この『建築施工管理技士への道』の運営を始めてもうすぐ3年です。
自分自身このサイト運営が軌道に乗るまでは時間を要しました。
今回は私のプロフィール、そしてこのサイトを始めるようになった経緯や、建設業への思いや進むべき道についてご紹介をさせてください。
私の建築施工管理技士への道
私は2015年に1級建築施工管理技士の試験に挑戦し(2度目)、翌年2月に1級建築施工管理技士の資格を取得しました。
社会人になってからの仕事のキャリアのスタートは専門商社の営業マンです。
当然、建築系の学部を卒業したわけでもなく、私立文系卒の普通の会社員からのスタートでした。
その後紆余曲折があり、いつのまにか建築(主にオフィス系ですが)のプロジェクトマネジメントに携わるようになり、建築系の端っこで仕事をするようになりました。
その業務を5年程経て転職、プロジェクトマネジメントを主事業とする会社(中小)の責任者(企業内の一部門)となりました。
プロマネ業と並行して徐々に工事監理業務も多くなり、建築及び電気・管工事の資格者がプロジェクトにおいて必要になってきました。
幸い、電気・管工事については色々ねっとワークを駆使し人材を確保出来、会社に入社してもらいましたので仕事はスムーズに進むようになりましたが、1級建築施工管理技士の資格者かつ今の業務に適合した人材がなかなか確保出来ずにいました。
リーマンショック時はまだ人の採用が可能でしたが、アベノミクスを経て建設業は忙しい時代に入ったのと、資格者の高齢化が進んでおり、若年層世代の資格者は取り合いの状態でした。
そんな中、私は1級建築施工管理技士の資格は実務経験をほぼ満たす年度を経ていたので、自分で資格取得をする決断をしました。
単なる文系が出自の私は、建築全般の知識は少な目で、かつ躯体工事関連の知識がほぼなく、資格取得の勉強はかなり苦労しました(笑)
当時の学科試験は、基本知識を習得後、ひたすら通勤時間に過去問を勉強して合格することはそんなに難しいことではありませんでした。
ただし実地試験はそううまくはいきませんでした。
・仮設工事や躯体工事の留意事項の書き方がわからない。
で勉強に集中も出来ず、仕事も超多忙な時期に重なり、資格取得の勉強は頓挫。
実地試験1年目は一旦リセットするために断念しました。
(2014年のことです。この年は学科試験のみ合格し実地試験は試験すら受けませんでした)
2年目の実地試験に失敗すると、学科試験から再スタートとなるので、一念発起して専門学校に自費で通いなんとか合格しました。
1級/2級建築施工の講師をしていましたが、
・受講者の多くは専門工種の人
(改修工事・木造住宅など)
・最初はほぼ施工経験記述は書けない
・解答例の模倣からスタート
で取り組んで、多くの人が合格しています。
正しく取り組めば必ず合格出来ます。— Kensuke@1級建築施工技士資格取得のサポーター (@1kansekou2020) May 18, 2021
こんなツイートをしましたが、施工経験記述は多くの解答例を読み込んで、自分なりに論理構成と自分の文章パターンをマスターして、自分の経験(多少は盛りましたがw)に当てはめることでうまく記述できるようになりました。
当時の実地試験は、うまくいかなかった問題が多かったけど、合格出来たのはこの施工経験記述がほぼ完ぺきだったからだと思っています。
その後ひょんなことから、1級建築施工管理技士の施工経験記述をメインとして添削講師をすることになりました。(本業務と並行して)
知識のあんまりない私が資格講師が出来るかなとも思いましたが、専門学校に来る多くの受講生は専門工事業種の人が多かったこともあり、私も同様だったことから彼らの気持ちがわかり指導はしやすかったように思います。
受検者の方々が、うまく自分の経験を文章に出来るよう多くのサポートを行い、毎年多くの合格者を輩出してきました。
そして講師業も仕事の兼ね合いもあり一区切りをつけて、より多くの受検者の役に立ちたいという思いから、この『建築施工管理技士への道』の運営をはじめました。
建設業の高齢化
昨年10月の記事です。
建設業の年齢層別で就業者数の割合を見ると、65歳以上の就業者は2009年には8.1%だったが、2019年には16.4%に上昇しており、この10年間で急速に高齢化が進んでいる(図表1)。
最も割合が高い年齢層は、45~54歳の24.8%で、45歳以上が占める割合は実に60%に達している。一方、25~34歳の若手層は、2009年の18.8%から2019年には13.2%までに低下し、建設業では、今後、若手をいかにして確保するかが重要な課題になることが予想される。
・ゼネコンの担当者は人材派遣会社からの派遣社員だった。
・現場の施工管理者は忙しすぎて疲弊している。
- 資格者が増えない。
- 若年層が定着しない。
- まずます労務環境が悪くなる。
資格制度の改正
国土交通省もかなり前から上記の課題の対策として多く取り組んできましたが、その一つが資格制度の改正でした。
この記事でもまとめましたが、
令和3年度から試験は第一次検定と第二次検定という名称に変わり、
第一次検定になると施工管理技士補の称号が得られ、1級の場合は監理技術者補佐の資格が得られます。
私の周りでも何回も資格取得に失敗している人が結構いましたが、原因は、学科試験には合格するが実地試験に受からないという人が大半でした。
今回の改正により、第一次検定で資格取得が成立するので、以降、また施工管理技士の資格を取得するために、第一次検定からスタートする必要がないのは大きなポイントですね。
また2級建築施工管理技士の資格を取得すると、すぐに1級建築施工管理技士の第一次検定の受検資格が得られるようにもなりました。
(第二次検定は所定の実務経験が受検資格として必要)

ミッション:建設業が人の集まる業界に
さて私も建設業に従事する人間の一人として、
・建設業の人手不足を少しでも軽減する役割を担う。
・多くの企業の労務環境が改善出来るようサポート。
・若年層の離職が減り、建設業に人が集まる業界に!
- 建築施工の資格取得のきっかけになるように
- 専門学校に通わず独学での勉強のサポートを
- 効果的な情報提供で仕事しながらの資格取得
- 企業向け資格取得支援で人材育成のサポート
を柱に各種情報及びサービスの提供をしていきます。
法人向けサービス
・社員の実務経験年数を正確に把握しておきたい。
・社内の検定受検者の合格者をもっと増やしたい。
- 試験に必要な出題傾向と対策を効率的に情報提供していきます。
- 受検者毎の得手不得手な分野を把握し、個別に対策を取ります。
- 施工経験記述は必ず高得点を取れる力をつけて試験に臨みます。
- 個別の社員のモチベーション管理で適切なサポートを行います。
個人向けサービス
令和3年の9月より個人向けに始めたのは施工経験記述添削サービスです。
・客観的に施工経験記述をフィードバックして欲しい。
・記述が苦手で適切な表現方法がうまく思いつかない。
- 記述方法の引き出しを増やし応用が効く。
- 表現方法をより豊かで知的な文章にする。
- ミスを減らして減点をなくす記述にする。
ことをポイントに、本人が納得いくまで添削指導します。
また試験日までは質問はフリーで、試験対策に役に立つフィードバックを行います。
まとめ
・法人向けコンサルティングサービス
・施工経験添削サービス
この2つは有料サービスですが、各記事は無料です。
現在は2級建築施工管理技士向けの記事も増やしています。