【2021年】1級建築施工管理技士 第二次検定 施工経験記述(建設副産物)の問題1-2の対策

施工経験記述の問題は、

問題1-1 工事概要であげた工事において
問題1-2 工事概要にあげた工事にかかわらず,   あなたの今日までの工事経験に照らして

例年、この2つの問題構成で出題されています。

問題1-1はいわゆる施工経験記述のキモとなる問題で、みなさんが一番対策を取っていると思われる課題ですが、問題1-2はあなたの経験値と知識の中で普段より行っている対策について記述する問題です。

今回は『建設副産物』の1-2の対策についてまとめたいと思います。

この『建設副産物』は平成24年度(2012年)、平成27年度(2015年)、平成30年度(2018年)と過去10年で3回出題されているので、その出題傾向を把握しながら準備したいですね。

施工経験記述問題1-2

第二次検定の問題1 施工経験記述は、例年問題1-1と問題1-2と2問出題されています。

施工経験記述の問題は、

  • まず自分の経験した工事の工事概要(工事名他)を記述する。
  • 問題1-1の経験記述は上記の工事概要で経験した内容の記述をする。
  • 問題1-2は工事概要以外の内容での工事経験の記述でも良い

施工の合理化の記事でも書きましたが、この建設副産物の出題も同様です。

問題1-2,
工事概要であげた工事にかかわらず、あなたの今日までの工事経験に照らして
ここ10年で3回、『建設副産物』について出題されていますが、問題1-2の問題文の始まりは同じになっています。
問題1-1は『工事概要』で取り上げた工事の実施した(経験した)工事の内容について正しく記述する。
問題1-2は上記にあげた工事にかかわらず、自分の工事経験を踏まえて一般的にそう思われる事実や、あなたの考えを問われる問題が出題されています。
自分の経験を踏まえて得てきた知識を文章にする前提の出題になっています。では具体的に3ヶ年分の出題内容を確認しましょう。

過去3年分の問題1-2の検証

平成24年度(2012年)

2. 工事概要であげた工事にかかわらず、あなたの今日までの工事経験に照らして、地球環境保全のため建築工事現場においてどのような取り組みを行うべきか、次の3つの環境問題から2つを選び、具体的に記述しなさい。 ただし、1.の『実施した内容』と重複しないこと。
[環境問題]
・地球温暖化
・熱帯林の減少
・水質汚染
平成24年までは『建設副産物』の問題1-2は主に環境問題(地球温暖化対策など)が出題されています。
  • 地球温暖化
  • 熱帯林の減少
  • 水質汚染

この3つから2つを選択肢し、どのような取り組みを行うべきかを解答する問題です。過去の経験で得たきたことをベースに自分の考えを記述する問題です。

ただし上記対策で出来ることは比較的限られてますね。(建築工事において)

記述例
【地球温暖化】
・現場の従業員及び作業員の車での通勤を減らし、電車やバスなどの公共交通機関での通勤を推進する。
・工事事務所や詰所などの仮設事務所は、外断熱の構造を検討し、冬季の暖房の負荷を低減するよう務める。
【熱帯林の減少】
・床型枠などは木の合板型枠を極力使用せずに、フラットデッキなどを使用する。
・現場での足場板は、合板製のものを利用せず、耐久性があり何度も利用できるアルミ製足場板を利用する。
【水質汚染】
・左官工事で使用する洗浄用の水は、いったん濾過しpHが基準以下になることを確認した上で排水する。

これは一般的な知識として記憶にとどめる程度で良いでしょう。

平成27年度(2015年)

2. 工事概要にあげた工事にかかわらず、あなたの今日までの工事経験に照らして、現場で分別された産業廃棄物の適正処分にあたっての留意事項を2つ、産業廃棄物をあげて具体的に記述しなさい。
ただし、留意事項はそれぞれ異なる内容の記述とする。
平成27年度は産業廃棄物の適正処分に関する出題になっています。
現場で分別された』産業廃棄物を
どのような点に留意して適正処分を行ったか
を2つ記述する必要があります。
記述例
①(産業廃棄物)
せっこうボード
(適正処分における留意事項)
現場でカットしたせっこうボードは再生利用するために、他の発生材と一緒にしないように専用コンテナでの分別を徹底し、湿気や水に濡れないように、屋根と壁のある場所に保管をして上で、回収業者に引き取ってもらった。
②(産業廃棄物)
産業廃棄物全般
(適性処分における留意事項)
現場では、紙くず、廃プラスティック、木くず、金属くず、ガラスなどは他の材料と混在しないよう分別を徹底して行い、極力再生利用できるものは専門業者に引き取らせ、分別不可能なものだけをマニュフェスト を発行の上、適正に廃棄処分を行う。

