独学か、通信講座か専門学校に通うかの選択肢-建築施工管理技士資格

施工管理技士に限らず、資格を取得するためにどのような方法で勉強を進め合格への道筋を構築していくかはとても重要な最初の選択です。

このサイトは独学での資格取得の支援になれればと運用していますが、全ての人にその選択がベターとは言えません。また独学においても市販のテキストのみでの勉強や、通信講座の活用などさまざまな方法があります。

どういった選択肢が良いか?と考えるとそれぞれメリット・デメリットがあります。

また自分の現在の知識レベルや、勉強の習慣継続の覚悟スケジュール管理・仕事のスケジュールはどうかという観点で検討をしていく必要があります。

本記事のポイント

・独学(市販のテキストなどで対応)
・専門学校に通う。
・通信講座(e-ラーニング含む)
・短期スクールと独学の組み合わせ

上記のそれぞれのポイントについて今回まとめてみました。

資格取得のための一般的な勉強の期間

さて今年のコロナ禍で大きくスケジュールが変わったが、例年通りと想定した場合に実際どれくらいの期間に勉強を継続する必要があるのだろうか。

1級建築施工管理技士の場合

令和3年のスケジュールで行われる場合、

1級建築施工管理技士
第一次検定  6月13日  (合格発表は7月16日)
第二次検定  10月17日
専門学校などのスケジュールを勘案すると、3月中旬くらいから学習スタートで10月中旬まで勉強するイメージです。約7ヶ月程度ですが、第一次検定試験終了日から合格発表日までの約1ヶ月は少し緩む人も多いでしょうから、大体6〜7ヶ月間の勉強期間となります。
(私も受検の際に学科試験後の1ヶ月はあまり勉強せずでした)

1級土木施工管理技士の場合

こちらも令和3年が例年通りとすると、

1級土木施工管理技士
第一次検定 7月4日
第二次検定 10月3日
こちらは第一次検定と第二次検定との期間が建築より1ヶ月短いですね。こちらは6〜6ヶ月半程度の勉強期間となるでしょうか。
私の経験からいくと、第一次検定対策の3ヶ月は比較的問題なく乗り切れるけど、第二次検定対策は特に全体的な知識と実務経験が不足している場合、勉強が軌道に乗るまで少し大変だと思います。
私の過去の経験では、1度目の受検時は施工経験記述が全く書けず、また仕事が多忙な時期と重なり途中で挫折しました。(次の年の実地試験でなんとか合格した次第です。)
また何よりも資格取得への一定のモチベーションがないと、この長い期間の勉強への継続は思ったよりも大変だと思っておいた方が良いと思います。

資格取得を目指す上での、学びの選択肢

さて実際に施工管理技士という資格を取得する上で、学びの選択肢に何があるか確認してみましょう。

・専門学校に通学して学ぶ。・・・決まった時間のスケジュール確保が必要。
・通信講座(DVDやE-ラーニング)で学ぶ。・・以下は勉強習慣の確立が成功への道
・通信講座(テキストベース)で学ぶ。
・短期集中講座で通学し、あとは独学。
・市販のテキストベースで独学。

上記のようなパターンが考えられます。

どれを選択するかは、

  1. 現在の建築全般に関する知識と経験。(資格取得の自信度合い)
  2. 資格に見合った実務経験とそれを文章にできる表現力
  3. 仕事のスケジュール。(不定期に夜間の現場があったりするとスケジュール管理が大変)
  4. 勉強の計画を立ててしっかり管理できるか?
  5. 自分で長期間独学でやり切る覚悟があるか?
  6. 予算(投資可能な額)

多くの人はこれらを勘案して、選択肢を絞っていくことになると思います。

例えば指導監督的立場で多くの現場経験があり、新築工事などで躯体〜仕上げ、また工程や法規にある程度の知識があるならば、専門学校に通う必要はないと思うし、実務経験が受検資格ギリギリ程度で、ある一定の工種の偏った知識しかない場合に独学でやるのは相当の覚悟が必要だと思います。

また自分で勉強するの無理!という方もいるでしょう。

 

試験を始めて受けるならば、まずは過去問チェックですね。

ある程度わかるのか?全くなのか?

