です。

これについて、どう対策すれば良いのか、過去7年の出題内容を調べて取るべき対策を考えたいと思います。

例年の問題内容について

では実際にどんな問題が出題されているのか、令和2年(2020年)の問題を振り返ってみましょう。

次の建築工事に関する用語の一覧表の中から 5つ用語を選び,解答用紙の用語の記号欄の記号にマークしたうえで,選んだ用語欄に用語 (b 及び g については ( ) 内の略語) を記入し,その用語の説明施工上留意すべきことを具体的に記述しなさい。 ただし,d 及び l 以外の用語については,作業上の安全に関する記述は不可とする。 また,使用資機材に不良品はないものとする。
ちなみに、7年前の平成26年(2014年)の問題も確認してみましょう。
次の建築工事に関する用語のうちから 5つ選び,その用語の説明施工上留意すべき内容を具体的に記述しなさい。
ただし,仮設以外の用語については,作業上の安全に関する記述は不可とする。 また,使用資機材に不良品はないものとする。
まあ見ての通り同じです。
指定された用語、または仮設以外の用語を除いては作業上の安全に関する記述は不可となっています。
私が少し苦手なのは、用語の説明です。
全く難しく考える必要はないんですが、
2016年はタイルカーペットという用語が出題されていますが、わかっていても用語の説明って少し悩みますよね(笑)
悩まない人は全く無問題な出題だと思います。

過去9年に出題された用語

では、具体的に2022年(令和4年)〜2014年(平成26年)の出題用語です。(9年分)

一覧性が悪くて申し訳ない。太字は重複して出題されています。

2022年 足場の壁つなぎ
帯筋
親杭横矢板壁
型枠のセパレーター
壁のモザイクタイル張り
先送りモルタル
セッティングブロック
タイトフレーム
天 井 インサート
ベンチマーク
防水工事の脱気装置
マスキングテープ
木構造のアンカーボルト
溶接のアンダーカット
2021年 a クレセント
b コンクリート壁の誘発目地
c ジェットバーナー仕上げ
d セルフレベリング工法
e 鉄骨の耐火被覆
f 土工事における釜場
g 乗入れ構台
h 腹筋
i ビニル床シート熱溶接工法
j フラットデッキ
k 壁面のガラスブロック積み
l ボンドブレーカー
m 木工事の大引
n ローリングタワー
2020年 a  帯筋
b  改質アスファルトシート防水トーチ工法・密着露出仕様 (防水トーチ工法)
c  機械ごて
d  クローラークレーン
e  コンクリートのブリーディング
f  スタッド溶接
g  せっこうボード張りにおけるコーナービード (コーナービード)
h  タイル張りのヴィブラート工法
i  天井インサート
j  床付け
k  布基礎
l  パイプサポート
m  ベンチマーク
n  木工事の仕口
2019年 a.  足場の手すり先行工法
b.  型枠のセパレータ
c.  軽量鉄骨壁下地のスペーサー
d.  鋼矢板
e.  コンクリートのスランプ
f.  セルフレベリング材工法
g.  鉄筋工事のスペーサー
h.  内壁タイルの接着剤張り工法
i.  被覆アーク溶接
j.  防水工事の脱気装置
k.  木工事の大引き
l.  木造住宅の気密シート
m.  ルーフドレン
n.  陸墨
2018年 あばら筋
親綱
型枠のフォームタイ
金属製折板葺きのタイトフレーム
コンクリートポンプ工法の先送りモルタル
タイル張りのヴィブラート工法
テーパーエッジせっこうボードの継目処理
鉄骨の地組
吹付け塗装のエアレススプレー塗り
べた基礎
ボンドブレーカー
木造在来軸組構法のアンカーボルト
床コンクリートの直均し仕上げ
ローリングタワー
2017年 改質アスファルトシート防水トーチ工法・密着露出仕様
型枠のセパレーター
ガラス工事のセッティングブロック
高力ボルト摩擦接合
コンクリートのブリーディング
ジェットバーナー仕上げ
鉄骨工事の仮ボルト
天井インサート
土工事における釜場
腹筋
ビニル床シートの熱溶接工法
フロアヒンジ
ベンチマーク
防護柵 (養生朝顔)
2016年 足場の手すり先行工法
型枠はく離剤
金属製建具のかぶせ工法
クレセント
軽量鉄骨壁下地の振れ止め
鋼矢板
コンクリート壁の誘発目地
先送りモルタル
タイルカーペット
超高圧水によるコンクリート面下地処理
鉄筋の先組み工法
マスキングテープ
溶接のアンダーカット
ローリングタワー
2015年 足場の壁つなぎ
帯筋
親綱
型枠のフォームタイ
グリッパー工法
軽量鉄骨壁下地のスペーサー
コンクリートの回し打ち
土工事のつぼ堀り
塗膜防水絶縁工法の通気緩衝シート
木工事の大引
木造住宅の気密シート
床コンクリートの直均し仕上げ
ユニットタイル
溶接作業の予熱
2014年 型枠の根巻き
ガラス工事のセッティングブロック
ジェットバーナー仕上げ
脱気装置
テーパーエッジせっこうボードの継ぎ目処理
鉄骨工事の仮ボルト
天井インサート
床付け
腹筋
ブリーディング (ブリージング)
防護棚 (養生朝顔)
木工事の仕口
ルーフドレン
陸墨