平成27年度は特に『分別』が解答のキーになっています。

平成30年度(2018年)

2. 工事概要であげた工事にかかわらず、あなたの今日までの工事経験に照らして、1.で記述した内容以外の建設副産物対策として、建設廃棄物の適正な処理の事例を 2つあげ、対策として実施したことと、それらを適切に実施するための留意事項を具体的に記述しなさい。
ただし、2つの事例は異なる内容の記述とする。
最新の2年前の平成30年度の出題です。
現場における建設副産物対策として、『適正な処理』の事例について
  • 実施したこと
  • それを適切に実施するための留意事項

この2点を正しく記述する必要があります。

記述例
(1)現場で発生した段ボール、金属くず、木くずなどは、分別回収を徹底して、それぞれ専門の業者に引き取らせてリサイクルされるよう努めた。また分別回収は専用のコンテナを設置し、間違えて異なる材料が入らないよう色の異なるシールを貼って、混在しないように作業員にも周知した。
(2)最終的に分別できない廃棄物はマニュフェストを発行して、廃棄物の名称、数量、運搬業者、処分業者がわかるように記載し、適正に処分を行った。また契約した処分業者については、最終処分場の現場確認を行った上で廃棄を取り進め、A票と運搬・処分業者からのB2、D、E票の照合を行い適正に処分された事を確認し、書類を保管した。

対策シュミレーション

過去の傾向が平成24年までと、平成27年以降で異なっています。

ちなみに、平成21年度は、

 上記の工事にかかわらず、あなたの経験に照らして、地球温暖化対策として建築工事現場においてできる二酸化炭素(CO2)の排出抑制のための具体的対策を4つ、簡潔に記述しなさい。
ただし、対策は、それぞれ異なる内容の記述とする。

二酸化炭素抑制のための具体的対策を4つ記述するという問題でした。

昨今の傾向を考慮すると、この地球温暖化対策の問題は出題される可能性は低そうですが、一般的な知識として、地球温暖化(CO2抑制)・熱帯林の減少・水質汚染の現場における対策は、さらっと覚えておいたも良いでしょう。

あくまでも世間一般的な対策のみで良いと思います。(個人的にはあまり重視する必要はないと思っています)

平成27年度、30年度は

  • 分別された産業廃棄物の適正処分
  • 建設廃棄物の適正な処理

となっています。ちなみにこの年度の問題1-1

  • 平成27年度は発生抑制✖️2つ、再生利用✖️1と計3つの自分の経験を記述する問題
  • 平成30年度は発生抑制、再使用、再生利用から3つ選んで自分の経験を記述する問題(重複OK)

となっています。つまり上記を踏まえて、下記の準備が必要です。

建設副産物対策』の問題は、

  1. 発生抑制(2つ)
  2. 再使用(1つ)
  3. 再生利用(2つ)
  4. 熱回収(1つ)⏩個人的にはなくても良いと思うが。
  5. 適正処分(1つ)

理想を言うと、上記の5つの建設副産物対策を記述できる準備をしておく事がベストです。(例えば発生抑制は過去問にあったように2つを記述出来るのは必須です)

  • 上記の5つの用語の意味をきっちり理解する。
  • 現場で適正に分別を行い、それをどう処理しているかの上記記述パターンを準備する。

建設副産物については国土交通省や役所もある程度、発生材の処理についてのガイドラインがあります。それに基づいた発生材の適正な処理の記述が出来れば良いでしょう。

例えばこれは千葉県の建設副産物の処理基準となっています。発生する副産物はどう処理されるべきかの基準が書かれています。このような部分から自分の事例に落とし込めれば良いかと思います。(ここでの再資源化とは再生利用と考えて良いです)

記述するポイントは、

  • 適正処分は、廃棄物が正しく廃棄されたかのエビデンスがありそれが確認・記録出来ているか。
  • 再生利用は、厳格にわかりやすく現場で分別が徹底され、再生利用される発生材が適正に保管管理して、引き取られているか。

このあたりをきっちり押さえておきましょう。

 

まとめ

建設副産物は5つの対策、

  • 発生抑制
  • 再使用
  • 再生利用
  • 熱回収
  • 適正処分

この5つの用語の意味、運用を施工管理者が十分に理解している前提で、法(建設リサイクル法)に基づいて建設工事において、それを正しく行っているか、を問われる内容です。意外とこの5つの言葉の正しい意味、使い方が理解出来ていない場合が多いように感じます。

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上記に記事でも書いておりますが、まず言葉の意味と違いを最初に理解しておきましょう。特に再使用と再生利用の使い方を間違えないよう注意してください。

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