私は最初、全く受かる気がしませんでした(笑)

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それぞれの学びの選択肢のメリット&デメリット

勉強を進める方法、どの選択肢にするにせよメリットとデメリットがあるので、それについて考えてみます。

専門学校に通う

資格はどうしても取得したいが、実務経験が豊富とは言えず、建築全般の知識にも偏りがある。

例えば大規模修繕専門で、土工事や杭工事、躯体工事などは知識がないという人もいると思います。

特に専門分野での工事経験ばかりの人の場合、専門外の知識の習得は時間を要します。そういう場合、一番手っ取り早いのは専門学校に通う事がベストな判断だと思います。

 

【メリット】
長年の実績がありノウハウもあるので、それを反映したテキストが充実しており、効率的なカリキュラムで学べる。
・カリキュラムに沿った課題が多く出されるので、必然的に勉強するようになりやすい。(せざるを得ない)
・施工経験記述などは講師に添削指導してもらえる。(繰り返しの反復である程度書き方が理解できる)
【デメリット】
・受講費用が高い。(学科・実地対策それぞれ別で20万以上の費用がかかる場合が多い)
決まった週・時間に通学するので、現場対応で仕事が不規則な場合継続できないリスクがある。
→仕事で来れない人は結構多いです。
全国展開している有名な専門学校は日建学院総合資格学院ですね。
授業を出席して課題をこなしていき、最後の記憶の定着を怠らなければ合格確率は高いと思いますし実績もあります。
しかしながら仕事の関係で、スケジュールが不定期で深夜だったりして、決まった日時に通うのが難しい方もいるでしょう。
一発で合格したい、お金を払った以上は勉強を頑張るという意思のある人には良いと思います。条件が合えば、教育訓練給付金を受けて通学する方法もあります。
日建学院のホームページを確認すると、1.2級建築・1.2級土木・1.2級管工事・1.2級造園などの講座が用意されています。
第二次検定対策として専門学校に行こうか迷っている人は下記の記事も参考にしてください。
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通信講座(DVDやE-ラーニング)で学ぶ

次は通信講座でDVDやE-ラーニングで講義を受講しながら、提供されたテキスト・問題集で勉強を進めていく方法です。

私が新たに他の資格取得するならば、E-ラーニングを選択します。

こちらも長年の実績による効率的な講義と、提供されるテキストを生かしながら、自分のペースで勉強が可能になっています。

【メリット】
・こちらも実績に裏打ちされた効率的なDVD(E-ラーニング)講義と、テキスト・問題集を使って学べる。
・決まった日時に通学する必要がないので、空き時間を活用して勉強が可能である。
・専門学校と比べると費用はかなり安い。(25,000円〜50,000円程度)
・E-ラーニングの場合、移動や隙間時間を利用してスマホでも視聴が可能で効率的に学べる。
【デメリット】
・自分でスケジュールを管理して計画的に勉強を進めていかなければならない。
・DVD再生機もしくはインターネット環境が必要。(ほとんどの人は問題ない)
・施工経験記述の添削は受けれない(サポートはあるものもある)
・人的サポートがないと、途中で投げ出す恐れがある。
と言った感じでしょうか。多くの企業でこの通信講座は行っていますが、いくつか上げておきましょう。

技術系資格に特化したSAT

現場・技術系資格専門のSAT

1級建築施工管理技士の場合
第一次検定・・・E-ラーニング(39,800円税別)
DVD講座(44,800円税別)
第二次検定・・・E-ラーニング(34,800円税別)
DVD講座(39,800円税別)
・講座DVD、過去問DVD、テキスト、問題集、模擬試験など内容が充実しています。
施工管理技士の資格としては、下記の講座が対応しています。

→建築施工管理技士を目指している人はこちら
→土木施工管理技士はこちら
→管工事施工管理技士はこちら
→電気工事施工管理技士はこちら
→電気通信工事施工管理技士はこちら

