令和3年の1級建築施工管理技士技術検定の実地試験は10月17日(日曜日)です。
試験まで2週間を切っており、有効に利用できる土曜日があと2回、日曜日が1回といよいよ迫ってきた感じです。
基本的にはやると決めたことを計画を立ててやるのみですね。(今更新しいテキストを買ったりするのはあまりお勧めできませんね)
施工経験記述
さて施工経験記述についてはもう記述内容は決まっていますか?
- 自分の中で納得のいく記述は準備出来ているか?
- ある程度応用の利く記述になっているか?
施工経験記述はここ最近は、『建設副産物』『品質管理』『施工の合理化』この3つで固定されています。基本的には3つの記述の準備をしたいところですが、最低限2つは記述出来るよう準備をしておきたいところです。
今年は順番的には『建設副産物』の可能性が高いと思われます。受検者の多くも少なくとも『建設副産物』の記述の準備をすると思いますが、『施工の合理化』の記述まで手が回らない場合も多いと思います。
その場合、建設副産物の副次的効果として
- 発生抑制 ⇒ 工期短縮及び省力化
となる場合、その逆を活用する方法もあります。
『施工の合理化』の記述で、
- 工期短縮及び省力化 ⇒発生抑制(副次的効果として)
とすることも可能だと思います。皆さんの記述でそれが出来るかチェックしてみましょう。
そしてこの施工経験記述に目途を立てて、勉強の中心は記述対策に移行したいところです。
これに多くの時間を費やしていると、問題2〜問題6の対策に十分な時間が確保出来ません。
(既に問題1の施工経験記述以外の対策が出来ている人はその限りではありませんが)
・暗記に頼らず、問題の内容に応じてある程度の対応は可能だ。
・記述する内容の文字の誤字がないようにチェックしている。
問題2〜問題4の対策
この記述試験対策用には専用のノートは用意していますか?
残りの2週間は、記述練習にいかに時間を割いていくかが合格への大きなポイントです。
出題傾向がまだ十分に理解出来ていない場合は上記の記事を読んでみてください。(どこに注力すべきかの整理にご活用ください)
問題2 仮設計画・安全管理の記述対策
上記の記事でまとめていますが、昨年は安全管理に関する記述、一昨年は仮設計画に関する記述の問題でした。今年は仮設計画に関する出題の可能性が高いと思われます。
問題3 躯体工事 問題4 仕上げ工事
躯体工事と仕上げ工事の対策は上記の記事の通りですが、例年の傾向を考えると、
・仕上げ工事は正誤問題・・・3つのうち誤りのある語句・数値を選んで正しいものを解答(8問)
・施工上の留意事項は、休日の時間を活用してノートにひたすら記述練習を反復する。
というのが有効だと思います。
残りの週末は、しっかり記述の練習に時間を確保することがとても重要です。
私的には、(あくまでも例年の傾向通りとする)
・問題3は問題4✖️2つの記述でのうち、なんとか4問(半分)の正答
・問題4は8問の正誤問題のうち、5問以上の正答
問題5〜問題6の対策
そして問題5 施工管理、問題6 建築法規の対策です。
問題5 施工管理(工程)
工程はここ4年はネットワーク工程、その前の6年はバーチャート工程の問題です。
おそらく今年もネットワーク工程が出題されると思いますが、バーチャート工程を捨てる判断もとても難しい。ただこの工程にそこまでの時間は必要ないと思うので、両方取り組みたいですね。
・バーチャートは6年分の工程を鉄骨、鉄筋コンクリートごとの工程を眺め、工事全体の流れを理解する。
(特に工程の誤りを見つけるために工程の流れの理解が大事です)
・ネットワーク工程は第二次検定時のテキストを復習し、フリーフロートなどの用語の理解をする。
問題6 建築法規
そして最後の問題6の法規です。
建設業法、建築基準法施行令、労働安全衛生法からの出題ですが、出題範囲はそんなに広くありません。
上記の記事では実際に出題された問題は何条か?ということに言及しています。
・過去に出題された同じ条文の別の項、近接する条文のチェック。
・問題6は6問中3問の正答
施工管理法知識問題の対策
さて、今年より出題される施工管理法知識の問題です。
数多く出題されるわけではないので、あまりここに注力するのは難しいと思います。
さらった第一次検定のテキストの復習をする程度でしょうかね。
こちらのテキストは知識の整理として、サラッとまとまっています。
まとめ
日々仕事をしながらの資格取得での勉強時間の確保はなかなか大変ですが、残る時間も限られています。
・夜に30分以上確保できる時間があれば記述の練習と過去問の取組。
・土日は記述の反復練習と過去問。
・また日々漢字に誤りがないかチェックしましょう。
- 施工経験記述をミスなく解答し高得点を目指す。
- 漢字など字の誤りなどで減点を減らす。
- 空欄を作らないよう1点でも取れるように記述できる状態を目指す。
この積み上げが合格に繋がります。
現在の施工経験記述の自分の仕上がり状況を客観的に把握して、合格するためにはどこで得点を確保するか、残りの勉強時間をどこに重点を置くかを十分に検討して取り組みたいものです。