【令和6年(2024年)】失敗しない独学向けの1級建築施工管理技士(第一次検定)対策のテキスト選び

には

令和5年の技術検定が終わって2カ月弱です。さて、来年度(令和6年)よりこの技術検定も受検資格が大幅に緩和される事になります。

一番大きなトピックの一つは、この1次検定の受検資格が19歳以上で実務経験不要になったことです。

 

という事で、来年度は1次検定は受検者は増えるかなと、勝手に期待しているわけですw

そして、来年度向けの1次検定向けのテキスト・過去問集も少しずつ販売されています。そんな令和6年度向けに買うべき過去問集、及びテキストを厳選致します。

当然、現段階で販売されていない過去問集・テキストは昨年のレビューとします。

昨年版はこちら↓

【令和5年(2023年)】失敗しない独学向けの1級建築施工管理技士(第一次検定)対策のテキスト選び

過去問集・テキストの分類

この1級建築施工管理技士の過去問集、テキストは意外と中堅以上の本屋さんに行っても、置いてくれている種類は本当に少ないです。

私の近隣の本屋さんに行っても、本当に見たい書籍はほぼないと言って良いでしょう。

基本的にはamazon楽天booksなどで購入すれば問題ないとは思いますが、一応各書籍がどんな本なのか、どんな編集方式なのかを知らずに購入すると失敗のもとです。自分が考えている勉強方法と、その本の編集方法や必要な情報が異なると、ストレスにもなります。

なので、今回は私がおすすめする過去問集がどういった本なのかをご紹介したいと思います。その上で検討頂ければと思います。

この資格本が結構そろっているのは、丸善丸の内本店がほぼ網羅されているように思います。

 

では具体的に、この資格本はそれぞれどんな編集方式があるのかを見ていきましょう。

① 過去問題が、出題年次毎に編集されており、問題毎に解答及び解説がついているテキスト。

② 過去問題が、出題分野別に編集されており、問題毎に解答及び解説がついているテキスト。

③ 過去問題は、出題分野別に編集しているが、全てではなくある程度傾向と対策を絞っているテキスト。

④ 出題分野別に、過去に出題された問題周辺を中心に要点をまとめた参考書的テキスト

⑤ 建築施工管理技士に必要な知識を出題分野別に、網羅的に編集している参考書

大きく分類するとこんな感じでしょう。多くの受検生は②をベースに取り組みながら、必要に応じて④を準備しておくイメージでしょうか?
①で取り組める方は、ある程度は知識ベースがある方、または既に2級建築施工管理技士一級、二級建築士の資格を有しており、ある程度のベースの知識がある方が多いと思われます。
では具体的に、テキストを紹介していきたいと思います。

過去問集

出題年次毎に編集されている過去問集(地域開発研究所)

この出題年次毎に編集されている代表格は、地域開発研究所の過去問集です。

令和6年度向けのテキストは12月20日に発売されました!

令和6年のテキストのリンクを貼っておきます。

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地域開発研究所
¥4,400 (2024/04/26 19:57:56時点 Amazon調べ-詳細)
編集内容 レビュー
取り扱う過去問 7年分(平成29年~平成5年)
編集方式 出題年次
問題・解説 ① 各問題毎に解答・解説がついている。(1問毎に進めていく)
⇒問題読んで解いたら、そのまま解答・解説が下についてくる。

② 各解説はわかりやすいがとてもシンプル。正直なところ、全くの初学者にはこれだけで理解するのは難しいだろう。
書籍の見やすさ ・オールモノクロでビジュアル的には極めて色気はないw
・見やすさにはフォーカスしていない。
どんな人におすすめ ・既に2級施工もしくは建築士の資格を有しており、あとは淡々と過去問を反復したい。
(もう詳しい解説などはいらない)
・分野別に体系的に学ぶ必要性は感じておらず(ある程度の基本知識があり)、過去問を反復したい。

結論から言うと、全くの初学者には少し難しいと思います。既に2級建築施工管理技士の資格や一級及び二級建築士の資格などを有している方には良いかもしれませんね。

(初学者におすすめ)過去問を分野毎に編集されたテキスト-GET研究所

1月20日に発売されましたね。内容は例年と同じです。

編集内容 レビュー
取り扱う過去問 8年分(平成28年~平成5年)
編集方式 出題分野
6分野(建築技術・躯体工事・仕上げ工事・施工管理・建築法規)毎に編集されている。
問題・解説 ①  1問毎に解答・解説がついている(解説は初学者にもわかりやすく絵図付きが多い)
②  出題傾向・問題解説・重要項目集がそれぞれまとまっており、知識の吸収漏れがないようになっている。
書籍の見やすさ ・書籍はモノクロだが、上記の通り絵図付きの解説も多く比較的に見やすい。
・情報量は豊富だが、検索性は良いとは言えない。
どんな人におすすめ ・この本は最初に書いた通り、独学で各専門分野を体系的に学ぶのにベスト。
⇒情報量は豊富である。
・テキスト編集に基づいた無料動画(youtube)も公開されているので、苦手な分野はそちらで補足できる。

