【令和3年】1級建築施工管理技士(1次・2次)の合格者の属性まとめ

  • 2022年2月18日
  • 2023年2月3日
  • コラム
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昨年に試験制度改正後初の試験となった1級建築施工管理技士の技術検定ですが、国土交通省より合格発表後に受検者数・合格者数・合格率が発表されます。

またそれに加えて合格者の属性も合わせて発表されています。(1級・2級の建築電気ともに)

今回は昨年(令和3年)の1次・2次の合格者の年齢層学歴勤務先性別がどうなっているか、ここで取り上げたいと思います。

残念ながら受検者の属性は発表されていないので、例えば年代別に合格率の高い低いはわかりません。

ただこの属性から見えてくることもあるので、それを少し分析したいと思います。

※最新の令和4年度の合格者の属性のまとめはこちらです。

令和3年 第一次検定の合格者の属性

国土交通省より公表されているデータは、

合格者8,025名の年齢層(年代)・学歴・勤務先・性別です。

受検者・合格者・合格率の推移は下記記事を参照願います。

年齢層

まずは合格者の年代別の表です。

 

29才以下が他年代よりかなり多いですね。大手建設会社は実務をクリアしたらすぐ受検するのでしょうね。

30~49才の年代は大体同じような合格者ですね。

これを見る限り、実務経験をクリアしたら早めに受けた方が良いと感じます。

学歴

次は合格者の学歴です。

こちらも大学卒が多いですね。

ただ高校卒も多いので、学歴もあまり気にする必要はないでしょう。

ちなみに私の場合は、大学卒ではあるけど文系でした。

勤務先別

次に勤務先別の属性です。

建設業は総合建設から専門工事業まで多岐に渡ると思います。その他は、建材メーカービル管理など工事に関連する業種や発注者側の立場なども考えられますね。

この第一次検定の受検に関しては、どの勤務先であってもあまり大きな影響はないと思います。(勉強量は異なると思いますが)

男女別

まあこれは取り上げる必要もないかもしれませんが、女性も6.6%います。今後もっと増えてほしいですね。

 

1次検定はざっとこんなデータが公表されています。

データは国土交通省の下記のものを棒グラフ化しています。

令和3年 第二次検定の合格者の属性

次に先般発表のあったばかりの第二次検定の属性です。基本的には第一次検定と大きくは変わりません。

年齢層

まずは合格者の年齢層の分布です。

1次検定と似た割合ですが、29才以下が少々数値が低くなっており、30~34才は数値が少し上がっていますね。

それ以外はあまり変わっていません。高い年代だから大きく合格率が落ちる、というわけではなさそうですね。

学歴別

次が学歴です。

これは数値を見る限り、大学卒が第一次検定より数値を上げて、高校卒・中学卒が数値を下げています。

2次検定は記述問題が基本です。ある程度勉強期間が長い人の合格率が上がるのは現実問題としてありそうです。

勤務先

次に勤務先

建設業の数値が少し下がり、他は少しずつ1次検定と比べると高くなっています。

設計事務所は官公庁などの勤務者はある程度明確な目的を持っているので、多少数値が上がるのは理解出来ますね。

男女別

次に男女別について

1次検定と比べると女性が少し数値アップ。

専門学校の講師時代、大体1名~2名女性の受講者がいました。

絶対数が少ないせいもありますが、受検すると決めた女性はある程度しっかり勉強する傾向があるように感じていました。

 

2次検定のデータはこちらから。こちらも国土交通省リリースです。

まとめ

今回のこのデータであなたの属性は如何でしょうか?

おそらく合格者で多い属性は比較的若くて、大学卒なんでしょう。

但し、合格者も60才以上の方もいれば、多くの学歴の方が実際に多くいます。

つまり、

『○○才だけど、試験受かるかな。』

『中学卒業してから勉強していないんだよな』

と躊躇する必要はないということです。

 

但しそれなりの勉強は必要なことは間違いありません。

参考になれば幸いです。

また企業担当者も年齢関わらず資格は推奨しても問題ないと思います。

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