2級建築施工管理技士の受検資格と資格取得の効用(1級への近道)

1級建築施工管理技士の受験資格はある一定の実務経験(卒業学歴や学科により異なる)と1年以上の指導監督的実務経験必要になっているのは多くの人がご存知のことと思います。

最終学歴や学科によって、入社してから相応の実務経験期間が必要な場合も多いと思います。

そう言った場合、2級建築施工管理技士の資格を先行して取得を進め、通常よりショートカットして最終的に1級建築施工管理技士の資格を目指すのも一つの方法です。

私のようにある一定の実務経験を経てから直接1級を目指す人も多いかと思いますが、若くて早い時期から実務を重ねつつステップアップしたいという方もいるかと思います。

本記事のポイント

・2級建築施工管理技士の効用(主任技術者)
・2級建築施工管理技士受検資格
・2級建築施工管理技士の本当のめりっとは?(ショートカット)

そんな建設業において若い方向けの記事となっています。

2級建築施工管理技士の効用

さて2級建築施工管理技士になるとどんなメリット・効用があるかですが、一番大きなポイントは主任技術者になれることだと思います。

主任技術者とは?

【建設業法26条抜粋】
・建設業者は、その請け負った建設工事を施工するときは、そ当該工事現場における建設工事の施工の技術上の管理をつかさどるもの(以下「主任技術者」という。)を置かなければならない。
・発注者から直接建設工事を請け負った特定建設業者は、当該建設工事を施工するために締結した下請契約の請負代金の額が第3条第1項第2号の政令で定める金額以上になる場合において、当該工事現場における建設工事の施工の技術上の管理をつかさどるもの(以下「監理技術者」という。)を置かなければならない。【建設業法26条4】
主任技術者及び監理技術者は、工事現場における建設工事を適正に実施するため、当該建設工事の施工計画の作成工程管理品質管理その他の技術上の管理及び当該建設工事の施工に従事する者の技術上の指導監督の職務を誠実に行わなければならない。
と建設業法で定義されているけど、わかりにくいですね(笑)
要するに、
元請として工事を受注し、下請契約の総額が4,000万円以上(建築一式工事の場合は6,000万円以上)となる工事の場合、監理技術者の配置が必要となりますが、それ以下の金額の場合は主任技術者の配置で良いとされています。

 

主任技術者になるには?

これは建設業法施行規則に定められていますが、

・1級,2級国家資格者(施工管理技士・建築士)
・大学、高等専門学校の指定学科卒業後3年以上の実務経験
・高等学校の指定学科卒業後5年以上の実務経験
10年以上の実務経験
が必要となっています。指導経験的実務経験の有無の差はありますが、大学指定学科卒業後3年以上の実務経験が必要なのは1級建築施工管理技士の受検資格と同じですね。
つまり主任技術者は実務経験でもなれますが、2級建築施工管理技士資格取得でもその資格が得られることになります。

その他の効用

またその他の効用として、経営事項審査において、1級施工管理技士は5点2級施工管理技士は2点として評価される。また、技術者の数に数えられる。つまり主任技術者+αのメリットはあると思います。

2級建築施工管理技士の受検資格

では1級建築施工管理技士の受検資格、主任技術者の資格を得るのに必要な実務経験年数の比較という観点から2級建築施工管理技士の受検資格を整理しておきたいと思います。

第一次検定のみの受検者

第一次検定の受検資格は試験実施年度に満17歳以上になる者
これは数年前の建設業法で改正されて、建設業の裾野を広げる役割をしています。
これは2級土木の記事ですが、建築も含めて技術検定は17歳以上が受検可能なので、高校生が多くチャレンジしているようです。
ただし第一次検定で17歳で合格しても第二次検定にすぐ受検可能というわけではありません。

第一次検定・第二次検定受検者

次に両方を受けて、実際に2級建築施工管理技士を目指す方向けの受検資格は、

最終学歴 実務経験年数
指定学科卒業 指定学科以外卒業
大学
専門学校の高度専門士
卒業後1年以上 卒業後1年6ヶ月以上
短期大学
5年生高等専門学校
専門学校の専門士
卒業後2年以上 卒業後3年以上
高等学校
専門学校の専門課程
卒業後3年以上 卒業後4年6ヶ月以上
その他(最終学歴問わず) 8年以上

また上記以外に職業能力開発促進法による技能検定合格者の受検資格も別にありますが、ここでは割愛します。

例えば、高等学校指定学科卒業の場合、2級受検資格は卒業後3年以上、主任技術者になるには卒業後5年以上の実務経験とここで2年のショートカットが可能になっています。

17才で2級建築施工管理技士の第一次検定に合格して『技士補』になっても、第二次検定は上記の実務経験を経た後でないと受検できません。

ただし17,18才で資格(2級技士補)を取得しておくと、その後の最終学歴を経た後でも意欲のある人として通常より就職活動には好印象だと思います。

2級建築施工管理技士の資格取得のもう一つの大きなメリット

2級建築施工管理技士の資格を取得すると、主任技術者になれるよ、と先ほど書きましたが、

この資格に合格すると、実務経験が少ない人にとってもう一つ大きな特典があります。

国土交通省より引用

はい、これです。

2級の第二次検定に合格すると、1級建築施工管理技士の第一次検定の受検は、規定の実務経験を得ることなく受検が可能となります。

1級建築施工管理技士の受検資格は高等専門学校指定学科卒業後実務経験が5年以上及び1年以上の指導監督的実務経験が必要となりますが、それを経ずに受検資格を満たすことになります。

例)高等専門学校指定学科卒業の場合
2021年4月に就職 (2年の実務経験を経て)
2023年11月  2級建築施工管理技士 第一次検定・第二次検定 受検
2024年6月  1級建築施工管理技士 第一次検定受検
2024年7月    1級建築施工管理技士補の資格取得
最短で3年で1級建築施工管理技士補の称号が得られることになり、直接1級建築施工管理技士の第一次検定を受けるより2年ショートカットが可能になります。
絶対的に資格者が不足している中、この新たな1級建築施工管理技士補も監理技術者補佐としてとても有効な資格です。
ただしあくまでも全てストレートで合格すればですが(笑)
高等学校指定卒の場合、もう少し短くなるはずです。
ちなみに1級建築施工管理技士合格のための第二次検定の受検資格は所定の実務経験が必要となりますので、あくまでも技士補になるためのショートカット方法となります。

まとめ

私の場合は、かなりの実務経験を経てから資格取得を目指し、その際には既に主任技術者資格も満たしていたので、1級建築施工管理技士の資格取得以外はメリットがないなと感じていました。

しかし現在の職務で、工事規模的に『主任技術者』の資格で十分な人も多いだろうし、

上記の通り、受検資格を得るまでに相応の時間を要する場合、自分のキャリアや年齢における最短のルートで階層を経ながらステップアップする方法もあります。

1級建築施工管理技士の資格取得は第一次検定と第二次検定含め、多くの人の場合相応の勉強時間を短期間にかなりの労力を確保しなければなりませんが、無理のないペースで徐々に勉強しながらステップアップを目指したいという方もいるでしょう。

最近2級建築施工管理技士のテキスト、過去問も読み込んでいますが、2級建築施工の技術検定もそんなに簡単ではありません。記憶定着力のある若いうちにチャレンジするのはとても良いと思います。

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