当サイトからも一番よく売れているテキストがこちらです。こちらをしっかり学べば間違いなく合格出来るでしょう。初学者にとっては良書ですね。

出題分野毎に編集されており、携帯性に優れた過去問集(日建学院)

次に紹介するのがこちらのテキスト。日建学院の過去問集です。私も受検時にお世話になりました。

12月8日に発売されました。

こちらは2冊構成となっており、

① 建築学・施工・共通
② 施工管理法・法規
で編集されています。令和6年度版のレビューとして更新しています。(内容は昨年と基本的に変わっていません)
編集内容 レビュー
取り扱う過去問 7年分(平成29年~平成5年)
編集方式 6年分(平成29年~令和4年)分は、出題分野別に編集されており、
1年分(令和5年)分は②の巻末に模擬試験方式でまとめている。
問題・解説 ① 1ページで上に問題があり、下段に解答と解説がある。
② 解説は比較的丁寧になされている。
書籍の見やすさ ・2色刷りで見やすい
・各解説は図示も多く、わかりやすい。
どんな人におすすめ ・基本知識がある程度頭に入ったら、通勤時間を活用して1問1答式で反復するのに向いている。
(初学者がいきなりこれで学ぶのは難しい)
・上に3つのチェックボックスが付いているので、反復時の正誤確認にも有効活用できる。
(2回連続正解したら、3回目はスキップするなど)

この書籍は、2冊に分かれており1冊が比較的軽いので携帯性に優れていると思います。

問題と解説が分冊式になっているテキストー総合資格

上記の日建学院と同様に専門学校では有名な総合資格です。こちらは11月30日に発売されました。こちらも令和6年度版レビューとして更新しました。

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総合資格
¥2,750 (2024/04/26 19:57:58時点 Amazon調べ-詳細)

 

編集内容 レビュー
取り扱う過去問 7年分(平成29年~平成5年)
編集方式 6年分(平成29年~平成4年)分は、出題分野別に編集されており、
1年分(平成5年)分は巻末に模擬試験方式でまとめている。
問題・解説 問題と解答・解説が分冊方式になっている。(購入したら分離して分冊となる)
→問題を見るたびに解説は分冊でチェックするので使い勝手的には好みが分かれると思う。
※個人的には問題を読んで、解説は下にあるで良いと思っている派なので。
書籍の見やすさ ・解答・解説は黒青の2色刷りで見やすい編集となっている。
(問題はモノクロ) 
どんな人におすすめ 【応募者全員プレゼント】
・力試しに最適な「実力確認模試」を問題・解答解説2冊セットで読者の皆様にプレゼント!
※本書挟み込み用紙のQRコードよりご応募ください
⇒応募して電話番号入れると、その後専門学校の勧誘の電話がかかってくるかもしれません(笑)
・問題と解答・解説が分冊になっている方が良いならば、この書籍はベストですね。