と充実しているのが良いのと、技術系に特化しているところが利点だと思います。
また質問なども可能なシステムになっています。テキストがオリジナルかつカラーで見やすいのが大きな特徴ですね。独学で勉強を楽しみたい方は良いと思います。

次は、

施工管理技士に特化している日本建設情報センター


→日本建設情報センター

1級建築施工管理技士の場合、
・学科コース Webコース(38,500円税込)・DVDコース(39,500円税込)
・実地コース Webコース(26,500円税込)・DVDコース(27,500円税込)
構成としてはDVD、問題集(市販)、受験記述対策資料
こちらの講座は建築・土木・管工事・電気・電気通信となっています。
→講座一覧
SATより資料はあっさりしている感じですね。

通信講座の大きなメリットは、E-ラーニングにせよDVDにせよ繰り返し視聴できるのがメリットです。
特に自分の自信のない分野を何度も繰り返し学習できる事がポイントですね。
ただ視聴できる環境(勉強する部屋・環境)を確保しないと、なかなか前に進まないリスクがあります。

パソコンとヘッドフォンを用意して、自習室・勉強室を利用するのも一つの方法です。

向き不向きのある通信講座、またおすすめの通信講座について書いています。

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通信講座(テキストベース)で学ぶ。

3つ目は従来よりある通信講座(本・テキストベース)。

通信講座(テキストベース)のメリット・デメリットは、

【メリット】
・実績に裏付けられたテキストがとても充実している。
・実地試験対策の添削をしてもらえる。
・専門学校と比べると費用はかなり安い。
【デメリット】
・6ヶ月の長期間に渡りスケジュール管理しながら勉強を継続する必要がある。
(挫折する可能性が比較的高いと思っている)
・動画がないので、苦手分野(あまり知らない)工種の理解に時間を要する。

 

まずは、独学サポート事務局これは通信講座というより、独学で勉強を進めていく上での必要な情報提供及び添削、作文代行などを実施してもらえるサービスです。

既に令和3年度分の第一次検定&第二次検定セットの申し込みが開始されているが内容は下記の通りです。

独学サポート事務局

(1) 厳選教材(テキスト・問題集・実地教材)
(2) 受験対策10資料(出題傾向を分析した資料及び独学学習の指標となる情報配信)
(3) サポートサービス(質問回答サービス・新規試験情報配信)
(4) 過去問題ファイル(直近10年間にわたる過去出題問題と解答[一次・二次(学科・実地)] (5) 本試験直前に実力確認と弱点補強のための模擬問題を配布・配信
(6) 作文作成代行DX(受講者に合わせた工事経験記述論文の作成指導)
(7) 添削サービス(応用課題としての演習問題の添削チェック)※添削依頼回数は原則として5回迄、質問回答は無制限

サービス名が独学サポート事務局とある通り、基本は独学で行うために推薦のテキストや必要な情報提供を受けるのが基本です。
その上で、
・質問受付
・過去問題とその解答
・模擬試験
・経験記述の作文代行
・経験記述の添削指導(5回)
が受けられます。作文代行の良し悪しは別として、対策本を真似るより良いのかなと思います。それを生かせるかは結局自分次第ですから。
そして独学で勉強を進める上で実地(第二次)対策の一番の課題は、自分の書いた施工経験記述の添削です。これが受けられるのはやはり良いと思います。

 

そしてこの独学サポート事務局の費用は、
令和3年度 1級建築施工管理技士 第二次フルサポートDXセット  24,200円
⏩1級建築施工管理技士の申し込みはこちら
令和3年度 2級建築施工管理技士 第二次フルサポートDXセット  22,200円
⏩2級建築施工管理技士の申し込みはこちら
で販売されています。
上記はフルサポートプランですが、他のリーズナブルなプランもありますのでご確認下さい。

