建設業振興基金より、令和4年の1級建築施工管理技士技術検定の受検の手引きがリリースされました。
1月14日より願書の販売、1月28日より申込受付がスタートします。例年の内容に基づき、本年度の第一次検定及び第二次検定の情報詳細をここでまとめておきたいと思います。
目次
第一次検定の日時・時間割・試験場所
発表された第一次検定のスケジュール
試験日:令和4年(2022年)6月12日(日曜日)
時間割:
入室時刻 | 〜9時45分迄 |
試験問題配付説明 | 10:00 ~ 10:15 |
午前試験時間 | 10:15 ~ 12:45(2時間30分) |
昼休み | 12:45 ~ 14:00 |
試験問題配付説明 | 14:00 ~ 14:15 |
午後試験時間 | 14:15 ~ 16:15(2時間) |
試験地:札幌・仙台・東京・新潟・名古屋・大阪・広島・高松・福岡・沖縄
試験の内容:
試験科目 | 試験基準 | 知識・能力の別 |
建築学等 | 1 建築一式工事の施工の管理に的確に行うために必要な建築学、土木工学、電気工学、電気通信工学及び機械工学に関する一般的な知識を有すること。 | 知識 |
2 建築一式工事の施工の管理を的確に行うために設計図書に関する一般的な知識を有すること。 | 知識 | |
施工管理法 | 監理技術者補佐として、建築一式工事の施工の管理を的確に行うために必要な施工計画の作成方法及び工程管理、品質管理、安全管理等工事の施工の管理方法に関する一般的な知識を有すること。 | 知識 |
監理技術者補佐として、建築一式工事の施工の管理を適確に行うために必要な応用能力を有すること。 | 能力 (五肢二択) |
|
法規 | 建設工事の施工の管理を的確に行うためにに必要な法令に関する一般的な知識を有すること。 | 知識 |
時間割・試験地及び試験の内容は昨年度(令和3年)と変わることはありません。
・試験の時間割は例年と全く同じである。(午前の部と午後の部)
・昨年は監理技術者補佐として能力を問う問題が6問出題された。
・基本的に従来の四肢一択のマークシートだが、能力問題は五肢二択である。
・昨年は監理技術者補佐として能力を問う問題が6問出題された。
・基本的に従来の四肢一択のマークシートだが、能力問題は五肢二択である。
昨年(令和3年)の試験出題内容・問題数
区分 | 細分 | 細目 | 出題数 | 解答数 | 試験問題 |
建築学等 | 建築学 | 15 | 12 | 問題A (午前) |
|
設備やその他 | 5 | 5 | |||
施工 | 躯体工事 | 10 | 7 | ||
仕上げ工事 | 9 | 7 | |||
施工管理法 | 施工計画 | 5 | 5 | ||
問題A(午前の部) | 44 | 36 | |||
施工管理法 | 施工計画 | 10 | 10 | 問題B (午後) |
|
工程管理 | |||||
品質管理 | |||||
安全管理 | |||||
施工管理法(応用) | 6 | 6 | |||
法規 | 建築基準法 | 12 | 8 | ||
建設業法 | |||||
労働基準法 | |||||
労働安全衛生法 | |||||
関連法規 | |||||
問題B(午後の部) | 28 | 24 |
令和3年の出題は上記の通りです。(令和2年までの学科試験より構成が変わっております)
午前の部 44問出題されて36問解答が必要
午後の部 28問出題されて24問解答が必要合計
⇒合計72問出題で60問の解答が必要→60%の36問の正答で合格
午後の部 28問出題されて24問解答が必要合計
⇒合計72問出題で60問の解答が必要→60%の36問の正答で合格
昨年より第一次検定と名称が変わり試験制度の見直しもありましたが、情報があまり入って来ず対策に苦慮しましたが、本年度は昨年をベースに対策を取れるのが少し安心材料。但し、本年度も絶対的に問題構成が上記と同じとは断言はできませんが、、、
合格基準
ちなみに令和3年度の各技術検定の合格基準もすでに発表されています。
・第一次検定(全体) 得点が 60%
(施工管理法(応用能力)) 得点が 60%
(施工管理法(応用能力)) 得点が 60%