→書籍としては1冊にまとまっているので本の厚みはあり重いです。

なんか、総合資格さんって私の中では結構営業してくるイメージですw

過去問集と要点テキスト的なものがセットで販売されている出版社

基本テキストと過去問ともカラーでとても見やすいTAC出版

こちらは販売したばっかりのTAC出版の書籍で、過去問と基本テキストを販売しています。

この書籍はとりあえずビジュアル(見やすさ)にフォーカスしています。2冊とも結構なボリュームで重いですw

編集内容 レビュー
取り扱う過去問 8年分(平成28年~平成5年) ※昨年までは7年だった
編集方式 7年分(平成28年~平成4年)分は、出題分野別に編集されており、
1年分(平成5年)分は巻末に掲載されている。(試験形式ではなく一問一答)
問題・解説 ・出題分野毎に1ページに一問一答方式で、上に問題、下部に解答と解説がついている。また図面や表が解説にある際はもう2ページになるところもある。
・丁寧にわかりやすく作成されている。
書籍の見やすさ ・解答・解説は黒赤の2色刷りで見やすい編集となっている。
どんな人におすすめ ・他の技術検定のテキストと比較すると見やすさ、わかりやすさを重視した編集方法となっている。
・ざっと基本テキストを読んで一通りを履修してから、過去問集を取り組んでいくと良い感じかな?
⇒そして都度不明点は基本テキストに立ち返る感じ。
・基本テキスト及び過去問集ともそこそこのボリュームはある。
・なお購入者は、追加で2年分の過去問がダウンロード可能。
基本テキストについて ・過去問に準じて出題分野別に編集された1次検定に必要な知識を中心に編集されている。
また過去に出題された内容はアンダーラインと出題年次が記載されている。
⇒過去問を解きながら、わからない部分については過去問集に基本テキストの参照ページを書いてくれている。
・こちらのテキストはフルカラーでビジュアル重視、また図や表も多用しており、こちらも初学者に向いている書籍と言って良いだろう。(わかりやすさにフォーカスしている)

当サイトでも昨年より売り上げが伸びている書籍です。GET研究所よりも初学者向けかもしれませんね。

少し玄人向けの匂いがする要点テキストと過去問集 市ヶ谷出版社

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編集内容 レビュー
取り扱う過去問 年次関係なく重要と思われる問題が539問セレクトされている
編集方式 ・出題分野別に重要と思われる過去問を中心にリストアップされている。
⇒問題集については解説は詳しくはない(あくまでも必要な説明は要点テキストの読み込みが必要)
問題・解説 ・出題分野毎(工種毎と言っても良いかも)に問題が数問あって、解説はかなり簡略化されている。
⇒たまに絵と表を交えた詳しい解説もあったりする。
書籍の見やすさ ・過去問集はモノクロ、要点テキストは黒赤の2色刷り。
⇒このセットで購入する場合、ある程度要点テキストを読み込んだ方が良いだろう。
どんな人におすすめ? ・解説の詳しくない過去問集を持っている場合、この要点テキストは持っても良いと思う。
・セットで要点テキストの読み込み⇒問題集を解いていくという取組み。
⇒問題集のみの購入はベターとは言えない。
要点テキストについて ・問題集については、問題を厳選しながらも解説は詳しいとは言えないので、この要点テキストを読み込む必要がある。
⇒要点テキストがあって、その知識を問題集で確認するイメージ。
⇒要点テキストはかなりの情報量がある。

本屋でこの本を見て、良いと思ったら購入しても良いと思う。個人的には要点テキストはうまくまとまっていると思います。

その他の書籍

重要ポイントをまとめたテキスト

過去に出題された内容のエッセンスの要点のみをまとめたテキストがこちら。

基本的に出題分野別に、各重点内容の要点をまとめており(2色刷り)、最後に令和5年度(昨年)の過去問のみ取り上げている。

Amazonでの書籍紹介には、

令和6年版の建築学・共通・建築施工・施工管理法・法規に対応! 本書は、1級建築施工管理技士第1次検定試験の過去問を徹底的に分析し、頻出問題や比較的簡単に解けそうな問題を中心に、短時間の学習でもポイントを理解しやすくまとめた直前対策テキストです。

参考書というよりも、第一次検定において押さえるべき要点を合格点を取るために必要最低限にまとめた感じですね。

そして直前チェックにも良いかもしれません。

なので、この書籍で体系的に学ぶには少し情報量が不足していると思います。

参考書的なもの

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地域開発研究所
¥6,600 (2024/04/27 10:30:44時点 Amazon調べ-詳細)

私がその昔、1級建築施工管理技士を受検する際に、この書籍を同僚から譲り受けました。

でもその後、ほぼこのテキストで学ぶことはありませんでしたw

1級及び2級建築施工管理技士の第一次検定及び第二次検定において必要な内容をまとめているのが地域開発研究所のこちら。

 

ある程度勉強を突き詰めたいと思っている方は持っておいても良いかもしれません。

まとめ

ということで、現段階で未発売のものもあり、発売されたばかりで私のレビューも不足している部分も多々あります。

なので、今後も徐々にテキストをチェックしながら、この記事をアップデートしていきたいと思います。

毎年多くのテキストを見ていますが、また他に良いテキストがあればご紹介したいと思います。

 

自分に合ったテキストが見つかることを願っています。

 

ある程度勉強を突き詰めたい方が、不足している情報を得たい場合に活用する感じです。

※当サイトはアマゾンアフィリエイト、楽天アフィリエイトを利用しています。(この収益で、毎年のテキスト購入の予算としております)

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