令和3年(2021年)は2014年~と重複して出題されている問題は10問です。

令和4年(2022年)は11問が重複しています。

参考までに過去11年分の出題内容をPDF化したものを下記リンクに貼っておきます。

 

 

対策を考える

ここは過去の出題傾向からの無責任な分析となります。

例年、この問題2の用語問題は、14問のうち5問を選択して解答します

そして過去7年分の問題をしっかり取り組んでおけば半分強〜10問は見知った問題の可能性が高いです。

ですので、おそらくそこをしっかり取り組めば、この施工管理(用語)の問題は対応出来るでしょう。

 

ただ過去7年の問題だと、14問×7年=98問ですので、それでもかなりの頑張りが必要ですね。

じゃあ2年連続の出題はほぼないので、昨年の問題をやめて84問頑張るか。

 

この当たりの判断はとても難しいですね。

 

私が受検者ならばどうするか。

  1. 過去7年のうち1年前の分は端折る。
  2. 苦手な用語は取り組まない。(私の場合、木工事とか)
  3. 追加で3年分の問題を調べて、得意そうなものを中心に取り組む。

これで5問中4問正答出来れば良いとしますかね。

あとは勉強していない問題であっても、書ける用語もあるかと思います。

ここでは私は無責任に分析していますが、自分なりに考えて効率的な判断をしてほしいと思います。

本年度(令和5年)の第二次検定出題予想

さて試験も近づいてきたので、今年の予想を行います。(ひょっとしたら週明けに少し修正するかもれませんがご容赦下さい)

  1. ローリングタワー
  2. 足場の手すり先行工法
  3. 床付け
  4. 鉄筋の先組み工法
  5. コンクリートのブリーディング
  6. コンクリート壁の誘発目地
  7. 鉄骨工事の仮ボルト
  8. 木工事の仕口
  9. 改質アスファルトシート防水工事トーチ工法
  10. ユニットタイル
  11. 軽量鉄骨壁下地のスペーサー
  12. 床コンクリートの直均し仕上げ
  13. サッシ・建具のかぶせ工法
  14. テーパーエッジ石膏ボードの継ぎ目処理

ちなみにこの予想問題は令和4年は14問中3問、令和3年は14問中4問が当たりました。(もう少し精度をあげたいですね)

あと、試験前にもうひと踏ん張り頑張るためにあと6つ追加で入れておきましょう(重点暗記項目ということで)

  1. 鉄筋工事のスペーサー
  2. 型枠のフォームタイ
  3. スタッド溶接
  4. ボンドブレーカー
  5. タイル張りのヴィブラート工法
  6. ルーフドレン

試験当日までにしっかり取り組んでいきましょう。

まとめ

もう結論は、過去問をしっかりやる。

上記での傾向を読み解いて過去7年でも良いし10年でも良いと思います。

また2年連続は出題されない傾向があるので、ここは手を抜いても良いと思います。

確実に高得点を取れるよう取り組んでいきましょう。

 

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