これをみる限り、応用能力を問う施工管理法の問題のみでも60%以上の基準が設定されているので要注意です。
但し、昨年度は施工管理法の応用能力問題は6問出題されたので、上記の合格基準から判断すると6問×60%だと3.6問以上の正答が必要なのですが、3問(50%)が合格ラインとなりました。
問題が比較的難解で、それでも合格率が例年より低かった(36.0%の合格率)ので、今年はどうなるんでしょうかね。
⇒あくまでも6問中4問解けるよう準備をしておきたいですね。
⇒あくまでも6問中4問解けるよう準備をしておきたいですね。
申込スケジュール
申込期間: 1月28日(金曜日)〜2月10日(木曜日)
初めての受検の際は、願書を取り寄せが必要です。(1月14日よりインターネットでの購入も可能です)
提出書類は下記のとおりです。
- 受検申請書
- 住民票(住民票コードを記入した場合は不要)
- パスポート用証明写真1枚
- 受検手数料の振替払込受付証明書
- 資格証明書(合格証明書、免許証明書等)の写し ⇒受検資格に応じて
- 卒業証明書(原本)⇒受検資格に応じて
また受検申請書は実務経験の記述とそれを証明する会社の印、また実務経験を短縮して申請する場合は別の書類の作成が必要だったり、すぐ完成するものではないので、早めの準備が必要です。
※受検資格に応じて必要なものが変わってきます。受検の手引きをよく読みましょう。
また実務経験については、正確な記述が必要です。
第二次検定の日時・時間割・試験場所
発表された第二次検定のスケジュール
試験日:令和4年(2022年)10月16日(日曜日)
時間割:
入室時刻 | 〜12時30分迄 |
試験問題配付説明 | 12:45 ~ 13:00 |
試験時間 | 13:00 ~ 16:00(3時間) |
試験地:札幌・仙台・東京・新潟・名古屋・大阪・広島・高松・福岡・沖縄
試験の内容:
施工管理法 | 1 監理技術者として、建築一式工事の施工の管理を 適確に行うために必要な知識を有すること。 | 知識 (五肢一択) |
2 監理技術者として、建築材料の強度等を正確に把握し、及び工事の目的物に所要の強度、外観等を得るために必要な措置を適切に行うことができる高度の応用能力を有すること。 | 能力 | |
3 監理技術者として、設計図書に基づいて、工事現場における施工計画を適切に作成し、及び施工図を適正に作成することができる高度の応用能力を有すること。 | 能力 |
上記の通りの発表です。
これについては昨年度の問題を参照すれば問題ないでしょう。
昨年(令和3年)の出題
- 施工経験記述
- 仮設計画・安全管理に関する記述
- 施工管理(工程)
- 躯体工事の問題
- 仕上げ工事の問題(五肢一択)
- 建築法規(五肢一択)
令和2年までの実地試験はすべて記述問題でしたが、昨年度の第二次検定より仕上げ工事と建築法規の問題が選択式に変わりました。
但し出題内容は概ね変更がなく、記述から選択式に変わっただけなので、従来の対策で問題ないと思います。
おそらく、令和4年は躯体工事と建築法規の問題が五肢一択になるのではないかと思われます。(過去の傾向から)
この第二次検定も60%以上の正答率が必要となっています。
第二次検定については追ってまとめていきますが、やはり合格のキモは施工経験記述ですね。
昨年は出題ローテーションが変わり、出題内容も一ひねりあるものでした。今年も十分な対策が必要だと思います。
まとめ
昨年より試験制度が変わり、今年はその2年目の第一次検定及び第二次検定の試験です。
1年目と多少変わる可能性も当然ないわけではありませんが、昨年度の出題方式をベースに対策を組んでいくことがベターです。
まず第一次検定のポイントは、
・施工管理法の応用能力問題が6割取れる取り組みが大切。
⇒全体で60%取れても、この応用能力問題でこけると合格出来ない。
⇒全体で60%取れても、この応用能力問題でこけると合格出来ない。
ここをきっちり押さえておきたいですね。
そしてまずはこの第一次検定に合格して『1級建築施工管理技士補』の称号を目指しましょう。
本年度に発売されたテキストを順次、下記記事に取り上げたいと思います。