上記以外にも土木・造園・電気・電気通信・管・建設機械・舗装の1級・2級の技術検定に対応しています。

それ以外ではユーキャン。ただしユーキャンで対応しているのは土木施工管理技士のみです。

生涯学習のユーキャン


1級土木施工管理技士講座 一括払い 69,000円
分割払い 4,980円✖️14回(69,720円)いずれも税込

メインテキスト5冊、副教材:よく出る順直前まとめキーワード250語、よく出る順直前まとめ問題180問、添削問題集、本試験問題集(問題編、解答・解説編)、ガイドブック、その他
添削9回、質問1日3回、標準学習時間6ヶ月

→ユーキャンの通信講座のお申込みはこちら

添削がしっかり受けられるのが強みですね。

残念ながらユーキャンは建築施工管理技士講座がありません。最低限の知識を持っているけど、経験記述の添削がどうしても必要だという人にはベターな講座だと思います。

短期集中講座で通学し、あとは独学

4つ目です。このタイプは基本的には独学で勉強するけど、それだけでは不安なので、全体のエッセンスを学べる短期集中講座を受けようという人向けです。

【メリット】
・2,3日の集中講座で全体の出題ポイントを押さえられる。
・上記のみの通学なので費用は安くすむ。
【デメリット】
・全体の知識習得や記述力のアップを2日のみで図るのは難しい。
・添削はしてもらえない。
と言った感じでしょうか。建築に関する知識と経験はあるが、最低限の試験対策を行いたい人向けですね。全て独学よりも、ある程度のポイントさえわかれば自力で勉強進められる方には良いと思います。
どんな企業が実施しているでしょうか?
通信講座も実施している日本建設情報センター


1級建築施工管理技士の場合、
・学科コース 2日間(39,500円税込)3日間(44,500円税込)
・実地コース 2日間(27,500円税込)
過去問題集、精選問題集、模擬試験、添削(1回)など

(一財)地域開発研究所


1級建築施工管理技士の場合、
学科コース Aコース 3日+実力テスト 一般受講料 37,000円
Bコース 2日+実力テスト       一般受講料 30,000円
Cコース 6日+実力テスト       一般受講料 58,000円
実地コース Aコース 2日+施工経験添削指導 一般受講料 34,000円
Bコース 2日                一般受講料 26,500円
※地域開発研究所は上記+講習会指定図書購入あり。

地域開発研究所は、WEB講習会も実施しています。(→ホームページ参照
短期講習と独学の課題は、短期講習でなんとなく勉強したと中途半端に満足してしまう点ですかね。

建築の他、土木、管工事、電気、電気通信の施工管理の受講が可能になっています。

市販のテキストベースで独学。

最後に独学でやりきるプランです。これに関してはもう言うまでもありませんね。

  • 自分で計画を立ててひたすら実行する。
  • 自分の勉強の仕方に応じたテキスト・問題集を購入。
  • 傾向と対策を含めて、テキスト以外は自分で情報を正しく収集する。
  • 費用は安く済むが、自分で勉強が継続できるような投資は必要。
  • 出来れば会社の先輩(既資格者)に助言、フィードバックをもらう。

など自分なりに工夫しながらやり切る実行力と継続する力が必要です。

まとめ

2021年度より、技術検定は『技師補』という新たな資格が生まれます。その初年度なので情報収集しながらの勉強への取組が必要ですね。

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現在の私ならば、②のE-ラーニングを選択して、上記のようなコワーキングスペースか勉強カフェのような空間で、勉強したいなと思っています。建築施工はまだ2ヶ月ありますので、これから勉強を本格化させましょう。

また令和3年度は資格制度の改正により試験制度も変わりますね。

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第一次検定に合格すると、『技士補』の資格が得られるので試験内容に+αの要素があり、その詳細はまだ明らかになっていません。

本年度受検者は情報収集もあるので、通信講座(E-ラーニング)などの活用も一考の価値があると思います。

費用については安く済ませれば、自分の頑張りと計画と継続が必要であるということ、ある程度高額の費用を支払う(投資する)と、いろんなサポートが受けられるのが、資格試験の勉強の仕組みだと思います。

また法人向けに今年度より資格取得支援のサポートも行いますので、良かったらこちらをお読みください。

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